【共同通信杯予想】最近11年で6頭の皐月賞馬を送り出すステップ
秘める将来性、コースや距離適性も重要だが…
クラシックを狙う牡馬のスケジュールは、時代とともに大きく変化してきた。知られるように近年もっとも重要な位置を占めるのは共同通信杯(トキノミノル記念)。
2012年ゴールドシップ、2014年イスラボニータ、2015年ドゥラメンテ、2016年ディーマジェスティ、2021年エフフォーリア、2022年ジオグリフ。
もちろんほかにも注目の日程(ホープフルSから直行)はあるが、最近11年で6頭もの皐月賞馬が共同通信杯からの直行だからすごい。また、東京1800mの好走馬なので、日本ダービーとも結びつく。
皐月賞はまだ2カ月もあと。ここでは秘める将来性、コースや距離適性も重要だが、この最重要レースでそれなりの結果を出せなくては(6頭すべて共同通信杯の1、2着馬なので)、最初の一冠皐月賞制覇はかなり難しいことを示す、きびしい登竜門でもある。
今年は、まだ未完成で能力未知の馬が例年以上に多いが、馬体のバランスが一段と良くなったダノンザタイガー(父ハーツクライ)から入りたい。もちろんまだ完成途上だが、ここまで3戦すべて左回りの芝1800mに出走して、毎回、持ち時計を2秒以上短縮して前回は1分45秒9。東スポ杯2歳S史上2位の好タイム勝ち馬と0秒1差だった。
この時期のハーツクライ産駒らしく、必ずしも爆発的に伸びるわけではないが、3戦の上がりは「33秒5、33秒9、34秒0」。2歳戦の1800mとすれば文句なしのハイレベルを示している。注目の怖いライバルは、まだ1-2戦のキャリア。ダノンザタイガーの崩れる危険は少ないと思える。連穴にはキョウエイブリッサを加えたい。
西の『京都記念』は、今年も阪神内回り2200m。コース形態もあって、ここ2年ペースを問わず先行=好位組の決着なので、主戦の横山典弘騎手に戻って2-3走前と同じ好位追走と思えるマテンロウレオ(父ハーツクライ)が狙い。調教を強化してここは目標の一戦。GIIの別定戦となって、負担重量は1.5キロ減となった。