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この夏、いちばん静かな競馬。

  • 2012年08月09日(木) 12時00分
人気馬を軸に金メダルか銀メダルを狙うか。

人気馬と不人気馬を絡めて、金・銀・銅のどれかを狙うか。

金か銀を狙うならば、馬単をマルチで買う。

金・銀・銅狙いならば3連複をフォーメで買う。

それがマイ関屋記念の大雑把な馬券イメージ。

まぁどんな馬券でもこんな感じでしょうけど、関屋記念は特にそう思う。

理由は超カンタン。カンタンすぎてここに書くこともはばかれる。
ただカンタンに解ける答えでも、当日になると、いや馬券を買うときになると瞬間的に難問? いや引っかけ問題に思えてしまうこともあり。
で、目が覚めると(レースが終わると)、ハッと我に返る。引っかけじゃなかったのか……と。

難問といえば、先週出したクイズの答えが今発売中の競馬王9月号に掲載されてます。

Q 「緑の砂を撒くと馬場が高速化する」という噂があります。はたして本当でしょうか?

これは難問というより珍問奇問か? 先週も触れましたが、自分は「みどりの砂」ということばにファンタジーを感じる派なので、何らかの効能があって欲しいと願わずにはいられない。しかし、高速化に対する答えは1つ。はたしてどっちだ!?

その答えとは別に、どうせ撒くなら芝の剥がれたところだけではなく、ダートコース一面を緑の砂で敷き詰めて欲しいと思ったりもする。
だって、エキゾチックでしょう。エキセントリックでしょう。アブノーマリックでしょう。ミスター・マリックでしょう。ダートコースがグリーン・デザートだなんて。うほ(でもこういうのは日本ではなく、アラブの王様にお願いすべきことか。なんせコストがかかるそうですからね。)

お暑うございます。夏競馬、勝ち越せてますか?

自分は先週小倉記念をハズして、レパードSを引き分けたので、夏場所重賞は5勝5敗1分となってしまいました。

どこまでもイーブン。困ったもんです。
でも、最終的に勝ちこせればいい。それが夏のごっつぁん競馬。
とはいえ、もうすでにバテバテ。夏場所は考えすぎないをモットーにしてるけど、むしろもうちょっと考えたほうがいい。そんな領域に突入してます。

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今年の関屋記念にはサマーマイルシリーズ第2戦という肩書きがついたためか、出走体勢が例年と違うようです。
前走・中京記念(マイル・ハンデ戦)組が登録だけで9頭。
関屋記念は記念モノとはいえ別定戦で、ゆえに馬券圏内馬の前走ローテもバラエティに富んでたけど、今年からは前走・中京記念組が幅を利かせてくるのでしょうか。でも幅を利かせて来ないとマイルシリーズ第2戦の意味はない。さあどっちだ。でもそれは来年、振り返ればいい。
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ということを頭の片隅に置いて、いつものように過去10年を眺めてみる。
見る場所は人気のみ。理由は暑いから。そして夏バテ中だから。

02年
1着 1人気
2着 9人気
3着 3人気

03年
1着 8人気
2着 4人気
3着 1人気

04年
1着 1人気
2着 10人気
3着 3人気

05年
1着 2人気
2着 1人気
3着 12人気
3着 10人気

06年
1着 14人気
2着 8人気
3着 1人気

07年
1着 1人気
2着 3人気
3着 12人気

08年
1着 1人気
2着 5人気
3着 8人気

09年
1着 2人気
2着 1人気
3着 13人気

10年
1着 6人気
2着 2人気
3着 10人気

11年
1着 4人気
2着 2人気
3着 3人気


1人気を赤、2人気を青、8人気以下を緑でカラーリングしてみた。

ここからわかること。
1人気か2人気から馬単をマルチで買えば、だいたい(8割)金メダルか銀メダルが取れる。
1人気か2人気を1の軸に、1〜6人気を2の軸に、8人気以下で単100倍以内の馬を3の軸に塗れば、だいたい(9割)銅メダルが取れる。

うむ。実にカンタンだ。夏競馬で一番カンタンなんじゃないか?
競馬においては、金メダルも銀メダルも銅メダルも、すべて買い方次第。
3着馬を当てても、金メダル級の銅メダルもあれば、1着馬を当てても、銅メダル程度の金メダルもある。

一番カッコイイのは1番人気か2番人気のどちらかを決めて、馬単でバッチリ仕留めて、
8番人気以下の人気薄馬を1頭か2頭抽出して、1番人気か2番人気と絡めて、3連複をも頂戴する。
馬単&3連複を軽やかに手中にする。そんなダブル・ファンタジー。それが自分の理想。

予想では1番人気・2番人気
トライアンフマーチ(6歳)
ドナウブルー(4歳)

出走未確定のエアラフォン(5歳)がそこにどう絡むか。

※トライアンフマーチ回避の報をその後耳にしました。でも、そのまま進みます。微調整はセンスでお願いします。

トライアンフマーチは池添騎手・角居厩舎・ノーザンF・キャロット(会員)。
前走休み明けの中京記念を+8で、ハンデ58で3着した。
今回は別定で56キロ。

ドナウブルーは内田博騎手・石坂厩舎・ノーザンF・サンデーR(会員)。
前走安田記念は56キロを背負って、ハイペースを先行して10着に敗れる。ただ着差0.8は頑張ったともとれる。
今回は54キロ。

もしかしてのエアラフォンは岩田騎手・池江厩舎・ノーザンF・ラッキーF(個人系)。
前走・中京記念を3人気で6着と人気の期待は裏切った。今回岩田で鞍上強化。
去年の関屋記念を2番人気で2着した。

重賞で期待できる厩舎と生産牧場の馬に重賞での人気馬の騎乗経験が豊富な騎手が乗る。

関屋記念は1、2人気から馬単マルチでここ10年で8割的中できるレースで、3連複なら9割的中できるレース。
この2頭、もしくは3頭(エアラフォンが出走して、上位人気に飛び込んで来るとして)にはそれなりの後ろ盾があって、揃って馬券圏外に吹っ飛ぶとは考えにくい。

ところで、この夏の重賞も5歳馬が活躍している。
「東京以外(それも東京のG1以外)の芝で強い5歳馬」
そのことはここでも何度か書いたけど、改めてこの夏を振り返ると、

CBC賞 5歳-5歳-5歳(1着-2着-3着)6頭/17頭
七夕賞 5歳-4歳-5歳 7頭/16頭
函館記念 7歳-8歳-6歳 5頭/16頭
中京記念 5歳-5歳-6歳 7頭/16頭
アイビスS 5歳-5歳-5歳 5頭/18頭
クイーンS 3歳-5歳-3歳 7頭/14頭
小倉記念 5歳-4歳-6歳 6頭/12頭

5歳馬は芝古馬重賞7戦中5勝している。
5歳が絡まなかったのは高齢馬が活躍しがちな函館記念のみ。

馬券的に無視できない5歳馬が関屋記念には12頭も登録し、現状8頭が出走を確定させている(エアラフォンが出走できるならば9頭)。

※その後、トライアンフマーチのみならず、ミッキードリームの回避の報も。でもこのまま進みます。微調整はセンスでお願いします。

アスカトップレディ(牝)
(エアラフォン) (牡)
エーシンリターンズ(牝)
ゴールスキー(牡)
シルクアーネスト(牡)
ドリームカトラス(牡)
ネオサクセス(牡)
ミッキードリーム(牡)
メイショウカンパク(牡)

幸いなことに3着以内率激高の1、2番人気は、現状、4歳(ドナウ)と6歳(トライアンフ)である。
つまり馬券的には1、2番人気から5歳馬に流せば、的中の可能性は高いとも言える。

もしくは3連複フォーメで、
1の軸 1、2番人気
2の軸 5歳馬全部
3の軸 5歳馬全部

ドエライ馬券点数になりそうだけど、そういうのを気にしない向きにはオッケーか。

ただ、今は週の真ん中。ちょっとカッコつけてもみたい。

3連複フォーメ(ちょっとカッコツケver.)
1の軸 1、2番人気のどっちか(引き出しで2番人気か!?)
2の軸 1〜6番人気の5歳馬のなんか 
3の軸 8番人気より下の5歳馬のなんか

「なんか」が上手くいけば、点数は相当絞れる。

1、2番人気がいっしょに来る場合は10番人気以下の馬が来やすい。これは関屋記念に限らず、夏場所全体の傾向でもある(詳しくは競馬王9月号でお願いします)。

だから、
3連単2頭軸マルチ(もっとカッコツケver,)
1、2番人気2頭軸で、相手は10番人気以下の5歳馬のなんか
こんな作戦もあり。

でも自分は、1番人気か2番人気のどっちかは4着でお願いしたい派。
だからおそらく週末は1、2番人気の判定と8人気以下の判定に精を出してるはず。

一応、8人気以下で、かつ単が100倍以内になったらいいなぁと思ってる5歳馬は、
メイショウカンパク 前走エプソムC 武豊→蛯名
シルクアーネスト 前走NST 松岡のおくり出し→騎手未定
アスカトップレディ 前走NST 内田博→大庭
ドリームカトラス 前走中京記念 サトテツ→タナカツ

メイショウカンパクは直近の新潟2戦で上がり連続1位。
シルクアーネストとアスカトップレディは前走ともに上がり1位。
ドリームカトラスは新潟2戦2勝。

勝ち負けはともかく、銅メダルならいくらでも理由付けできそう。

ならば銅メダルで金メダルな収支をあげるまで。
ぬふふ。これなら夏バテも一発で吹っ飛ぶ! ごっつぁんだ!

関屋記念注目スタンス
■1、2番人気
■8番人気以下(できれば10人気以下)で、単100倍未満の馬の5歳馬

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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