過去の位置取りデータから妙味を探る
降級廃止以降、エプソムCの週は年齢別成績の話ばかり書いてきたので、今年は別な話を書く。位置取り別の成績に関する話だ。
最初に結論を書くと、エプソムCは前に付けられるタイプを買ったほうがいい。今回は東京が改修された2003年以降=20年間のデータをもとにするが、過去10年で切っても結論はほぼ同じである。
エプソムCは過去20年に単勝30倍以上の馬が4回3着に来ているのだが、これらを入れると一撃で複回収率の数字が上がってしまう一方、このグループの複勝率は2.5%しかないので、この馬たちはカットしてしまう。「2003年以降のエプソムCで単勝30倍未満だった馬たち」が今回の集計対象だ。
その馬たちを3コーナーの通過順別に整理すると、
もちろん中団以下から馬券に絡む馬もいるが、回収率が追い付かないということは、1倍以上30倍未満の中でも上位人気寄りの馬を中心に好走しているということになる。
位置取りについてありがたいのは、同じ馬たちを対象に「前走の3コーナー通過順」で見ても近い結論になることだ。
実は今年のエプソムC、前走3角位置が3番手以内の馬は2頭のみ、4〜6番手の馬は6頭。過去3走で3角3番手以内に入ったことのある馬は5頭。該当馬はそれぞれチェックしていただきたいが、馬券もこの馬たちから組み立てるのがよいと考える。