今年のマイルCSには昨年も来日し3着に入ったサプレザが再びやってきた。
昨年と今年で同馬の臨戦過程がどう違うのか……という評価は各地の予想でなされるだろうからそれはひとまず置いておき、「2回来日した馬」の成績について書いてみたい。
これまで来日したカク外のうち、日本で2回以上出走してかつそのうち1回は馬券に絡んだ馬というのが、1986年以降で27頭いる。そのうち、京王杯SC→安田記念、セントウルS→スプリンターズSというように連続で出走したケースを排除し、「いったん帰ってまた来た」という馬だけに絞ると、18頭だ。
そのうえで1回の来日につき2回以上走ったケースもあるので、それぞれ場合分けすると次のようになる。
1.2回来日で1走+1走の馬
(初回で馬券に絡み、2回目は絡まない)
ケープオブグッドホープ、ジョイフルウィナー、アルマダ、オリエンタルエクスプレス、サラファン、ナチュラリズム、フェアリーキングプローン
(初回は馬券に絡まず、2回目に絡む)
ウィジャボード、エルナンド
(両方絡む)
アヌスミラビリス(1着→3着)、ペイザバトラー(1着→3着)
2.2回来日で計3〜4走の馬
(初回で馬券に絡む)
ザイーテン(2,12着→9着)
サイレントウィットネス(3,1着→4着)
(2回目で絡む)
トリプティク(11着→1,4着)
(両方絡む)
アワウェイバリースター(1,5着→2,9着)
ハートレイク(5,1着→1,12着)
3.3回来日の馬
インディジェナス(2着→7着→6着)
ブリッシュラック(4着→1着→14着)
アワウェイバリースターを「初回のほうがよかった」、ブリッシュラックを「2回目のほうがよかった」、アヌスミラビリス、ペイザバトラー、ハートレイクをノーカウントとすると、「初回のほうがよかった」組は11頭、「2回目のほうがよかった」組は4頭。アヌスミラビリスとペイザバトラーは実質的には初回のほうがベターだから、カク外は初来日時の好走をキャッチしなければならないように思える。
サプレザは昨年時点でも人気になっていたし、エリザベス女王杯が欧州馬の圧勝だったことで人気が上昇する可能性もある。ただ、あまり人気が過熱するようだと逆に慎重に扱わなければならないのではないだろうか。