競輪
今年の香港馬は？
- 2010年05月31日(月) 23時50分
私は海外競馬も好きなので外国調教馬が来日するとテンションが上がるほうだが、世の中には「よくわからない外国馬が来るレースなんて買いたくない」という人もいるようである。
その昔、ムーンマッドネスでも「欧州クラシック馬が！」、ベルメッツに「キングジョージ勝ち馬が！」と興奮していた時代に比べると、日本人も贅沢になったものだ。
「外国馬」のブランドイメージが低下したのはジャパンCで弱いためだと思うが、「ジャパンC以外」の外国馬は高い回収率水準にある。この話は以前にも書いたかもしれないが、平成以降現在時点で、ジャパンCとJCダート以外での外国馬回収率は単勝134％・複勝97％と、下手な予想をするよりも全部買ったほうがいいというレベルにある。
安田記念はどうかというと、[3-3-3-33]で勝率7.1％・連対率14.3％。回収率は単134％・複95％である。
フェアリーキングプローンらの作った貯金を食いつぶしつつある状況ではあるが、分母の中にどう考えても無理な馬も入っていたことを考えると、この数字は悪くない。亡くなったアラン師の来日馬でいうと、騎手に余健誠を使ってきたホーリーグレイルや厳�朸�で来たジューキングプローンあたりは「どう考えても勝つ気ないだろ」というレベルだったわけで、そういう馬込みでも高回収率というのは、やはり注目の対象にすべきところだ。
こう書くと単に香港贔屓で書いているのだろうと思われそうだが、例えば昨年の安田記念、私は香港の2頭を無印にしている。今年わざわざこう書いているのは、フェローシップで勝ち負け、ビューティフラッシュでも3着ならなんとか……と考えるからだ。
今シーズンのフェローシップは安定した差し脚を繰り出しており、東京コースもよさそう。鞍上のパートンは微妙と言えば微妙だが、シドニーではビードマンに次ぐ成績だったこともあるそうだし、東京コースについてウィリアムズに聞くなんていう機会もあるかもしれないので、なんとかなると私は考えている。
その昔、ムーンマッドネスでも「欧州クラシック馬が！」、ベルメッツに「キングジョージ勝ち馬が！」と興奮していた時代に比べると、日本人も贅沢になったものだ。
「外国馬」のブランドイメージが低下したのはジャパンCで弱いためだと思うが、「ジャパンC以外」の外国馬は高い回収率水準にある。この話は以前にも書いたかもしれないが、平成以降現在時点で、ジャパンCとJCダート以外での外国馬回収率は単勝134％・複勝97％と、下手な予想をするよりも全部買ったほうがいいというレベルにある。
安田記念はどうかというと、[3-3-3-33]で勝率7.1％・連対率14.3％。回収率は単134％・複95％である。
フェアリーキングプローンらの作った貯金を食いつぶしつつある状況ではあるが、分母の中にどう考えても無理な馬も入っていたことを考えると、この数字は悪くない。亡くなったアラン師の来日馬でいうと、騎手に余健誠を使ってきたホーリーグレイルや厳�朸�で来たジューキングプローンあたりは「どう考えても勝つ気ないだろ」というレベルだったわけで、そういう馬込みでも高回収率というのは、やはり注目の対象にすべきところだ。
こう書くと単に香港贔屓で書いているのだろうと思われそうだが、例えば昨年の安田記念、私は香港の2頭を無印にしている。今年わざわざこう書いているのは、フェローシップで勝ち負け、ビューティフラッシュでも3着ならなんとか……と考えるからだ。
今シーズンのフェローシップは安定した差し脚を繰り出しており、東京コースもよさそう。鞍上のパートンは微妙と言えば微妙だが、シドニーではビードマンに次ぐ成績だったこともあるそうだし、東京コースについてウィリアムズに聞くなんていう機会もあるかもしれないので、なんとかなると私は考えている。
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
