1位 中国 13-6-4
2位 米国 9-8-6
3位 仏国 4-3-4
11位 日本 1-4-8
8月1日朝時点でのロンドンオリンピックのメダル・リーディングです。
1位中国は金メダルの数が多くて、銅メダルの数が割合としては少ない。一方日本は金メダルが少なくて銅メダルが多い。
ちょっと前のコラムで、名手系着順比率について触れました。
要は名手ほど1着の数が多くて、2着、3着と数が少なくなっていくと。
たとえばウィリアムズは今年(20-16-11)、Mデムーロは(10-10-4)。
現在1位の浜中は(79-49-38)。
これであてはめると、日本は、
藤懸▲(12-13-18)
中井▲(7-10-12)
西村太▲(5-9-14)
こんな感じか? 騎手で3着が多いのは減量騎手の特徴だったりもする。
いやいやいやいくら何でも日本を新人騎手と比べちゃいけません。めっ!
オリンピックとはいわばスーパーG1。
新人騎手ではG1の舞台にさえ、なかなか立てませんからね。
G1の舞台に立って、G1を勝つ力もある3着比率の多い騎手といえば、今年は、
藤田(16-31-42)
安藤勝(12-14-16)
うむ。頼もしい。
そういえば日本の金メダルの目標数は10個くらいじゃなかったかな?
だとすると安藤勝騎手に近いか?
おそらく現時点での金メダル1個は誤算のはず。ここからどう伸びていくか定かではないけど、
理想・安藤勝(12-14-16)
現状のペース・西村太(5-9-14)
こんなイメージで自分はオリンピックを…………ってどうでもいいですね。
でもイギリスはどんなことでも賭けの対象にする国。どんな形でオリンピックの賭けが行われているか知りませんが、もし現地でブックメーカーに投票することがあるならば(ないけれど)、日本選手は3着付けが面白いか。
買うなら柔道か水泳で、1番人気に押し出されていたら、3着付けで買う。人気が引き出されていたら複勝1本!!! ……………ってこれもどうでもいいですね。
どうでもいいついでに言えば、テレビで観戦してて、まだ「そのままー!!」って心の底から言えてない気がする。サッカーのスペイン戦や柔道の判定で「そのまま」的状況は生まれてはいるけれど、やぱり「そのままー!!」の醍醐味は、「0.数秒」で争う世界にあるはず。
今日とかなら、まだ水泳で言えそうだけど、逃げがないから、なかなか言えない。どちらかといえば「差せー!!」の方が多い。かくなる上は、ハンマー投げの室伏選手に期待するしかないか。室伏選手の投てき後の雄叫びといっしょに「そのままーー!!」と叫んでみる。うむ、これだ!
(と、原稿をアップしたその約12時間後に北島が逃げた! 今大会で初めて、心の底から『そのままー!』と叫べた気がします。今できるすべてを出し尽くすような北島の逃げ。それで4着。いい線狙う泳ぎをした立石が3着。なるほど! 競馬でもよく見る光景です。まさに勝負事の結末でございます。)
それはさておき、イギリスって芝生のきれいな国のイメージがあります。イギリス発祥のサッカーもゴルフも、そして競馬もみんな芝生でやる。「屋外スポーツ=グリーン」の基本イメージはイギリスが作ったといっても過言ではないでしょう。
と無理矢理、芝を出したところで、クイズです。
問題1 中央競馬では芝コースの掘られた部分の整備のために砂で穴埋めをします。そのときに見栄えをよくするために緑に着色した砂を使うこともあると言われてます。はたして本当でしょうか?
答え・本当です。ただし、やたらめったら使うわけではないそうです。
問題2 「緑の砂を撒くと馬場が高速化する」という噂があります。はたして本当でしょうか?
答え・8日発売の競馬王9月号でお願いします。
はたして、本当に緑の砂には馬場を高速化させる不思議な力が備わっているのでしょうか?
もしくは、ただの噂にすぎないのでしょうか?
やたらめったら使うわけではないとはどういうことでしょうか?
そういうことを全部ひっくるめて、今ちょっとした話題の「緑の砂」について、コースの鬼の城崎哲さんが誤解と本当を丁寧に色分けて、レポートしてくれてます。ついでに緑の砂を語るときにさけては通れない今年の天皇賞・春、当日の京都の芝がなぜ高速化したのかについても、紐解いてます。
緑の砂については、ネット等でも話題になったようなので、知ってる方も多いかと思われますが、いろいろと誤解も多いらしいのですよ。
正直、「緑の砂」ということばそのものに、不思議な力が潜んでいるようにも思えるので、誤解が育つことも理解できます。
なんせ、自分、小学生の頃、校門でおじさんが糊とカラフルな砂で絵を描いていたのを食い入るように見物していた世代です。カラフルな砂にファンタジーやノスタルジーをついつい感じてしまいます。
なんせ、魔法使いや呪術師が砂を使って呪文を唱えるシーンを昔から物語や映画やブラウン管で見聞きしてきた世代です。なもんだから、もはやいい大人の20代のど真ん中の頃に噂された「サイババは手から砂のようなものを出す」にも、前のめりで反応してました。
(自分だけかもしれませんが)「砂」には人をファンタジックにさせる何ものかがある。そう思ったりします。そこに「緑」なんてついたら、あんた! そりゃもう! てなもんです。当然、城崎氏のレポートも食い入るように読ませていただきました。
なるほど。なるほどなーーーー!!! 競馬王9月号でお願いします。
競馬王9月号といえば、自分も久しぶりに投稿させてもらってます。
もちろんテーマは「押し出し・引き出し!トリクミ式競馬・夏場所」について。
先週、このコラムで取り上げた週中注目馬は情けなかったけれど、週末のコントロールでは「アイムユアーズ・ラブフール・エリンコート・シースナイプ」の4頭に印(☆)をつけ、上手くいってしまいました。
そのときに用いたのは「押し出し・引き出し」の「押し出し」。押し出しの決めごとに従って、アイムユアーズから買ったら、おわっと!当たっちゃった!
これでこの夏は5勝4敗。なんとか今夏は8勝7敗で勝ち越しを決めたいところ。
競馬王にクイーンSの解説は間に合いませんでしたけど、それ以外の7月の重賞はだいたい取り上げて解説してるので、おそらくアイムユアーズからなぜラブフールを買えたのかもわかっていただけるはず。「緑の砂レポート」のついでにでも読んでいただけるとブラボーでございます。
で、今週の競馬です。小倉記念です。
順番から言えば、今週はハズれる番(週ごとに的中・不的中を繰り返している)。今週は重賞が2つだから、ハズれると5勝6敗になる。うひ〜!黒星先行!(自分はサイババの砂を信じるようなフェノーメノだから、今週はハズれる番と信じている。正直、ハズれた方がいろいろと都合はいい。でも全力でぶつからないと。全力でぶつかり稽古っす!)
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小倉記念のぶつかり稽古
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「夏の重賞は(特にハンデ戦の記念ものは)押し出し・引き出しでだいたい当たる」を標語にしてるので、小倉記念もその流れでぶつかってみる。
過去3年なんぞを題材にして、引き算をしてみる。この場合の引き算とは、前走の人気と着順と小倉記念の人気と着順を見比べて、今走の人気が前走より下がって(引き出されて)、それでいて着順を上げているかをチェックすること。
押し出し・引き出しは基本的には当該レースの中で押したり引いたりするものだけど、各馬1頭1頭の前走との比較もけっこう重要。それをさらっておくと週末のコントロールに生きるときもある。たぶんある。
過去10年でもいいけど、サマーシリーズが確立されて来て、押し・引きが使えるようになってきたというのが持論なので、4年から前は割愛。
11年
1着 イタリアンレッド 4人気 ←前走(以下略)7人気1着
2着 キタサンアミーゴ 15人気 ←9人気8着 引き算△
3着 リクエストソング 8人気 ←3人気7着 引き算◎
1番人気ナリタクリスタル 6着 ←4人気13着 足し算
イタリアンレッドは前走七夕賞を7人気で1着して、小倉記念を4人気で1着した。イタリアン自身の人気の流れは足し算だけど、4人気はレースでは引き出しだった。このレースでの注目は3着のリクエストソング。前走米子Sを3人気に支持され、7着に負けたためか、小倉では8人気に下がって、巻き返し。理想(◎)の引き算だ。
10年
1着 ニホンピロレガーロ 9人気 ←6人気3着 引き算◯
2着 バトルバニヤン 4人気 ←2人気3着 引き算◎
3着 スマートギア 1人気 ←14人気7着 足し算
1着のニホンピロも引き出されているけど、◎は2着のバトルバニヤン。前走七夕賞を2人気で3着して、小倉では4人気に引き出されて2着。押し出し・引き出しの基本は赤の層(単10倍以内の馬)にいる馬同士で吟味するから、バトルバニヤンは理想的だった。
09年
1着 ダンスアジョイ 16人気 ←9人気13着 引き算△
2着 ホッコーパドゥシャ 1人気 ←2人気3着 足し算
3着 クラウンプリンセス 9人気 ←7人気1着 引き算〇
1着、3着ともに引き出しだけど、1着のダンスアジョイは人気薄すぎて、別物。米子Sを1着したのにさらに引き出されて9人気になったクラウンプリンセスが〇。ただしこのレースは2着した1人気のホッコーパドゥシャの押し出しを取るべき。1人気から買う場合はもちろん相手は人気薄。それが夏場所の基本スタンス。
以上の引き算(足し算)を参考に、今年の小倉記念で注目できそうな押し出し・引き出し馬を抽出してみる。
押し出し候補・トーセンラーとダノンバラード。
トーセンラーは七夕賞を1番人気で2着した馬。ダノンバラードは1600万条件を1人気で1着した馬。
人気のほどをnetkeiba.comでチェック。
予想1番人気 トーセンラー 2.8
予想2番人気 ダノンバラード 3.1
予想3番人気のエクスペディションが7.1だから、当日もこの2頭で1、2番人気を争うか。
トーセンラー 1番人気(新馬除く)成績(0-1-1-0)
ダノンバラード 1番人気(新馬除く)成績(1-0-3-2)
トーセンラー 角4競馬成績(0-2-4-3)
ダノンバラード 角4競馬成績(2-1-4-1)
比べてみると、ダノンバラードの方が頼りになるイメージではある。けれど、ダノンバラードの角4競馬2勝は阪神2000と中京2000(改修後)の1600万条件でのもの。
小回りの角4の小倉記念で同じように扱っていいもんか? 去年の暮れの小倉で開催された角4・中日新聞杯で2人気で3着だったのも気になる。
っていうか、この世代(現4歳)のディープ産はもともと3着が多い世代でもある。
トーセンラー 全成績(2-2-4-5)
ダノンバラード全成績(3-1-5-3)
買うなら3着覚悟の軸か。いや、ここはぶつかり稽古だ。来るならばぶつかりあって、いっしょに来ると想定すべきか。ならば着順はぶつかって、ちょっと弾けて、1着3着が面白いか。
引き出し候補・エクスペディション・ゲシュタルト・タムロスカイ・ニシノメイゲツ
前走、赤の層(単10倍以内)かその近辺にいて、今回、前走より人気を下げて来そうな馬。
エクスペディション 前走3人気8着 →今走(予想)3、4番人気
ゲシュタルト 前走5人気7着 →今走(予想)4〜7人気
タムロスカイ 前走2人気4着 →今走(予想)9〜12人気
ニシノメイゲツ 前走6人気5着 →今走(予想)9〜12人気
エクスペディションとゲシュタルトは現時点では人気が読めない。
エクスは小倉が得意(4-0-1-3)なイメージと小倉名人の鞍上(浜中)で3番人気にもなりそう。
ゲシュタルトは蛯名→中井▲騎手に替ることで、きっぱりと人気を下げると思っていたけど、この馬も小倉(0-1-1-0)が評価されると前走同様の5人気、へたすると4番人気もありえる。
現時点で安心して引き出されると思えるのは、
タムロスカイとニシノメイゲツか。
他に去年のイタリアンレッド・パターン(七夕賞7人気1着→小倉記念4人気1着)で自身は足し算だけど、小倉記念内では引き算が成立しそうなアスカクリチャンも気になるけど、内田博騎手が騎乗しに来ないのがちょっと気になる(内田博はレパードSでイジゲンに騎乗)。ただし内田博騎手が騎乗しに来ないからこそ、人気が引き出されてるかもしれないので、一応視野には入れておこう……。
いずれにせよ、夏の重賞はオッズのぶつかりも激しいから、そういう意味ではレース当日までゆったりと、ドッシリと構えておくべきか(先週のラブフールもそれで拾えたようなもんだし)。
と、漠然と押し出し・引き出しのイメージを書き出してみたけど、大きな構図としては、
「ディープ産4歳馬2頭」VS「東京以外で(特に東京のG1以外で)強い5歳馬」
でよろしいか。
ディープから買うなら人気薄を交え、5歳から買うなら、ディープ産3着をも想定して、2連馬券を買う。
そんな週中。そんなだいたい。
そういう押し・引きとは関係なく、純粋な「ぶつかり」としてはタムロスカイに注目しているっす。
理由は過去10年で、来るならば「穴」が多い5月出走馬だからっす。
03年 ロサード 4人気1着 前走5月(新潟大賞典)
06年 ヴィータローザ 7人気2着 前走5月(新潟大賞典)
09年 ダンスアジョイ 16人気1着 前走5月(目黒記念)
10年 ニホンピロレガーロ 9人気1着 前走5月(新潟大賞典)
11年 キタサンアミーゴ 15人気2着 前走5月(新潟大賞典)
ほとんど新潟大賞典だけど、実際、新潟大賞典組に注意の喚起が促されるだろうけど、目黒記念も入ってる以上は5月でくくった方が自分にはファンタジー、つまり都合がいい。
でないと、トップハンデのナリタクリスタルしか拾えない。それは困る。
タムロスカイは前走5月の都大路Sを2人気で4着した。57キロだった。今回は55キロ。
この馬の全成績は(5-7-5-13)でいたって普通。
でも、4着以下13回の内、純粋に掲示板を外れたのはわずか5回(2着→降着14着を除く)。その5回もすべて6着、7着。つまり惨敗しない馬であることがわかる。
3歳時の「2着→14着降着」したレースの1着はルーラーシップ。ルーラーシップにぶつかっての2着だけに威張れはしないのだろうけど、いい脚を使ったのは事実だし、光るものを魅せたのも事実。
言い方はよろしくないのかもしれないけど、そのときの「ぶつかり稽古」を糧に今に至るならば、そして持ち前の惨敗しない走りが強い相手(ルーラーシップだけでなくオールザットジャズの2着もあり)で発揮されるならば、3着の夢は十分見られるか?
人気があれば意味はないけど、幸いなことに、人気はめーいっぱい引き出されそう。
というわけで、小倉記念は押し・引きとは別に、タムロスカイにぶつかり稽古を申し込んでみるっす!
小倉記念押し出し・引き出し以外で注目馬
タムロスカイっす
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9月号は「1番人気のガチ度を見抜く!」をテーマに人気 ライター陣が極秘データ&馬券術を披露。伊吹雅也の「鉄板/消しの最新セオリー」では1強or2強パターンや騎手&調教師アゲサゲデータ、社台グループの勝負度合いなどを分析。亀谷敬正は「1番人気で勝った馬は昇級戦でも買え!」をテーマに前走1番人気のオイシイ馬券術を、井内利彰は「誰にでもできるガチ調教チェック」を、そして半笑いは「新潟ダ1200mの超・鉄板条件」をそれぞれ披露してくれています。これらの必勝法を大好評の「綴じ込み付録・競馬収支ノート」と連動して使ってもらえれば、収支の大幅アップは間違いなし!その他のコーナーでは棟広良隆が「京大式馬券格言」を披露。コースの鬼!・城崎哲は「緑の砂問題/新潟競馬場攻略」について分析。新コーナー「休み明けパラドックス」では、休み明けの概念を覆すまったく新しい理論を大公開!その他、POG関連の情報も盛り沢山でお送りしています!