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【日経新春杯予想】ここをステップに飛躍を期待/古澤秀和

  • 2023年01月13日(金) 18時00分

ヴェルトライゼンデは斤量を克服できるか(c)netkeiba.com



 今週は日経新春杯が行われます。ジャパンC3着のヴェルトライゼンデや、プラダリア・ヤマニンゼスト・ヴェローナシチーなど明け4歳の今後活躍が期待されるメンバーが揃いました。このレースに出走を予定している有力馬について馬場や馬体といった視点を中心に解説していきたいと思います。


ヴェルトライゼンデ
 前走時よりも無駄肉が取れてシャープになっている印象です。それでも筋肉の張りは良く、立ち姿も力強さが増したように思います。四肢にも柔らかみがあって、状態は前走より上に見えます。問題は59キロの斤量でしょう。それさえ克服できれば勝ち負け必至でしょう。

ヴェローナシチー
 3勝クラスでも勝ち切れなかったように詰め切れないところはありますが、相手なりに走れるタイプです。その点ではハンデ戦が有利で、距離などを考えてもここは絶好の舞台と言えるでしょう。馬体はさらに絞り込んだ方が良いかも知れませんが、ふっくらして柔らかみ十分。能力は通用しますし、54キロで出られるここは突き抜けるところまであっても良いでしょう。

サンレイポケット
 前走時は毛ヅヤが良く、大きな歩きを見せてデキは良く映りましたが、レースは反応が鈍く4着。ただ、内容としては悪くなかったと思います。左回りの方が実績がありますし、距離もこれくらいがベストと言えるでしょう。使われたことで更にトモに一張り出てくればベストです。ただ、ハンデ58キロは実績を考えるとちょっと重い印象はあります。

プラダリア
 秋は仕上げ切れていない印象で、持ち前の切れを発揮することはできませんでした。今回はトモの筋肉がパワーアップしている印象ですが、仕上げはまだ甘そう。ただ、距離が短くなる分、前走の菊花賞時よりは動けると思います。ハンデも悪くないですし、当日絞れていればかなり有力でしょう。

ヤマニンゼスト
 菊花賞時でもデキの良さは目立ちましたが、後方から追い込んだものの6着まで。脚質的に厳しかった印象です。今回は冬毛こそ出てきているものの、筋肉の張りが良くなり、更にパワーアップしている印象です。個人的にここで好走して飛躍することが期待される1頭です。

ロバートソンキー
 前走のオールカマーでは直線でやや踏み遅れるところがありながらもジェラルディーナの2着。重賞クラスに目処を立てました。筋肉量が豊富で、直飛節ながらも柔らかみがあり、球関節の柔らかさも持ち合わせています。中距離なら重賞は勝てる馬でしょう。ここは条件も合いますし、まず大崩れはないと思います。

【総括】
 現状では能力にハンデなども考慮してヤマニンゼストに魅力を感じています。結論は調教や枠順、馬場などを加味しウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

 必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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