今回は2010年を振り返るという形で、勝手に高回収率だった騎手と種牡馬を表彰(?)してみようと思う。2010年の平地競走全競走を対象し、そこで高回収率だったのは誰かという話である。
まずは騎手部門。2010年の平地競走に騎乗した騎手は239人(地方・外国人含む)いるのだが、「規定打数」を100騎乗にすると99人と半数弱になる。
その99人のうち、回収率が単複とも100%を超えているのは池添、柴田大、大野の3人だが、さらに勝率・連対率が全体の平均を上回っている騎手となると池添(単156%・複103%)しかいない。騎乗数が734と多い中でのこの数字は立派。文句なしの「最優秀回収率騎手」だ。
中身を見ると単勝2万馬券が2発あるのだが、それを無かったことにしても回収率は単複ともに90%台。かなり優秀だ。
「特別賞」はデムーロ騎手と川須騎手。デムーロ騎手はあれだけ注目される立場でありながら単140%・複98%。川須騎手は単勝10倍以下(=大穴一発で回収率を伸ばせない)という条件下で単168%・複133%と好成績をあげた。新人賞のような意味も込めて「表彰」しておきたい。
続いて種牡馬。こちらは規定打数を200とし、64頭の種牡馬が対象となる。
複勝回収率トップ+単勝回収率もプラス+勝率連対率が平均値超えで、文句なしの「最優秀回収率種牡馬」に輝いたのがサウスヴィグラス。回収率は単122%・複115%だった。
簡単に想像がつくように、サウスヴィグラスはダートに限定すればさらに数値が良くなる。2011年も役に立ちそうな種牡馬だ。
「特別賞」はアグネスデジタルとチーフベアハート。
アグネスデジタルは勝率・連対率がほぼ平均値なみで、回収率は単複ともに104%。十分優秀なのだが、サウスヴィグラスの成績が良すぎたため次点的な存在になった。チーフベアハートは「単勝10倍以下、50出走以上」という条件で複勝回収率トップ(105%)。単回収率も108%だった。定番の穴種牡馬であり、2011年も期待したい。
※次回の更新は1月11日になります。