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競馬放送史の調査にご協力をお願いします

  • 2013年03月23日(土) 12時00分
 24日(日)は「ばんえい記念」。1トンのソリを曳いて争う、ばんえい競馬最高峰のレースが行われます。今年は大井競馬場のふるさとコーナーでも発売されますから、ぜひご自分に適した手段で馬券を買ってお楽しみください。なお、私の予想は、ばんえい競馬情報局をはじめ、あちこちのサイトやブログで公開されています。ご覧になりたい方はお手数ですが探してみてくださいね。

 さて、今回はもう1つ、情報提供のお願いをさせていただきます。

 先日、当コラムに“在京民放局の競馬中継事始め”という話を書きましたが、それを含め、日本の競馬放送史に関しては、あれこれ調査を進めた結果、かなりのところまでわかってきました。

 日本で最初に競馬を中継したのは、日本放送協会札幌放送局(今のNHK札幌放送局)。昭和6年(1931年)7月3〜5、10〜12日(もちろん、ラジオしかない時代です)の6日間にわたって行われた札幌春季競馬を、連日、競馬場から生放送しました。

 ただ、この時の放送がどんなものだったのか、誰が出演したのか、今のところ全くわかっていません。当時の小樽新聞の記事や「札幌とともに半世紀〜NHK札幌放送局のあゆみ」という本には、競馬場の放送席に背広姿で座っている男性の写真が載っているのですが、それが誰かはわからないのです。もしその人物がレース実況(らしきもの?)を担当されたとすれば、日本の競馬アナウンサー第1号ということになるのですが。

 で、いろいろ調べた結果、その当時、札幌放送局でアナウンス業務に携わっていたのは、以下の3人の方々とほぼ判明しました。

 佐久間節夫(または節郎)さん、三浦巌さん=昭和4年入局。北山秀年さん=昭和5年入局。

 このお三方について、何か知っている、あるいは“知っている方を知っている”という方はいらっしゃいませんか?

 例えば、親戚にそういう人がいた、とか、誰かが(競馬中継についての)話を聞いたことがあると言っていた、とか、何か手がかりになるようなことならなんでも結構です。

 でもひょっとしたら、その写真の人物は札幌放送局のアナウンサーではなく、競馬主催者の方かもしれません。新聞記者という可能性もありますが、だったら当時の新聞に「我が社の記者が担当した」くらいのことは載っているはず。おそらく、アナウンサーか主催者の方だと思います。どちらかのツテで「競馬中継の話を聞いたことがある」という方が見つかったら、お話を伺ってみたいんです。

「そういうことを調べる最後の手段はインターネットでの呼びかけですよ」とアドバイスしてくださったのは、JRA図書室の夏村さん。そこで早速このコラムに書いてみました。どなたか私の調査にご協力いただけたら幸いです。どうぞよろしく!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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