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ニュージーランドトロフィー1番人気優勝馬の運命は?

  • 2010年05月04日(火) 12時00分
 いまから10年前の2000年は、ニュージーランドトロフィーが中山競馬場に移り、距離も一時期短縮されていた1400mから1600mに戻った年である。それ以来、昨年まで10回のレースが行われてきた。

 それ以降、ニュージーランドトロフィーからNHKマイルCへ来た馬の成績は[3-4-3-59]。連対率10.1%は正直物足りないが、のべ出走頭数が69頭、つまり年に7頭ペースで出ていることを考えると、勝率・連対率・複勝率が伸びないことはある程度やむをえない。

 それよりも問題なのが、このニュージーランドトロフィーの優勝馬や1番人気馬が、NHKマイルCで弱いことだ。

 過去10年、ニュージーランドトロフィーで優勝してNHKマイルCに来た馬の成績は[0-1-0-8]。03年にエイシンツルギサンが2着しただけだ。ちなみに出走した9頭の人気は3、2、5、2、3、2、7、6、3番人気。

 一方で、ニュージーランドトロフィーで1番人気になっていた馬はどうだろうか? こちらは[0-0-0-6]。しかも内容がひどい。2、1、2、2、4、3番人気で3着以内無しである。

 今年はご存知の通り、ニュージーランドトロフィーで1番人気1着だったサンライズプリンスが出走する。いわば二重の十字架を背負った形での出走。かなり人気になることが予想されるが、結果はどうなるのだろうか?

 ちなみに、同じようにトライアルだった頃(96〜99年)=東京芝1400m時代には、ニュージーランドトロフィー優勝馬が本番で[2-1-0-1]、同1番人気馬は[2-0-0-2]だった。当時はマル外全盛時代だったので今とは事情が異なるだろうが、中山と東京で要求されている適性が違うという可能性もある。人気馬に関わることだけに、じっくり考えたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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