ニュージーランドトロフィー1番人気優勝馬の運命は?
いまから10年前の2000年は、ニュージーランドトロフィーが中山競馬場に移り、距離も一時期短縮されていた1400mから1600mに戻った年である。それ以来、昨年まで10回のレースが行われてきた。
それ以降、ニュージーランドトロフィーからNHKマイルCへ来た馬の成績は[3-4-3-59]。連対率10.1%は正直物足りないが、のべ出走頭数が69頭、つまり年に7頭ペースで出ていることを考えると、勝率・連対率・複勝率が伸びないことはある程度やむをえない。
それよりも問題なのが、このニュージーランドトロフィーの優勝馬や1番人気馬が、NHKマイルCで弱いことだ。
過去10年、ニュージーランドトロフィーで優勝してNHKマイルCに来た馬の成績は[0-1-0-8]。03年にエイシンツルギサンが2着しただけだ。ちなみに出走した9頭の人気は3、2、5、2、3、2、7、6、3番人気。
一方で、ニュージーランドトロフィーで1番人気になっていた馬はどうだろうか? こちらは[0-0-0-6]。しかも内容がひどい。2、1、2、2、4、3番人気で3着以内無しである。
今年はご存知の通り、ニュージーランドトロフィーで1番人気1着だったサンライズプリンスが出走する。いわば二重の十字架を背負った形での出走。かなり人気になることが予想されるが、結果はどうなるのだろうか?
ちなみに、同じようにトライアルだった頃(96〜99年)=東京芝1400m時代には、ニュージーランドトロフィー優勝馬が本番で[2-1-0-1]、同1番人気馬は[2-0-0-2]だった。当時はマル外全盛時代だったので今とは事情が異なるだろうが、中山と東京で要求されている適性が違うという可能性もある。人気馬に関わることだけに、じっくり考えたいところだ。