▲騎乗停止期間の過ごし方について(撮影:桂伸也)
以前、ムチの連続使用回数による制裁がヨーロッパでは騎乗停止まであると話していたミルコ騎手。今回はその騎乗停止期間のジョッキーの過ごし方についてユーザーから質問。
騎乗停止と言っても制裁の点数によっては試験を受けることもあり、昔のミルコ騎手もよくお世話になっていたと、制裁の厳しさを話します。さらに昨年11月には、弟のクリスチャン騎手が2度の騎乗停止処分を受け、今年の短期免許は交付されないことに。そんな短期免許で来日するジョッキーに適用される厳しいルールについても教えてくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「ジナンボーの印象を教えてください。引退競走馬として頑張っているので、乗馬としての可能性を聞きたいです(単勝一点勝負さん)
ミルコ ジナンボー、去年の夏に引退しちゃったね。もしかしたら、新潟記念出るかなぁなんて思っていたんだけど。めちゃめちゃポテンシャルの高い馬だった。
──ミルコさん、大好きだっておっしゃってましたもんね。
ミルコ そうです。大好きだった。乗馬、向いてそうじゃない? 僕は向いてると思うよ。競馬では難しいところもあったけど、基本的にはおとなしいし、乗馬だったら落ち着いてやれると思う。ただ、ちょっと蹄に問題があった馬だから、障害馬術とかをやるようなら、着地でどのくらい蹄にダメージを受けるか。そのあたりはちょっと心配だけどね。性格的には向いてると思う。頑張ってほしいし、応援したい!
▲2020年天皇賞(秋)出走時のジナンボーとミルコ騎手(ユーザー提供:Vendomeさん)
Q「鞭の使用に関する規定により、騎乗停止になる場合があると伺いましたが、騎乗停止の処分を受けた騎手は、開催日をどのように過ごしているのでしょうか」(カルカヤさん)
ミルコ 開催日をどう過ごすかは、とくにルールがないからいろいろだけど…。制裁点数が30点を超えたら、車でいう「荒い運転」みたいな感じで、また試験を受けなくちゃいけない。騎乗停止をもらったら、次の水曜日に事務所に行って、勉強のための紙をもらって