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皐月賞

  • 2011年04月23日(土) 12時00分
 さぁ、ようやくきょう(23日)から、“東”の中央競馬が再開されます。

 90年4月に「ウイニング競馬」(旧・土曜競馬中継)の実況を担当させてもらって以来、6週間もレースを喋らなかったのは初めて。“カン”を取り戻すのに時間がかかるかもしれず、初日はちょっと緊張しそうです。

 さて、今週のメインは皐月賞。先週の番組(午後3時前のBSジャパンの放送枠)でもお話ししましたが、もともとは横浜競馬場の看板レースとして創設、戦後の一時期に東京で開催された後、1949年(昭和24年)に中山に移されました。皐月賞という名称になったのもこの年からです。

 それ以降、きゅう務員ストや中山競馬場改修のために東京に舞台を移して行われたことが6回あります。その6回の勝ち馬に共通しているのが、左回り(東京または中京)の条件戦以上のレースで勝っていること。今年の出走メンバーで言えば、サダムパテックとナカヤマナイトがこれに当てはまります。私は、この2頭からの馬券を買うつもりです。

 一方、おととし、去年と、“サイン予想”のネタを提供してくれている元「ウイニング競馬」制作スタッフのY氏からは、すでに桜花賞の前にメールが来ていました。いわく「今年のGIは武豊騎手と“同枠”の馬が勝っている。JRAのCMで、往年の“武騎手バージョン”が復活したというのが“サイン”。なので、桜花賞もそういう馬、もしくは武騎手の騎乗馬が勝つ」。すると、ホントにそのとおりになっちゃいました。

 で、桜花賞の後に届いた的中を自慢するメールには、「今年のGIの勝ち馬に共通しているのは、馬名に“セ”という字が入っていること。皐月賞でトーセンラーが武騎手と“同枠”になったら絶対です!」なんていうことが書かれていました(そこまでの“事態”にはなりませんでしたが)。

 さらにY氏からは、2日ほど前に「皐月賞のCMに登場したのはミホノブルボン。同馬のレースにはいずれも小島貞博騎手が騎乗していた。生涯乗り替わりなし。これがキーワード。今回、同じ騎手がデビューから一度も乗り替わりなく手綱を取り続けてきた馬は、オルフェーブル、ダノンバラード、ナカヤマナイト、フェイトフルウォーの4頭。これはクサイ」とのメールが送られてきたんです。

 じゃぁ、その4頭に「武騎手の馬とその“同枠”の馬」や「“セ”のつく馬」を加えたら、いったいどれだけ馬券を買わなきゃいけないんだ(全部で7頭。3連単ボックスにすると210点)!と思いましたが、本人には返信していません(たぶん、このコラムは読んでいるはずです)。

 でも、まぁいいでしょう。私のために(?)ネタを提供してくれているわけですから。それに、この予想、フツウに考えてもイイ線行ってるみたいですし。あとはどう買うか、ってことかも。果たして結果はいかに!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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