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トーセンレーヴの人気と中山のトップハンデ

  • 2012年12月27日(木) 12時00分
「金杯はククレカレー。レトルト競馬でチャチャっと温めなおすのが的中の近道である」
と去年のここで書いた。過去の結果を参考に温めなおしてやれば、だいたい当ると言いたいわけだ。
「だいたい」。
それをどう取るかかだけど、自分はだいたいが好き。
だから今年も温めなおしてみる。

去年がレトルト_だったから、今年はゴージャスに、そんな余裕は自分にはない。
それでダメならまた来年の金杯で温めなおすまでよ! そのくらいでちょーどいいはず。

とはいえ、去年のククレは自分には少し甘口すぎたか?(←ハズれた言い訳をカレーのせいにしてみる)よし! 今年はカレー曜日にしてみよう。これでダメなら来年はLEEの10倍だ。
(今年表記はすべて新年13年という意味でお願いします)

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京都金杯の材料(中辛)
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■「このレースは四位騎手か岩田騎手を買ってればだいたい当るレースだ」と一昨年のここで書いた。

03年 四位1着 3人気
04年 四位3着 6人気
05年 四位3着 6人気
06年 岩田3着 9人気
07年 岩田3着 2人気
08年 岩田1着 3人気
09年 四位3着 2人気
10年 岩田1着 5人気
11年 岩田3着 2人気

一昨年に書いて、その年(11年)はちゃんと岩田騎手が3着してくれて、助かった。
けれど去年は岩田&四位が9年ぶりに揃って圏内からもれた。

岩田騎手 サダムパテック 1人気 5着
四位騎手 ライブコンサート 12人気 12着

人気を考えれば、岩田騎手の出番だったか。しかし今まで一度もない1番人気だった。
それを思えば去年は両者見送りが正解だったかもしれない。
そういえば06年に四位騎手はトップハンデ(58)のシルクフェイマスで8着に負けている。
1人気やトップハンデはハンデ戦のここでは、岩田&四位ではなくても不利と考えていいはず。

というわけで、今年も懲りずにまた岩田&四位を温めてみる。中辛で温めてみる。

今年は四位騎手がいないから(おっと!早くも中辛!)、必然的に岩田騎手に注目すればいい。

岩田騎手騎乗予定馬は今のところ、トライアンフマーチとある。
う〜ん、なかなかにスパイシーな馬に見えるぞよ! 中辛(中穴)っぽくていいんじゃない……って58キロ! トップハンデ! ワオ!

前述したように京都金杯のトップハンデはなかなかに厳しく、この10年でも1着できたのは6頭ものトップハンデがいた10年のみ。それも57キロ。

58キロ以上のトップハンデはそれだけで辛口だ。この10年でも馬券圏内は一度もなし。
トップハンデじゃない58キロの馬が馬券圏内に入ったのも04年に2着したサイドワインダー1頭のみ。ちなみに1番人気だった。

今年は中辛で温めてみると決めた! 去年までだったら、それでも何かと理由をつけて拾ったかもしれない。 
角居厩舎だし、今の岩田騎手はあの頃の岩田騎手よりすごみを増してるし、人気もおいしそうだし、△くらいには拾ってみたい。
けれど中辛だ! 今年はいらない! って声を貼るまでもない! 58キロってだけで十分消せるわけだし、むしろ当たり前か。うは!

■1番人気に支持されたときしかやる気を出さないトーセンレーヴが出走しそう。

「トーセンレーヴは鞍上の外国人にばかりスポットが当るけれど、馬券的には人気に注目するべきだ」と毎日王冠のときに書いた。

トーセンレーヴは1番人気でないと馬券圏内に入ったことはなく、1番人気時はすべて馬券圏内に好走している馬。1番人気でないととにかく頑張らない馬。
だから毎日王冠でも1番人気になったら買いだし、1番人気でなかったら、消しと書いた。

その毎日王冠は3番人気。着順は11着。ヘソ曲げたなぁ〜〜。

次走キャピタルSは1番人気。着順は3着。1番人気で3着は褒められたものではないけれど、トーセンレーヴの場合は御機嫌走と思いたい。

参考までに温めなおしておく。

新馬 リスポリ 1人気1着
アルメリア リスポリ 1人気1着
毎日杯 リスポリ 1人気3着
青葉賞 ウィリアムズ 1人気3着
プリンシパル ウィリアムズ 1人気1着
ダービー ウィリアムズ 5人気9着
アイルランド ピンナ 1人気1着
AJC ルメール 3人気5着
洛陽S クウィリー 1人気1着
マイラーズ ピンナ 2人気8着
エプソムC ウィリアムズ 1人気1着
毎日王冠 ピンナ 3人気11着
キャピタルS スミヨン 1人気3着

改めて眺めてみても、やっぱりあっぱれとしか言葉が出ない(なぜ外国人かの妄察は毎日王冠の回を参照で)。

1番人気[6-0-3-0]
2番人気以下[0-0-0-4]

うむ、こっちもあっぱれだ!

京都金杯には鞍上・ビュイックで参戦との情報がある。
外国人騎手だからってなんでもいいわけじゃないけど、この馬に関しては誰でもいいはず。
ウィリアムズさんで9着もあれば、日本に慣れてなかったクウィリーさんで1着もあるからだ。

ビュイックは今売り出し中の若手。先のWSJSで日本に来日したときも随所で光るところをチラ見させてくれた(ように見えた)。

問題はやっぱり1番人気になるかどうか?

強敵はルメール騎乗予定のダノンシャーク。

まぁいい。

もし1番人気になるなら、3連系の軸として期待するだけだし、1番人気以外なら頑張らないと見切ればいいだけだ(中辛!)。

■京都金杯は単オッズ12倍〜15倍の馬を1番人気〜3番人気の馬にかければ、だいたい当たる。

これをククレゾーンと去年は呼んでみた。けれど、去年はこのゾーンに馬は入らず、替りに単41.1倍の10番人気アスカトップレディが3着に飛び込んだ(辛口!)。
もちろん1着2着は2番人気・3番人気の馬。

参考文献
2011
1着シルポート 単12倍(7人気)

2010
1着ライブコンサート 単14.3倍(5人気)

2009
1着タマモサポート 単13.8倍(7人気)

2007
1着マイネルスケルツィ 単12.2倍(7人気)
2着エイシンドーバー 単13.6倍(8人気)

2006
1着ビッグプラネット 単12.4倍(6人気)

2004
3着ユートピア 単12.5倍(6人気)

2003
3着ローズバド 単12.4倍(6人気)

単オッズ12〜15倍の1着っぷりがすごい。まさにレトルト!温めなおし!

というわけで、
今年の京都金杯は
「岩田」(別の馬で騎乗してきたらもちろん温めなおし!)、
「トーセンレーヴの人気」、
「ククレゾーン」
に注意して馬券をチャチャっと買ってみようと思う。

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中山金杯の材料(やや中辛)
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こっちも今年は中辛だ。ただしやや中辛だ。
理由はいらないはずのトップハンデ馬が今年は頑張るかもしれないから。

今年はトップハンデが57キロで登録で4頭もいる。

京都金杯の項でも書いたけど、基本的には金杯はどちらもトップハンデには辛口で厳しいレース。
しかし、57キロは例外かもしれない。

この10年で京都金杯でトップハンデが馬券圏内に入ったのはトップハンデ57キロが6頭出走した10年のみ。しかも57キロでワンツーを決めた。

中山金杯でトップハンデが馬券圏内に入ったのはこの10年で3回ある。基本少ないが京都金杯よりは多い。
06年 1着57キロ 2着57キロ
07年        2着57.5キロ
09年 1着58キロ

注目はここでも57キロ。
06年は57キロが5頭いた。京都同様にいっぱいいた。

今年は4頭。
エーシンジーライン
シンゲン
タッチミーノット
ヒットザターゲット

この4頭がすべて出走してきたら、やっぱり多い。
トップハンデは1頭ないし、2頭までしか出走しないからだ。

となると今年は反転するかもしれない。

■もし、57キロ馬が3頭以上いたら、57キロのボックスこそがレトルトの温めなおし!かもよ!

この中で強いて1頭をあげるならば、唯一休み明けでないヒットザターゲットか(他3頭は3か月以上の休み明け)。

今年(12年)から12月に移動し、ハンデ戦として生まれ変わった朝日チャレンジCは芝1800だけに、京都金杯(1600)にも中山金杯(2000)にも進める便利なルートになるかもしれない。
(別定・金鯱賞も移動して、宝塚記念から有馬記念へのルートに変わった可能性大→オーシャンブルーの好走)

別定は別定(定量)、ハンデ戦はハンデ戦ならば、金杯は朝日チャンレンジに注目か?
(強いて注目馬をあげるならもちろん、アイルランド・ブロンコ・ベリーさん騎乗予定のアドマイヤタイシ。ベリーさんは基本東京で注目したいけど、重賞、冬の重いダートなら中山でもブロンコするはず)

■中山金杯は単20倍〜30倍台の9番人気〜11番人気くらいの馬を1、2番人気と絡めれば、まあまあ当たる(ククレゾーン・甘口!)

最後にちょい甘口のレトルトを絡めてやれば、今年もまあまあ当り馬券に接近遭遇できそう(データは割愛。京都金杯の単12〜15倍のゾーン狙いより、やや甘さが残る。ゆえに甘口。)。

というわけで、
中山金杯は
「57キロ馬の出走頭数」、
「朝日チャレンジ組の同行」、
「甘口のククレゾーン」
に注意して馬券をチャチャっと買ってみようと思う。

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東京大賞典はハタノヴァンクール_とナムラタイタンに注目してます。
ハタノヴァンクールがやろうとしている競馬は、砂版のゴールドシップの競馬ではないか?
ならば今回の内田博騎乗は相当心強い。
6頭出走する中央勢の最後方は全体でも7番手くらいのはず。そこにつけられれば、馬券チャンスではないか?
ナムラタイタンはジャパンカップダート7着だったけど、JCD組の中では3番目の先着馬。エスポ10着、トランセンド16着、ハタノ8着より着順は上。
距離不安で人気が下がれば、見限れない。3着の楽しみはある。
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【お知らせ】
2012年度の更新は今回で終了となります。2013年度は1月10日から更新いたします。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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