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【善臣騎手→柴山雄一騎手へ】「今のシバは“普通”に見えなくて…」栗東移籍して奮闘する柴山騎手へ心からのアドバイス

  • 2023年06月12日(月) 18時02分
soudanyaku

▲柴山雄一騎手のお悩み相談に柴田善臣騎手が回答(撮影:下野雄規)


JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムです。

今回は、柴山雄一騎手への回答編。地方・笠松競馬からJRAに移籍し、美浦所属の騎手として相談役とも近い環境で過ごすも、一念発起して2020年に栗東に移籍。新たな環境で現状打破を狙いますが、なかなか思うように成績が上がらず…。

そんな柴山騎手の苦悩を、相談役はしっかりと感じ取っていました。本来の柴山騎手の姿を知る相談役だからこその、心からのアドバイスを送ります。

(取材・構成=netkeiba編集部)

「栗東でもみんなとコミュニケーションを取れているんだろうか?」


──今回は柴山さんからの相談です。

相談役 おお、シバか。彼はすごく性格がいいんだよ。いつもニコニコしてて話しやすいし、ユーモアがあるから、彼の周りには笑いが絶えないよね。

──印象に残る場面はありますか?

相談役 よく調整ルームのサウナで話した思い出があるな。俺はそこまででもないけど、彼は体重調整で長いことサウナにいたからさ(笑)。

──相談役の自宅にも遊びに来たことがあるのだとか。

相談役 あったね〜。確か藤沢(和雄)先生の祝勝会の帰りじゃなかったかな。アンカツ(安藤勝己)さんと、(田中)勝春と一緒に何件か飲み歩いて、最後にウチに来たんだよ。ほとんど飲まずにみんなソファーで寝てたけどね(笑)。

──そんな柴山さんは数年前に栗東に移籍しました。思うように成績が上がらず、ご本人も苦しんでいるようですが…。

相談役 あれだけ人から好かれる性格だし、もともと関西(笠松)の人間でしょ? きっとうまくいくと思ってたんだけどな…。

──相談テーマも、まさにその部分です。“どうしたらもっと乗れるのか、長く続けられるのか、応援してもらえるのか”ということです。

相談役 元のシバに戻ればいいんじゃないかと思う。以前の明るいシバに。

 美浦にいた頃のようにスタンドに顔を出して、世間話でもいいから笑顔でみんなとコミュニケーションを取れているんだろうか? もしかしたら、そういうことができていないんじゃないかと思うんだ。

soudanyaku

▲パドックで笑顔を見せる柴山騎手(2018年7月28日の札幌競馬場より)(C)netkeiba.com


──どうしてそう感じるんですか?

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1966年7月30日、青森県生まれ。元調教師の柴田政見、柴田政人、元騎手の柴田利秋が叔父にいる競馬一家。1985年にデビュー。同期は須貝尚介、武藤善則、石橋守ら。JRA騎手としては初となる黄綬褒章を受賞。1993年、ヤマニンゼファーで安田記念を勝利しGI初制覇。2005年から2010年まで日本騎手クラブの会長を務め、退任とともに相談役に就任。勝つごとにJRAにおける最年長勝利記録が更新されていくレジェンド。

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