JRA賞馬事文化賞受賞者・吉沢譲治が語る血統の真実とは?
吉沢譲治
ロードカナロアは12月の香港スプリントを使って引退し、来春から種牡馬入りと報道されている。どうやら先週のスプリンターズSが、国内での見納めらしい。キングカメハメハ産駒のGI勝ち馬で...
「母の父スペシャルウィーク」に異変が生じている。エピファネイアが昨年暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったのが、スペシャルウィークのブルードメアサイヤーとしての重賞初勝利だった。...
オルフェーヴルもキズナも、目標はあくまでも凱旋門賞。「前哨戦は無理して勝つ必要はない」と先週のコラムで書いたら、2頭とも勝ってしまった。楽勝したオルフェーヴルは、これでフォワ賞2連...
今週、いよいよ凱旋門賞に向けて、オルフェーヴルがフォワ賞に、キズナがニエル賞に出走する。帯同馬に蹴られて鼻出血したオルフェーヴルは、相変わらず人騒がせな馬だ。しかし、宝塚記念の出走...
馬場が悪化したときのステイゴールド産駒は要注意だ。不良馬場を圧勝したオルフェーヴルの日本ダービーは、まだ記憶に新しい。マイネレーツェルが勝った2008年のロースS、バウンシーチュー...
先週の新潟2歳S。ハープスターが後方から弾けるように突き抜けて2連勝を飾った。残り100mからは他馬の脚がまるで止まったかのよう。有力馬の本格デビューは秋以降だが、桜花賞候補の1頭...
先週の新馬戦。ヨハネスブルグ産駒が3頭も勝ち上がった。ファーストシーズンサイヤー(2歳新種牡馬)部門は、この勝利でヨハネスブルグが堂々の首位に立った。まだ2歳戦は始まったばかり。猛...
新潟のレパードSをインカンテーションが勝った。父のシニスターミニスターはあまり聞き慣れない種牡馬である。しかし、2世代目を送り出した昨年の2歳戦は、なかなかの存在感を示していた。下...
取り上げるのが遅くなったが、ファルブラヴ産駒のアイムユアーズ、スピードリッパーが、7月のクイーンSでワンツーフィニッシュを決めた。クビ差2着に入ったスピードリッパーは8頭立ての最低...
牝馬三冠を達成し、続くジャパンCまでも制したジェンティルドンナ。海外遠征でも好走しており、現時点ではディープインパクトの最高傑作といえるだろう。母のドナブリーニは英2歳GIの勝ち馬...
新種牡馬32頭の中にサンデーサイレンス産駒が11頭いる。このうちGI勝ち馬はマツリダゴッホだけだが、サンデーサイレンスの遺伝力の確かさは周知のとおり。後継種牡馬の相次ぐ成功は、GI...
血統登録頭数が多い新種牡馬を、先週まで取り上げてきた。しかし数が少なくても、ダークホースとなり得る新種牡馬がいる。今週と来週は、それらを取り上げてみたい。コマンズはデインヒル産駒で...
グレイソヴリン系は意外性の宝庫で、父系を今日に伝える重要な役割を果たした種牡馬には、一流半、二流の競走馬だったものが多い。日本でも、古くはアローエクスプレスがその代表例。朝日杯3歳...
サンデーサイレンスの遺伝力の確かさは、周知のとおり。後継種牡馬の相次ぐ成功は、クラシック馬のみならず、一発屋のGI馬、無冠に終わった馬、さらには下級馬や不出走馬にまで及んでいる。そ...
名馬だからといって、種牡馬となって成功する保証はどこにもない。ホースマンたちはサラブレッドの血統のきまぐれに、過去から翻弄され続けてきた。だが、革命的な種牡馬が誕生した場合は違う。...
新種牡馬紹介の第2回目は、84頭の血統登録数を誇るヨハネスブルグ。アラジ以来となる史上2頭目の欧州2歳チャンピオン、米2歳チャンピオンを同時受賞したワンダーホースだ。3歳時が不振で...
2歳戦に初産駒を送り出す新種牡馬を、今週から血統登録数の多い順に紹介していく。まず第1回目はコンディット。種付頭数(111頭)、生産頭数(90頭)、血統登録数(88頭)でナンバーワ...
今夏、初産駒を競馬場に送り出す新種牡馬は32頭。サンデーがデビューした1994年のバブル期は100頭近くいたが、それも今は昔の話となってしまった。多頭数の種付けが可能となり、数を必...
関東馬限定のPOGに参加している。例年だと、おいしいところは関西馬がほとんどさらっていくので、大勝ちも、大負けもない。家庭麻雀のような平和なPOGで収まる。ところが、昨年は様子が違...
みんなが特定の種牡馬に目が行き始めたときは、血統の神は昔からよく意地悪をする。先週のオークスはまさにそのとおりの結果に終わった。クロフネサプライズがレースを引っぱり、本来のオークス...
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