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「オークス馬たち」の結果はいかに?

  • 2010年10月11日(月) 16時00分
 荒れる年と堅く収まる年が極端すぎて方針を決めかねてしまう秋華賞だが、今年はオークスで1着同着となったアパパネとサンテミリオンが前哨戦敗戦とぶっつけ本番という形での参戦。穴党はそこに付け入りたいところだ。

 そこで今回は、春の実績牝馬が秋の三冠目でどのような結果だったかということを整理しておきたい。

 まずは桜花賞馬の秋華賞成績。確定着順ベース(ブエナビスタは3着ということになる)で[4-2-1-4]。06年キストゥヘヴン(3番人気)以外は1、2番人気ばかりということを考えると少し物足りないようにも見えるが、一応単回収率は100%を超えている。

 ちなみに桜花賞2着馬の秋華賞成績は[2-0-1-7]。昨年はレッドディザイアが勝ったが、桜花賞馬との間にはさすがに差があるという印象だ。

 続いてオークス馬の秋華賞成績。[3-0-2-6]で桜花賞よりも悪い。エアグルーヴ、シルクプリマドンナ、トールポピーと1番人気10着という馬が3頭もいるので、さらに印象は悪いかもしれない。

 オークス2着馬は[3-1-2-7]。ほぼ同じ成績で、人気を考えるとこちらのほうが良いようにも思える。ただ今年は「オークス2着馬」が存在しないという問題はある。

 アパパネ三冠の可能性についても考えたいが、秋華賞ができて以降の春二冠馬は2頭しかおらず、サンプル不足にもほどがある。そこで、「桜花賞とオークスでともに連対した馬」とすると、対象馬が8頭になる。

 その秋華賞成績は[3-0-1-2]。まさに五分五分というところだが、アパパネは二冠ともに勝っているので、これよりは少しよいかもしれない。

 いくら切ってもビミョーな結論しか出てこなくて申し訳ない。結局のところ、切るのは危険すぎるが心中するのも勧められないという曖昧なところが結論だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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