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【高松宮記念予想】前走からの良化が著しいグレナディアガーズ/古澤秀和

  • 2023年03月24日(金) 18時00分

前走に比べボリュームが増し良化したグレナディアガーズ(c)netkeiba.com


 今週は高松宮記念が行われます。昨年は非常に馬場傾向が偏っていて、馬券も大荒れしましたが、今年はどんな馬場傾向になるのかにも注目したいレース。メンバー的にも昨年の覇者ナランフレグをはじめ、前哨戦を制したナムラクレアなど好メンバーが揃いました。
 このレースに出走を予定している有力馬について馬場や馬体といった視点を中心に解説していきたいと思います。

アグリ
 前走の阪急杯では4連勝で重賞初制覇。1200mの距離は一度使われて4着に敗れていますが、筋肉量が多く、寸も詰まった体型的からはむしろ良いのではないかと思います。先行力があるのも良いですし、馬体も無駄なく、張り良く仕上がっています。ここも好勝負に持ち込めそうです。

ウインマーベル
 前走のシルクロードSでは+12キロの馬体重で明らかに余裕残しでしたが、今回は馬体が絞れてあばらが薄っすらと浮き、筋肉の張りもグンと増してきました。本来の状態と言えるでしょう。前走は外枠で、ゲートでも出負けしていましたし、力負けではありません。ここは巻き返し必至です。

ヴェントヴォーチェ
 前走のオーシャンSで重賞2勝目。筋肉隆々の好馬体で、張りも素晴らしいです。腹回りがボテっとして見えますが、これは体型でしょう。デキが良く、ここも好勝負に持ち込めそうです。

グレナディアガーズ
 前走時はスッキリ仕上がっていたものの迫力が感じられませんでしたが、今回は一気にボリュームが増して良くなっています。トモの筋肉などはち切れんばかりです。これだけ良くなってくれば前走のようなことはないでしょう。

ダディーズビビッド
 前走時は-12キロでも緩く見えましたが、あれだけの走りができたようにこの馬の体型ということなのかもしれません。今回の写真でも緩く見えますが、こんな感じで走れているので問題ないでしょう。本質的に距離は1400mがベストに思われ、その辺りをクリアできれば勝ち負けでしょう。

トウシンマカオ
 前走時よりも引き締まって体の張りが大幅に良くなってきました。特にトモの張りが素晴らしく、このメンバーでも戦えるだけの馬体になってきています。前走は大外枠の不利もありましたし、ここは前走の上位馬と逆転も十分にあるでしょう。

ナムラクレア
 前走時でも素晴らしい仕上がりでしたが、今回は更にトモの張りが増して良くなっています。確実に前走以上の状態です。馬体が大人びて良くなっていますし、四肢の柔らかみもあって切れを存分に発揮できる状態です。

ナランフレグ
 ゴールドアリュール産駒にしては柔軟な筋肉が豊富についていて、もう7歳馬ですが昨年以上に良く見えます。前走はレースでスムーズさを欠いてしまいましたし、度外視できる内容だったと思います。巻き返しを期待できそうです。
 
ファストフォース
 以前とは違って最近は控える競馬が板についてきました。馬体も以前はトモの張りだけが非常に目立っていましたが、今は前後躯のバランスが良くなっています。その辺りがかみ合ってきていますし、前走のような競馬ができれば差はないでしょう。
 
メイケイエール
 基本的に華奢で無駄のない馬体というよりもむしろどこからあれだけの走りができるのかと思うほど体と走りにギャップがある馬ですが、今回は珍しくドッシリして見えます。完成されてきたのか、少し余裕があるのか写真では判断しづらいところもあるので、調教やパドックとセットで判断する必要があるでしょう。

【総括】

 時期的なものもあって、枠順や馬場状態に左右されるところが大きいレースです。土曜日の競馬を見てできるだけ当日も伸びどころなどを細かくチェックしておく必要があります。現状、馬体だけで言えばグレナディアガーズに注目しています。昨年は枠と馬場傾向で負けていました。結論は枠順や馬場状態、調教などを加味し、ウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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