通常、私は予想する際に“出目”というファクターをほとんど意識していません。もちろん、枠番/馬番別成績をまったく見ていないというわけではなく、「このレースはふたケタ馬番の馬がほとんど来ていない=外枠不利なレースなのだろう」「このコースは若い枠番の馬が優勢だった=内枠有利なコースと考えて良さそう」といった形で枠番/馬番別成績を利用することは多々あります。しかし、「このレースは3枠が強い=じゃあ3枠の馬を狙おう」「このコースは12番枠が死に目=ならば12番枠の馬は無条件で消そう」といった具合に枠番/馬番別成績を解釈していく予想手法は私の守備範囲外。まして、コースやクラスの異なるレース同士をひとまとめにして“出目”を語るのは乱暴過ぎるだろう――と考える立場です。
しかし、そんな私でも「最近のWIN5は“出目”が異様に偏っていないか!?」と感じています。ここ3回はいずれも1レース目を勝ったのが4番枠の馬でしたし、その4番枠はここ6回で6勝というハイアベレージ。他にも、8番枠がここ6回で5勝、12番枠がここ4回で3勝、14番枠がここ3回で3勝と、それぞれ優秀な勝率をマークしていました。
繰り返しになりますが、こうした傾向があることに気付いた今でも、私が今週のWIN5で4、8、12、14番枠の馬を重視することはまずありません。これまで通りのスタンスで各レースを予想し、純粋に有力と見た馬の馬番をマークするだけです。ただ、客観的に見てちょっと面白い状況であることもまた事実。「『NUMBERS』みたいなくじなら明日は4、8、12、14番枠が人気になったんだろうなぁ」と想像すると、WIN5の特性や奥深さを逆説的に感じることができます。予想を終え、あとは結果を待つだけの段階になったら“出目”にも注目しながら見守りたいですね。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】