今週は神戸新聞杯。ダービー馬・エイシンフラッシュの登場に注目が集まるところだ。
ただ、ファンとしても馬券を考える上では複雑なところがあるに違いない。エイシンフラッシュは人気薄でダービーを勝った立場。秋緒戦ですんなり信用してよいのだろうか? ということだ。
そもそもダービーを人気薄で勝つということ自体が珍しいので、先例を探すこと自体が難しい。6番人気以下でダービーを勝ったというと次に新しい例はサニーブライアンだが、同馬はダービーが結果的に最後のレースとなった。フサイチコンコルドは秋緒戦がカシオペアSという変則ローテで、しかもそこで2着という微妙な結果であった。
それより前となると、話はバンブーアトラス(ダービー7番人気)まで遡る。同馬は秋緒戦が神戸新聞杯で4番人気3着。ラッキールーラ(ダービー9番人気)はオープン平場で1着。タケホープ(ダービー9番人気)は京都新聞杯で6番人気8着だった。
これでは話が古すぎるので、対象をダービー2、3着馬まで拡大し(6番人気以下という条件は同様)、期間はJRA-VANデータのある86年以降としてみよう。
該当馬は26頭。うち4頭はダービーを最後に登録抹消されており、4頭はダービーの次走が4歳以降だった。
3歳時かつダービーの次走ということだと、[3-7-0-8]で回収率は単90%・複100%。勝ててはいないがまずまずの内容というところか。ちなみに3勝の中にはヤシマソブリンのラジオたんぱ賞も含まれており、休み明けの事例に限ると[2-7-0-5]で回収率は単82%・複118%となっている。連対率は64.3%だから十分だと評してもいいだろう。
ダービー人気薄2、3着馬が中心の成績でもこれだけの連対率だから、1着馬であるエイシンフラッシュには期待したくなるところ。ただ、配当まで考えと安くなることは必至なので、ヒモに穴っぽいところを組み合わせたいものである。