近年5歳以下が独占する中、上位人気のベテラン勢は…
GIに昇格以前を含めると、大阪杯の勝ち馬はもう12年も連続して4歳馬か5歳馬。近5年は、3着まですべて「5歳以下」のグループが独占している。
上位人気が予測されるヒシイグアス、ヴェルトライゼンデなどと同じ6歳馬、7歳馬は過去10年、合計して【0-2-2-40】。めったに馬券に絡んでいない。傾向からするとベテランホースは苦戦が考えられる。
ただし、6歳ヴェルトライゼンデと7歳ヒシイグアスは、大阪杯で好走例の少ない歴戦の古豪ではない。屈腱炎で1年5カ月もの休養があったヴェルトライゼンデはまだキャリア13戦【4-4-2-3】。通算13戦は5歳ジャックドールと同じ。体質が弱く使い込めなかった7歳ヒシイグアスは休養が多く通算16戦【7-5-0-4】。5歳牝馬ジェラルディーナのキャリア17戦より少ない。年齢が評価を下げているベテラン組の快走がありえる。
とくに大事をとりながら出走してきた7歳ヒシイグアス(父ハーツクライは2005年の2着馬)は、2歳時から7歳の今年まで年間「2戦、3戦、4戦、4戦、2戦、そして今年1戦」。消耗することなくトータル16戦。
5歳秋から挑戦することになったGIの4戦はすべて人気を上回る着順で「5、2、4、2着」。昨年の宝塚記念では快レコードのタイトルホルダー(GI3勝)を0秒3差に追い詰めて2着している。スローの前走の中山記念も展開を考えると着差以上に強かった。松山騎手とのコンビ5戦4勝も強気になれる要素だ。
ヴェルトライゼンデの父ドリームジャーニーは、2009年の大阪杯の勝ち馬。全弟のオルフェーヴル(父ステイゴールド)と同じでビッグレースに強く、宝塚記念、有馬記念を制している。長いブランクのあと4戦【2-0-1-1】。父譲りの勝負強さ発揮があるはずだ。
ヒシイグアスの単・複を中心に、連勝馬券はヴェルトライゼンデ、ジャックドール本線。