GI初挑戦のダブルハートボンド 気になる調教評価は?
今週から中山、阪神、中京での開催がスタート。重賞はステイヤーズS、鳴尾記念、そしてチャンピオンズカップですから、土日ともに大忙し。このままのペースでいけば、あっという間に有馬記念ということになりそうです。
ウマい馬券の方はなかなか良い数字を残すことができておらず、参考にしてくださる皆様には本当に申し訳ないと思っていますが、京阪杯は久しぶりの会心的中。「自信あり」にしていたつもりが、それを忘れていたようで、的中のうれしさも半減してしまいました。
「自信あり」は使用回数が制限されているので、重賞レースに使うことが多くなってしまいますが、「穴狙い」は何度か使えるので、人気薄で自信がある時はこちらを使っています。先週なら土曜日の京都3R。◎リアンマヒナはデビューから2戦とも単勝二桁人気だったので、ここでも人気なしと思いましたが、5番人気。「穴狙いじゃないやん!」と思わず、結果的に人気になっていたということでご勘弁くださいね。
【ステイヤーズS/ヴェルミセル】
京都大賞典3着の実績が目立ちますが、今年のダイヤモンドS3着の実績もあるので、この距離は魅力でしかありません。中山はグレイトフルSで勝った実績もありますし、この舞台でも魅力しかないと思います。
ただ、前記したレースはすべて1週前追い切りがCW。レース間隔が中3週以上あったので、このパターンですが、今回は中2週。これは仕方ないことだと思いますし、あとはこれだけ間隔が詰まっても今まで通りの結果を残すことができるかどうか。そのあたりがポイントになりそうです。

今回の舞台は魅力しかないヴェルミセルだが…?(12月2日撮影)
【鳴尾記念/グランヴィノス】
1年4ヶ月ぶりの関ケ原Sを勝って、OP入り初戦となった前走。いきなりの重賞でしたが、勝ちに等しい2着ということで、あらためて素質の高いところを見せています。まだキャリアは8戦、5歳ではありますが、馬体もまだまだこれから充実一途という感じです。
1週前追い切りはCWで6F82.7秒、1F11.3秒。3頭併せでロードフォアエースには遅れてしまいましたが、メリオーレムとは同入。しっかり動くことができていましたし、最終追い切りは坂路で4F目12.2秒の最速ラップを踏むことができており、今度こそ、という感じはあります。
【鳴尾記念/オールナット】
3勝クラスを勝った後の東京新聞杯、大阪城S、新潟大賞典で9着、3着、6着。重賞では少し荷が重いかなという成績が続いていたものの、チャレンジCでは56キロのハンデで1着。J.モレイラ騎手のエスコートも見事でした。
ただ、当時は札幌記念の出走も視野に入れて、7月下旬から栗東坂路で追い切りを積んでいて、函館競馬場へ移動した後、出走叶わずで栗東へ戻ってという経緯がありました。今回も決して、追い切りの本数が少ないわけではありませんが、ラスト1F11秒台連発だった前走よりは少し地味なラップにはなっています。

追い切りの本数は及第点なオールナット(12月2日撮影)
【チャンピオンズC/ダブルハートボンド】
前走の1週前追い切りはCWでしたが、今回の1週前追いは坂路。この違いについてはレース間隔が異なることで明確になっていて、中2週だった舞鶴Sの1週前追いは坂路でした。前走は2ヶ月半ぶりだったので、4ヶ月半ぶりだった三宮Sと同じパターンを選択したというだけでした。
JRAでは負けなしですから、いろんなレース間隔、中京、京都、阪神とレース当日輸送の競馬場なら結果を出すことができているという意味では今回も好走できる条件は揃っている印象。最終追い切りも坂路で4F52.0秒、4F目最速ラップは踏めませんでしたが、時計的にはしっかり負荷をかけることができました。ただこの馬は坂路単一調教。下記に記していますが、中京ダート1800mは併用調教が有利なだけに、調教適性の面でどうかというところだけです。

しっかり負荷をかけることができたダブルハートボンド(12月3日撮影)
【チャンピオンズC/メイショウハリオ】
追い切りでの判断が非常に難しいタイプで、前走JBCクラシックはCWでの併せ馬で動きが緩慢に思えるところがあって評価を下げると2着。どうしてもCWでの追い切りは併せて遅れるところがあるのですが、前走はそれを考慮しても良い判断ができませんでした。
今回の1週前追い切りはCWでテンカジョウに先行。調教映像でも確認いただけますが、完全に劣勢でのゴールでした。最終追い切りはCWで武豊騎手が跨り、新馬2頭を追走して先着。動きはかなり良かったと思います。
◆注目の2歳戦
・11/29 カトレアS【サトノボヤージュ】(1人/1着) 将来有望調教該当<4頭>
将来有望調教の該当馬は他に3頭いたものの、サトノボヤージュを意識してレースしたこともあって、みな下位に惨敗。直線まで脚をためていた組が馬券圏内に入るというレースになりました。まあ、そのくらい強い馬ということでしょうね。
◆開催おすすめの調教適性
<中京ダート1800m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
2024年中京4回開催で行われたダート1800mは18レースあって、うち7レースの1着馬が◎。1着占有率としては50%を満たさなかっただけに、ベストな調教適性にすべきか悩みましたが、昨年のチャンピオンズCは3着以内がすべて◎。やはり併用は重要です。