▲デットーリ騎手の引退について(撮影:桂伸也)
昨年末、デットーリ騎手が2023年いっぱいでのジョッキー引退を発表。ミルコ騎手にとっては同じイタリア人騎手の先輩として憧れの存在であると同時に、2019年に来日した際は2週間ミルコ騎手の自宅に滞在したほどの仲。引退に関しては以前から聞いていたとのことで、レジェンドの引き際について思うことを話してくれました。
さらに、自身の引退について。2017年に藤岡佑介騎手との対談『with佑』で「日本で調教師になりたい!」と語っていたミルコ騎手。その夢についての近況も教えてくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「デットーリ騎手が2023年いっぱいで引退すると報じられました。同じイタリア人騎手の先輩として、どんな影響を受けましたか?」(遠藤修さん)
ミルコ いやぁ、影響はとっても大きいですね。いいことも悪いことも…。
──悪い影響とは!?
ミルコ ほかの国に乗りに行ったときに、「同じイタリア人でも、あなたはデットーリじゃないから…」みたいなことを言う人がいっぱいいました。彼は天才すぎたね。もちろん、同じイタリア人ということで、いい影響もいっぱいあったけど。あとは、当たり前ですが、技術的な面でもたくさん影響を受けました。僕がデビューした頃、彼はすでにスーパースターだったからね。たくさん勉強させてもらった。お互いオジサンになってからも、会うたびに刺激をもらったし、引退はやっぱり悲しいね。だって、めちゃめちゃ元気だから。
──引退については、ご本人から事前に聞いていたんですか?
ミルコ はい。2年前からかな、仲のいい人には軽い感じで「あと1年、2年くらいで辞めます」ってずーっと言ってたね。でも、いい馬の騎乗が続いていたから頑張ってた