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日本ダービー

  • 2011年06月04日(土) 12時00分
 テレビ東京の実況収録で日本ダービーを喋らせてもらって、今年で22年目。どしゃ降りの雨の中というのは、今回が初めてのことでした。それだけに、鋭く抜け出して勝ったオルフェーヴルと、見せ場タップリの2着だったウインバリアシオンの走りは、ひときわ印象に残りました。やっぱり、ダービーっていいですね(雨の影響で入場人員が大幅に減ってしまったのはなんとも残念・・・)。

 ところで、もうお気づきの方も多いと思いますが、今年のダービーのCMに取り上げられていたのは2冠馬トウカイテイオー。そして、同馬が勝ったダービーの2着馬は、青葉賞優勝馬のレオダーバン。今回の結果は、それとまるっきり同じパターンになりました。皐月賞=ミホノブルボン=騎手の乗り替わりなし、天皇賞・春=メジロマックイーン=父子制覇に続いて、またしてもCMにヒントが隠されていたわけです。

 それじゃぁ、安田記念は?タイキシャトルから連想されること、ですよね。あまりにも単純ですが、シャトル種牡馬、っていうのはいかがですか?しかも、タイキシャトルと同じ外国産馬となれば、香港馬2頭しかいません(サムザップの父シンコウキング、ビューティーフラッシュの父ゴーランはともにシャトル種牡馬!)。穴は、クレバートウショウ、シルクアーネストあたりでしょうか。

 さて、日本ダービーは終わりましたが、地方競馬のダービーはこれからが本番。6日からは、各地のダービーを集中開催する恒例の“ダービーウィーク”がスタートします。

 このたび、そのオフィシャルガイドブックが発行されました。各地の競馬場で配布されるほか、地方競馬全国協会の“ダービーウィーク”特設サイトでも閲覧可能です。

 実は私、このガイドブックにコラムを寄稿しました。“ダービーウィーク”対象レースが行われる佐賀、門別(北海道)、大井(東京)、園田(兵庫)、名古屋(愛知)、盛岡(岩手)の“お国ことば”をちりばめながら、レースの見どころや競馬場の特徴などを紹介しています。

 その中にも書いたのですが、“お国ことば”といっても、東京育ちの私が、方言辞典やインターネットの方言解説サイトなどを見ながら書いたもので、自信があるのは大井編(東京の下町ことば。つまり、私の“母国語”)だけ。ほかはかなり怪しげ(?)です。

 その証拠に、編集を担当された名古屋の方に名古屋弁の出来ばえをうかがったら、「ウーン、最近はこんなふうには言いませんねぇ、ハハハ」と一笑されてしまいました。確かに、大井編の東京弁も、落語に出てきそうな言い回しですからね。

 まぁ、それはさておき、オフィシャルガイドブックには、各ダービーの見どころやステップレースの成績、予想のヒントなどが満載されています。ぜひこれをご一読の上、“ダービーウィーク”をお楽しみください!

 ☆ダービーウィークオフィシャルガイドブックのアドレス=http://www.keiba.go.jp/derbyweek2011/topfiles/guidebook.pdf

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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