【新潟記念予想】「夏の牝馬」は近9年連続連対なし 有力馬サリエラの評価は
良績残すキングカメハメハの血に注目
グレード制が敷かれた1984年以降、挑戦した3歳馬は2018年ブラストワンピースが勝っただけで【1-0-4-27】。また、同じ1984年以降の30年間には11勝もしていた「夏の牝馬」が、現在は9年連続して連対していない。
傾向が今年に当てはまるとは思えないが、もうひとつ意味のありそうな記録は、近年、キングカメハメハの血を持つ馬が大活躍していること。
2018年 1着ブラストワンピース(母の父)
2019年 1着ユーキャンスマイル(父)
2着ジナンボー(母の父)
2020年 1着ブラヴァス(父)
2着ジナンボー(母の父)
2021年 3着クラヴェル(母の父)
2022年 2着ユーキャンスマイル(父)
リピーターがいるとはいえ、もう5年連続、馬券に関係した延べ7頭の「父か、母の父」はキングカメハメハだ。よほどコースと距離が合うのだろう。今年は該当馬が4頭いる。
良績の乏しい3歳馬だが、ノッキングポイント(母の父キングカメハメハ)に期待する。ブラストワンピースと同様、日本ダービーを0秒2差の5着。逃げた馬以外は前半が超スローのため2分25秒4は遅いが、上がりは33秒4。勝ったタスティエーラは33秒5。
実績不足は明らかだが、母チェッキーノも、その全兄コディーノも、さらには祖母ハッピーパスなど、早くから完成度の高い一族なので経験不足は死角ではない。
ベストと思える距離で、日本ダービーより負担重量3キロ減。チャンスは十分ある。近年は不振の牝馬だが、4歳牝馬サリエラ【3-1-1-0】のファミリーも半兄サリオスなどがそうだったように完成期は案外早い。巻き返すはずの今年の牝馬陣は軽視できない。
「小倉2歳S」は、前走の福島芝1200mの時計は平凡でも、全兄ビッグシーザーを上回るくらいの好馬体が光ったビッグドリーム(父ビッグアーサー)に注目。サクラバクシンオーの父系産駒は使われて大きく変わるケースが多い。