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一発当てて買ってやる

  • 2011年09月03日(土) 12時00分
 先週、パソコンを買い換えました。

 今まで使っていたのは、06年の春頃に買ったWindows XPのパソコン。同時期に自宅で使用するやや大きめのものも買いました。1台だけだと、一方がダウンしたときに仕事に支障をきたします。また、2台のOSを揃えておかないと何かと不便ということもあって、ほぼ同時に購入したんです。

 つまり、2台とも5年以上使い込んできたわけです。ところが最近、出張や旅行の際に使っているパソコンがおかしくなってしまいました。スタンバイ状態から復帰させようとすると、画面が真っ暗になったり真っ白になったり…。“機嫌がいい”ときは何ともないんですが、とにかく不安定。どうやら液晶ディスプレイにガタが来たようです。

 パソコンにそこそこ詳しい知人にアドバイスを求めたら、「そろそろ寿命かも。液晶ディスプレイの修理はコストがかかるので、どうせなら買い換えたほうがいいですよ」との答えでした。でもそうなると、自宅で使っているほうも(OSを揃えるために)買い換えなければなりません。

 実は今年、テレビの地デジ移行に伴って、最新型のレコーダーを買いました。その際、5年前に買った地デジ対応テレビと新しいレコーダーを接続しても、高画質で録画できない(テレビにそのためのケーブル接続端子がない)ことが判明、テレビもあわせて買い換えたんです。古いほうのテレビは泣く泣く処分。買ったときにはお店の人に「一生モノですよ」と言われたくらいで、見るだけならまだまだ当分使えたのに…。

 それに加えてパソコン2台を同時に買い換えるとなると、ハッキリ言って“痛い”出費です。しかし、やむを得ません。運よく家電量販店の限定セールに遭遇したこともあって、思い切って買っちゃいました。

 身近な家電製品の性能は日々進化を続けていて、われわれはその恩恵を様々な形で享受しています。でもその中には、4〜5年おきに買い換えるには高すぎるんじゃないか? と思われるものが少なくありません。中古品やアウトレット品、海外メーカーの格安品などを賢く購入する方法もあるにせよ、です。

 携帯電話やスマートフォンの買い換えも、けっこうコストがかかるでしょう? 確かに、そういうものの品質や利便性の向上は生活を豊かにしてくれています。とはいえ、「その買い換えのために仕事をしてお金を稼いでいるんじゃないか?」。最近、ふとそんなことを考えてしまうときがあるんです。

 同時に、「馬券を買う額が減ったなぁ」と思うことも。なかなか当たらないから、というだけじゃなくて、家の中を思い浮かべて「今度はこれ、次はあれを買わなきゃいけないな」なんて考えると、ついつい「馬券はちょっと控えめにしておこうか」になっちゃいます。「一発当てて買ってやる!」と思えばいいのかもしれませんけどね。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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