今週のきさらぎ賞には、トーセンラーやコティリオンのような、前走で条件戦を負けてきたにもかかわらず、それなりに人気になりそうな馬が登録している。
人気になるということはそれだけファンに素質を認められている馬だということだが、一方で負けてきているというのも厳然たる事実である。このようなタイプの馬は果たして過去のレースではどのような結果を出してきているのだろうか?
まず、きさらぎ賞の過去10年について。前走500万条件組の前走着順別成績は以下ののようになっている。
※各項目、上段[]内は着別度数、下段の[]内は単回収率、複回収率の順。
※検索条件は2001年以降が対象。
前走1着
[4-2-0-10/16]
[175-65]
前走2着
[0-0-1-2/3]
[0-40]
前走3着
[0-1-0-1/2]
[0-160]
前走4着
[0-0-0-2/2]
[0-0]
前走5着
[0-0-0-2/2]
[0-0]
前走6〜9着
[0-0-1-8/9]
[0-200]
前走10着〜
[0-0-0-2/2]
[0-0]
前走3着組からきさらぎ賞2着馬スマイルジャックが出ており、他に負け組からはアドマイヤフジとエンブリオが3着している。このうちアドマイヤフジは1番人気だった。
きさらぎ賞だけではサンプルが少ないので、4月までの3歳限定重賞(牝馬戦除く)全体に対象を広げてみよう。
前走1着
[25-22-16-236/299]
[94-76]
前走2着
[0-2-4-27/33]
[0-91]
前走3着
[0-1-2-19/22]
[0-43]
前走4着
[0-1-2-17/20]
[0-155]
前走5着
[0-1-1-14/16]
[0-116]
前走6〜9着
[0-0-1-48/49]
[0-36]
前走10着〜
[0-1-0-19/20]
[0-34]
なんと優勝馬はなし。私が検索をミスしたかと思い再度調べてみたが、500万負けからの1〜4月重賞勝ち(牝馬戦は除く)は、2000年京成杯のマイネルビンテージが最後、関西では99年きさらぎ賞のナリタトップロードが3着ではないかと思う。
一方で複勝回収率は前走2〜5着馬のトータルで98%とそれほど悪くない。ただし、人気薄馬で数字を稼いだ面があり、人気という前提で買うのはおいしくないようにも思える。別な馬から入ってヒモには取る、くらいがちょうどいいところだろうか。