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【天皇賞(春)予想】連覇がかかるタイトルホルダー 文句なしの長距離エースとなるか

  • 2023年04月29日(土) 18時00分

先行し自らレースを作れることが強み


 天皇賞(春)の2連覇がかかる人気馬タイトルホルダー(父ドゥラメンテ)の強みは、先行して自分でレースを作れること。3000m以上はともに圧勝の2戦2勝。

 5馬身差で完勝の菊花賞3000mの前後半は推定「1分32秒5-1分32秒1」=3分04秒6。相手が弱かったこともあり時計は平凡だった。

 だが、7馬身差で独走した昨年の天皇賞(春)3200mの前後半は「1分37秒4-1分38秒8」=3分16秒2。稍重のため時計は速くないが、自ら厳しい流れを作ってディープボンド以下を完封。みんなが苦しくなった最後の直線で差を広げた。

 時計を要する長丁場でのスタミナ型かというと、4走前の宝塚記念2200mの自身の推定バランスは2分すると「64秒4-65秒3」=2分09秒7。ハイペースを2番手から抜け出しての快レコード。中距離向きのスピード能力でも上回っていた。

 早世した父ドゥラメンテは二冠馬。現在3世代の産駒だけで総合種牡馬ランキング2位に進出している。母の父 Motivatorモティヴェイターは、渋馬場の凱旋門賞でエルコンドルパサーを下したMontjeuモンジュー直仔で、英ダービー馬。今春の皐月賞で底力を爆発させたソールオリエンスの母の父にも登場している。

 祖母の父Shirley Heightsシャーリーハイツは英.愛ダービー馬。その父は凱旋門賞、英ダービーなど14戦【12-2-0-0】の歴史的名馬Mill Reefミルリーフ。

 タイトルホルダーは、ここまで重賞6勝(GI3勝)なのに、1番人気だったのは4歳時のGII日経賞だけという不思議なチャンピオン。これまではライバルを倒す立場だったが、今回1番人気で勝利すると文句なしの長距離のエースに君臨することになる。

 緩い流れにはなりそうもなく、相手本線はイクイノックスと同じファミリーで、長丁場なら確実に伸びるボルドグフーシュにしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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