ジャパンCからのローテーションには要注意
3歳馬と古馬が激突する中距離GIは天皇賞(秋)、ジャパンC、そしてこの有馬記念と大きく3つ存在するが、その中でも天皇賞(秋)は未知の対決としてそれまでのパフォーマンスイメージからオッズが形成される一方で、ジャパンCでは天皇賞(秋)の結果を軸に世代間レベルでオッズが形成され、大トリ有馬記念ではこれまでの集大成のような形で3歳馬のオッズが形成されます。
必然的に天皇賞(秋)で3歳馬が敗戦をすると世代レベルが低いと捉えられる傾向がありますが、実際には斤量の観点から3歳馬が有利になるのは、有馬記念>ジャパンC≧天皇賞(秋)となっています。
というのは、3歳馬の負担重量基準の定め方と3歳馬の成長度合いという2点が合わさって結果に反映されるものであり、天皇賞(秋)は負担重量基準が10月に1kg減った月末に開催され、ジャパンCも同じように負担重量基準が11月に1kg減った月末に開催されます。
対して有馬記念は負担重量基準が11月に1kg減った翌月末に開催されるため、古馬に対して1ヵ月分のアドバンテージをもらえるためです。