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年末年始はやっぱり競馬

  • 2011年12月17日(土) 12時00分
 このところ、中央、地方を問わず、スター性のある馬が人気に応えて勝つレースをよく見ます。

 JBCスプリントのスーニ、JBCクラシックのスマートファルコン、ジャパンCのブエナビスタ、ジャパンCダートのトランセンド、オッズパークGPのラブミーチャン、クイーン賞のクラーベセクレタ、全日本2歳優駿のオーブルチェフ。さらに、先月24日には、兵庫のオオエライジンがデビュー以来の連勝を10に伸ばし、今月4日のばんえい・ドリームエイジCでは、王者カネサブラックが約6か月ぶりとなる重賞制覇を果たしました。

 1番人気の馬が勝ってばかりではつまらない、という方もいらっしゃるでしょう。でも、優れた能力を持つ馬が好パフォーマンスを見せて勝つシーンを見るのは、競馬の楽しみのひとつだと思います。馬券の当たり外れは重要ですが、それだけではないのが競馬、じゃないですか?

 先に挙げた馬の次走にも大いに期待したいところ。ブエナビスタは有馬記念を最後に引退するそうですが、そこでは3冠馬オルフェーヴルとの対戦が見られます。

 ラブミーチャンとスーニは、28日に園田で行われる兵庫ゴールドトロフィーに出走予定。ラブミーチャンの馬主・Dr.コパさんは「ラブミーチャンはスーニが好きで、一緒に走るとがんばる」と見立てているようですね。ならば今回も、でしょうか。

 さらにここには、地元・兵庫のオオエライジンも登録しています。出れば11連勝がかかりますが、かなりの相手強化で厳しいレースになりそう。しかし、「兵庫最強馬」の称号を獲得するためには、いずれどこかでこういうレースに挑戦しなければなりません。スーニと5.5kg、ラブミーチャンと1kgのハンデ差を生かせれば、チャンスもあるはずです。

 これらの有力馬(登録馬の中には、去年のマイルCS優勝馬エーシンフォワードの名前も!)が顔をそろえれば、兵庫GTは有馬記念に匹敵するほどの注目レースになります(ちょっと大げさ?)。

 翌29日の東京大賞典にはスマートファルコンが出てくるようです。出てくるからには、負けるわけにはいかないでしょう。年が明けて1月2日は帯広記念。ここにはカネサブラックが出走するはず。ところが、同馬は過去4年、なぜかこのレースに勝てていません。初優勝なるか、注目です。

 クラーベセクレタの次走は未定とのこと。順調なら、来月18日のTCK女王盃と2月29日のエンプレス杯のどちらかには出走するものと思われます。また、オーブルチェフにはドバイのUAEダービーに遠征するプランがあるそうですね。今のところダートなら同世代では無敵の様相ですから、これも納得のプランと言えるでしょう。

 どの馬の次走も楽しみ。とくに、年末年始はやっぱり競馬、ですね!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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