競輪
ジェンティルドンナで盤石！/ローズS
- 2012年09月12日(水) 18時00分
■ローズS(G2・フルゲート18頭/登録14頭)
【コース基本情報】阪神芝1800m Aコース使用
・コース回収率
[高め] 単勝87％・複勝73％ 人気薄の1着が多く波乱傾向アリ
・馬連万馬券出現率
[標準] 11.9％(平均値▼0.1％ 馬連平均配当7307円)
・枠番別連対率(14頭〜16頭立て)
[外枠優勢] 内枠11.1％・中枠12.8％・外枠15.7％
・脚質別傾向
先行＞＞差し＞逃げ＞追込 クラスが上がっても先行有利は不動
・推定ラップ＆タイム
[やや後傾] 34.8-35.5-34.5＝1.44.8 中盤緩むも上がり、時計ともに速い
当コースで目立っているのが、人気薄の1着激走だ。6番人気〜13番人気での1着が全体の2割近くあるため、コース全体の単勝回収率も87％と非常に高い数値となった。また、馬連平均配当も7307円とかなり高め。クセの少ない外回りコースだが、イメージ以上に荒れると思ったほうがいい。
面白いのが枠番別成績で、14頭立て〜16頭立てに限定したデータでは、明らかに外枠優勢。単純に内外だけで比較しても、1枠〜4枠が連対率11.0％、複勝率18.0％であるのに対して、5枠〜8枠は連対率15.1％、複勝率21.4％と、3％〜4％もの差が出ている。とくに目立っているのが、集計期間内わずか1勝と大不振の1枠と、連対率が18.4％と飛び抜けて高く絶好調の8枠。最内枠と大外枠に入った馬に関しては、このデータを踏まえた上で取捨を行うべきだ。
【レース基本情報】ローズS(G2) 阪神過去5回
・レース平均配当
単勝1348円 馬連7352円 3連複15256円
・1番人気馬成績
[2-1-1-1] 連対率60.0％・複勝率80.0％
・3番人気以内馬成績
[2-2-2-9] 連対率26.7％・複勝率40.0％
・10番人気以下馬成績
[0-1-1-29] 連対率3.2％・複勝率6.5％
・3着以内馬脚質シェア
[逃げ] 6.7％ [先行] 20.0％ [差し] 66.7％ [追込] 6.7％
・厩舎所属別成績
[美浦] 2-1-1-10 連対率21.4％ 複勝率28.6％
[栗東] 3-4-4-48 連対率11.9％ 複勝率18.6％
[地方] 0-0-0-3 連対率0％ 複勝率0％
・注目出走パターン
[買い] 前走牝馬クラシック組(連対率32.0％)
[買い] 北海道シリーズからの臨戦(複勝回収率136％)
[不振] 前走条件戦出走、とくに4着以下馬(連対率0％)
[不振] 前走馬体重439�前焚芝�(連対率7.7％)
芝1800m戦へと変更されて以降だけでも、エリンコート、アパパネ、トールポピーといった春クラシックの覇者がコロッと負けているローズS。それもあってか、平均配当はいずれもソコソコ高く、穴馬の台頭も十分に期待できるレースとなっている。
しかし、馬券に絡んだ馬のほとんどが「前走オークス＆桜花賞組」であり、夏の上がり馬はハッキリと期待薄。前走条件戦からのローテで連対した馬は1頭も出ていない。つまり、オークスや桜花賞に出走するも負けていた馬が、ここで巻き返しているのである。人気薄で好走した馬のほとんどが、このパターンだ。春クラシック出走組以外で期待できるのは、北海道シリーズ参戦からのローテくらいのもの。今年の登録メンバーだと、切り捨てるべき馬が簡単に浮かび上がってくるはずだ。
それ以外では「馬体重439キロ以下馬がイマイチ」という小ネタも、予想する上で意外に重宝しそう。08年にマイネレーツェルが1着に来てはいるものの、それ以外はことごとく4着以下。しかもマイネレーツェルは、前述したローズSの買いパターンである「前走オークス9着」のローテでの出走だった。
【現在の馬場＆血統情報】
・現在の馬場
中山ほどではないが阪神もかなりの高速馬場。1分44秒台の勝ち時計が濃厚。
・天候予測
金曜日から雨予報が出ているが降雨量自体は少なめ。あって稍重程度か。
・勝利数トップ種牡馬
ディープインパクト 勝率19.4％ 連対率29.6％
・著者の注目血統
ディープインパクト産駒
・瞬発力要求度
39.3(基準値▼10.7)※注
ディープインパクト産駒があまりにも強すぎて、他の推奨血統を出せなくなってしまうほど。勝率19.4％、連対率29.6％という数値はそれほど強烈。ちなみに、当コースで1番人気に推されたディープ産駒は、トータル[15-4-2-8]で勝率51.7％、連対率65.5％という化け物じみた強さを見せており、つけいる隙は皆無だ。
その他ではマンハッタンカフェ産駒、ハーツクライ産駒、母父サドラーズウェルズの配合馬なども好調なのだが、残念ながら登録馬には見当たらない。となると、ひねらず素直にディープ産駒を買うのが最善の選択である。あえて次点をあげるなら、複勝率と回収率が共に高いダイワメジャー産駒か。
★総論×各論
登録馬に、古馬＆牡馬との混合戦で1000万下を勝ち上がってきた「夏の上がり馬」といえる存在がまったく見当たらない、今年のローズS。春クラシック出走組がただでさえ強いレースで、しかもジェンティルドンナ、ヴィルシーナといった春の主力級が順調に来ているとなると「ひねった馬券を買いたくても買えない」というのが正直なところだ。
まずは春の二冠馬ジェンティルドンナについての各論だが、これはもう盤石としか言いようがない。ヴィルシーナ以下との勝負付けはオークスで既についているし、どんな競馬でもできるセンスの良さも◎。4着以下に負けるとしたら、最内枠を引いて出遅れたケースくらいしか考えられない。ローズSと相性がいいとはとても言えない春のG1馬だが、この馬に関しては「大丈夫！」というのが結論となる。
一発があるならキャトルフィーユか。ローズSと相性がいい「オークス負け組」のディープインパクト産駒で、阪神実績、距離経験についても問題ナシ。前走馬体重450キロと、中サイズの馬格であるのもプラス評価できるポイントだ。ジェンティルドンナ、ヴィルシーナに次ぐ、データからの推奨馬である。以下もキャトルフィーユ、トーセンベニザクラ、ハナズゴールといった評価順であり、順当に決着する公算がきわめて高いと見る。
■セントライト記念(G2・フルゲート18頭/登録22頭)
前代未聞級の「超」高速馬場となっている、現在の中山芝コース。今週も降雨量は少なく、また気温も高いことから、とんでもない時計が連発する開催となりそうだ。当然ながらセントライト記念でも、この高速馬場をどう扱うかが予想のカギとなってくる。
というわけで、まずは「4コーナー通過順位」をチェック。過去10年のセントライト記念で、4コーナーを「10番手以下」で通過していた馬は、トータル[1-1-0-52]と信頼度が非常に低い。よって、あまり後方に置かれるようだと勝ち負けできないと考えるべきだ。高速馬場である今年は、この傾向がより加速する可能性もある。またローテ面では、「前走重賞以外出走組」の不振が目立つ。出走数はそれなりにあるのだが、その成績は[3-5-4-88]で勝率3.0％、連対率8.0％という低調なもの。前走500万下戦出走馬あたりは、ノータイムで消してもいいくらいである。
それ以外では、前走福島＆新潟＆東京組がトータル[8-6-8-71]と3着以内馬の大半を占めており、北海道シリーズ出走馬が意外にアテにならないこと。重賞での出走経験と距離経験が重要なレースであることも、押さえておくべきポイント。前走500万下出走のダノンジェラートや、前走中山戦のベストディール、前走京都戦のエキストラエンド、前走中京戦のラニカイツヨシあたりは、レース傾向にマッチしないため人気でも大幅割引が必要だといえる。
オススメは、軸には順当にフェノーメノ、エタンダールのいずれかを取って、ニューダイナステイ、サンレイレーザー、クリールカイザーといった穴馬を押さえる馬券。人気馬の信頼度がそう高くないので、人気薄を1着で狙うという手も悪くない。
※コース＆血統データは2009年以降、レースデータは2002年以降が集計対象
※注 特定の種牡馬成績を用いて、そのコースで要求されるものが「軽さ」や「瞬発力」なのか、それとも「重さ」や「持久力」であるのかを筆者がポイント化したもの。50を中央値として、低い数値になればなるほど持久力寄りの、高い数値になればなるほど瞬発力寄りのコースとなる。
【コース基本情報】阪神芝1800m Aコース使用
・コース回収率
[高め] 単勝87％・複勝73％ 人気薄の1着が多く波乱傾向アリ
・馬連万馬券出現率
[標準] 11.9％(平均値▼0.1％ 馬連平均配当7307円)
・枠番別連対率(14頭〜16頭立て)
[外枠優勢] 内枠11.1％・中枠12.8％・外枠15.7％
・脚質別傾向
先行＞＞差し＞逃げ＞追込 クラスが上がっても先行有利は不動
・推定ラップ＆タイム
[やや後傾] 34.8-35.5-34.5＝1.44.8 中盤緩むも上がり、時計ともに速い
当コースで目立っているのが、人気薄の1着激走だ。6番人気〜13番人気での1着が全体の2割近くあるため、コース全体の単勝回収率も87％と非常に高い数値となった。また、馬連平均配当も7307円とかなり高め。クセの少ない外回りコースだが、イメージ以上に荒れると思ったほうがいい。
面白いのが枠番別成績で、14頭立て〜16頭立てに限定したデータでは、明らかに外枠優勢。単純に内外だけで比較しても、1枠〜4枠が連対率11.0％、複勝率18.0％であるのに対して、5枠〜8枠は連対率15.1％、複勝率21.4％と、3％〜4％もの差が出ている。とくに目立っているのが、集計期間内わずか1勝と大不振の1枠と、連対率が18.4％と飛び抜けて高く絶好調の8枠。最内枠と大外枠に入った馬に関しては、このデータを踏まえた上で取捨を行うべきだ。
【レース基本情報】ローズS(G2) 阪神過去5回
・レース平均配当
単勝1348円 馬連7352円 3連複15256円
・1番人気馬成績
[2-1-1-1] 連対率60.0％・複勝率80.0％
・3番人気以内馬成績
[2-2-2-9] 連対率26.7％・複勝率40.0％
・10番人気以下馬成績
[0-1-1-29] 連対率3.2％・複勝率6.5％
・3着以内馬脚質シェア
[逃げ] 6.7％ [先行] 20.0％ [差し] 66.7％ [追込] 6.7％
・厩舎所属別成績
[美浦] 2-1-1-10 連対率21.4％ 複勝率28.6％
[栗東] 3-4-4-48 連対率11.9％ 複勝率18.6％
[地方] 0-0-0-3 連対率0％ 複勝率0％
・注目出走パターン
[買い] 前走牝馬クラシック組(連対率32.0％)
[買い] 北海道シリーズからの臨戦(複勝回収率136％)
[不振] 前走条件戦出走、とくに4着以下馬(連対率0％)
[不振] 前走馬体重439�前焚芝�(連対率7.7％)
芝1800m戦へと変更されて以降だけでも、エリンコート、アパパネ、トールポピーといった春クラシックの覇者がコロッと負けているローズS。それもあってか、平均配当はいずれもソコソコ高く、穴馬の台頭も十分に期待できるレースとなっている。
しかし、馬券に絡んだ馬のほとんどが「前走オークス＆桜花賞組」であり、夏の上がり馬はハッキリと期待薄。前走条件戦からのローテで連対した馬は1頭も出ていない。つまり、オークスや桜花賞に出走するも負けていた馬が、ここで巻き返しているのである。人気薄で好走した馬のほとんどが、このパターンだ。春クラシック出走組以外で期待できるのは、北海道シリーズ参戦からのローテくらいのもの。今年の登録メンバーだと、切り捨てるべき馬が簡単に浮かび上がってくるはずだ。
それ以外では「馬体重439キロ以下馬がイマイチ」という小ネタも、予想する上で意外に重宝しそう。08年にマイネレーツェルが1着に来てはいるものの、それ以外はことごとく4着以下。しかもマイネレーツェルは、前述したローズSの買いパターンである「前走オークス9着」のローテでの出走だった。
【現在の馬場＆血統情報】
・現在の馬場
中山ほどではないが阪神もかなりの高速馬場。1分44秒台の勝ち時計が濃厚。
・天候予測
金曜日から雨予報が出ているが降雨量自体は少なめ。あって稍重程度か。
・勝利数トップ種牡馬
ディープインパクト 勝率19.4％ 連対率29.6％
・著者の注目血統
ディープインパクト産駒
・瞬発力要求度
39.3(基準値▼10.7)※注
ディープインパクト産駒があまりにも強すぎて、他の推奨血統を出せなくなってしまうほど。勝率19.4％、連対率29.6％という数値はそれほど強烈。ちなみに、当コースで1番人気に推されたディープ産駒は、トータル[15-4-2-8]で勝率51.7％、連対率65.5％という化け物じみた強さを見せており、つけいる隙は皆無だ。
その他ではマンハッタンカフェ産駒、ハーツクライ産駒、母父サドラーズウェルズの配合馬なども好調なのだが、残念ながら登録馬には見当たらない。となると、ひねらず素直にディープ産駒を買うのが最善の選択である。あえて次点をあげるなら、複勝率と回収率が共に高いダイワメジャー産駒か。
★総論×各論
登録馬に、古馬＆牡馬との混合戦で1000万下を勝ち上がってきた「夏の上がり馬」といえる存在がまったく見当たらない、今年のローズS。春クラシック出走組がただでさえ強いレースで、しかもジェンティルドンナ、ヴィルシーナといった春の主力級が順調に来ているとなると「ひねった馬券を買いたくても買えない」というのが正直なところだ。
まずは春の二冠馬ジェンティルドンナについての各論だが、これはもう盤石としか言いようがない。ヴィルシーナ以下との勝負付けはオークスで既についているし、どんな競馬でもできるセンスの良さも◎。4着以下に負けるとしたら、最内枠を引いて出遅れたケースくらいしか考えられない。ローズSと相性がいいとはとても言えない春のG1馬だが、この馬に関しては「大丈夫！」というのが結論となる。
一発があるならキャトルフィーユか。ローズSと相性がいい「オークス負け組」のディープインパクト産駒で、阪神実績、距離経験についても問題ナシ。前走馬体重450キロと、中サイズの馬格であるのもプラス評価できるポイントだ。ジェンティルドンナ、ヴィルシーナに次ぐ、データからの推奨馬である。以下もキャトルフィーユ、トーセンベニザクラ、ハナズゴールといった評価順であり、順当に決着する公算がきわめて高いと見る。
■セントライト記念(G2・フルゲート18頭/登録22頭)
前代未聞級の「超」高速馬場となっている、現在の中山芝コース。今週も降雨量は少なく、また気温も高いことから、とんでもない時計が連発する開催となりそうだ。当然ながらセントライト記念でも、この高速馬場をどう扱うかが予想のカギとなってくる。
というわけで、まずは「4コーナー通過順位」をチェック。過去10年のセントライト記念で、4コーナーを「10番手以下」で通過していた馬は、トータル[1-1-0-52]と信頼度が非常に低い。よって、あまり後方に置かれるようだと勝ち負けできないと考えるべきだ。高速馬場である今年は、この傾向がより加速する可能性もある。またローテ面では、「前走重賞以外出走組」の不振が目立つ。出走数はそれなりにあるのだが、その成績は[3-5-4-88]で勝率3.0％、連対率8.0％という低調なもの。前走500万下戦出走馬あたりは、ノータイムで消してもいいくらいである。
それ以外では、前走福島＆新潟＆東京組がトータル[8-6-8-71]と3着以内馬の大半を占めており、北海道シリーズ出走馬が意外にアテにならないこと。重賞での出走経験と距離経験が重要なレースであることも、押さえておくべきポイント。前走500万下出走のダノンジェラートや、前走中山戦のベストディール、前走京都戦のエキストラエンド、前走中京戦のラニカイツヨシあたりは、レース傾向にマッチしないため人気でも大幅割引が必要だといえる。
オススメは、軸には順当にフェノーメノ、エタンダールのいずれかを取って、ニューダイナステイ、サンレイレーザー、クリールカイザーといった穴馬を押さえる馬券。人気馬の信頼度がそう高くないので、人気薄を1着で狙うという手も悪くない。
※コース＆血統データは2009年以降、レースデータは2002年以降が集計対象
※注 特定の種牡馬成績を用いて、そのコースで要求されるものが「軽さ」や「瞬発力」なのか、それとも「重さ」や「持久力」であるのかを筆者がポイント化したもの。50を中央値として、低い数値になればなるほど持久力寄りの、高い数値になればなるほど瞬発力寄りのコースとなる。
