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【武豊騎手4500勝特集 #2】幼馴染・池江泰寿調教師が共に叶えたい“最高な夢” 「私の競馬人生はこれで完結というくらい...」

  • 2024年06月19日(水) 18時01分
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▲武豊騎手の4500勝を記念して池江泰寿調教師にインタビュー(撮影:大恵陽子)


先日JRA通算4500勝を達成した武豊騎手。netkeibaでは前人未到の大記録を記念して、レジェンドを知る人物たちにインタビューを行いました。

今回は、赤ちゃんの頃から一緒に過ごしてきたという池江泰寿調教師にインタビュー。師いわく、小学生の頃に"天才たるゆえん"があったそう。「大谷翔平選手も同じじゃないでしょうか」という素質とは──。

さらに、オーサムリザルト&武豊騎手と臨むブリーダーズCへの思いもうかがいました。
(取材・構成:大恵陽子)

「武豊ファンなんです(笑)」サインをお願いしたある写真


──池江調教師と武豊騎手は幼馴染だそうですが、いつ頃から一緒に遊んでいた記憶がありますか?

池江 お互いに父が騎手をしていて、栗東トレセンができる前は京都競馬場に住んでいました。赤ちゃんの頃に一緒に写っている写真があります。記憶は保育園に入る前からで、気づいたらいた、みたいな感じです。

──その後、栗東トレセンができてからも小学校が一緒で、よく競馬の話をしていたとか?

池江 クラスが同じになった時もあって、5、6年生は一緒でしたね。トレセンの乗馬苑にも一緒に通っていました。話をするのは競馬が8割、あとは彼も野球が好きだったのでその話だったかな。ユタカくんも競馬マニアで、どちらかというと彼は騎乗論を語っていて、僕は血統論。目指すところは違うんだな、という感じはありました。

──そんな幼馴染の二人は現在、トップ騎手と調教師という立場でコンビを組んでいます。最近だと、6戦無敗でエンプレス杯を勝ったオーサムリザルトがそうですね。

池江 オーサムリザルトは馬場入りではじゃじゃ馬みたいな面があって、ゲートの中も危ういところがあります。エンプレス杯もパトロールビデオを見ると左にモタれていて1完歩目は出負けしているんですけど、二の脚が速くてスッと2番手を取れたあたりは「さすがユタカくん。リカバリーが上手い」と感じました。普通なら、後方からになっていますからね。

──レース映像ではちょうど柱に隠れて見えなかったのですが、そんなことがあったんですね。牝馬ですけど、雄大なフットワークでカッコいいなと感じます。

池江 お父さんのJustify(2018年、無敗でアメリカ三冠を制覇)譲りの雄大なフットワークで、綺麗でカッコいいですよね。この馬の魅力は強いところと、見た目の美しさ。これまで携わってきた馬とはちょっと違って、ミッキークイーンのような華奢な女の子という感じではなくて、イメージ的にはトゥザヴィクトリーに近いかな。

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▲オーサムリザルトは「イメージ的にはトゥザヴィクトリーに近い」(撮影:高橋正和)


──ミッキークイーンは約430kgと小柄な馬体で15年オークスと秋華賞を制覇。対してトゥザヴィクトリーは490kg前後の馬格があり、01年エリザベス女王杯制覇のほか、ドバイワールドC2着と活躍しました。

池江 競馬っぷりはダートと芝で違いますけど、雄大で気高い雰囲気はちょっと通じるところがあります。トゥザヴィクトリーもすごく男勝りの好馬体でしたし、本格化してからはトレセンで500kgくらいになる時もありました。オーサムリザルトは初めから雄大な馬体で、可愛いというよりカッコいい、ですよね。それが魅力です。そうそう、これを見てください。

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