皐月賞吉例! 社台系なぞなぞー! わーー!!
「今年の皐月賞はどの社台系生産牧場が馬券圏内を2つ独占するでしょう?」
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♯1 傾向
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ここ6年(サンデーサイレンス亡きあと)、皐月賞は社台イマジネーションでアプローチすることが面白いと、去年のここでも、2年前のここでも、3年前のここでも書いてきた。一応おさらいしておく。
「皐月賞07〜12年の1着〜3着馬の生産牧場と馬主」(非とは、非社台生産という意味)
07年
1着 ノーザンF お得意様(個人馬主系、以下略)
2着 非
3着 ノーザンF お得意様
08年
1着 社台F 会員様
2着 社台F 会員様
3着 非
09年
1着 ノーザンF 会員様
2着 ノーザンF 会員様
3着 非
10年
1着 社台F お得意様
2着 非
3着 社台F お得意様
11年
1着 白老F 会員様(サンデーR)ノーザン系
2着 白老F お得意様(育成はノーザン)ノーザン系
3着 非
12年
1着 非
2着 ノーザンF 会員様(サンデーR)
3着 ノーザンF系 会員様(サンデーR・生産は非のパカパカF。それをノーザンが育成)
07年〜10年までは生産は「ノーザンF」と「社台F」、馬主は「会員系」と「お得意様系」で(組み合わせは4パターン)、きれいに順繰りに2頭ずつ馬券圏内に入った。
その4パターンが終わって、11年はどうなるかと思っていたら、社台グループの3番手の白老F生産の2頭が馬券圏内に入った。
もう唸っちゃったね。こんときはさすがに唸りきったね。
順繰りにもほどがあるし、そもそも白老F生産馬が2頭強い馬を送り込んでいることにも驚いた。
(この年は合計3頭の白老F生産馬が出走していた)
あとは追分F生産馬だけじゃないか! とは思っているけど、さすがにまだ複数頭を送りこめてはいないし,今年は出走もない。ただし追分Fは去年からG1レーシングという会員制馬主を立ち上げ、リリーバレーという育成場も建設した。今年もラウンドワールドが途中まで頑張っていた(生産は白老で育成が追分系)。少しずつ着実に力をつけているようにも思える。来年以後複数頭で皐月賞に乗り込んできたら、要注意ではないか。
それはともかく、去年(12年)は、さすがに一巡したから、ノーザンFか社台Fのどちらかが再び2頭を送り込むのではないか? 特に主要トライアルの頭をだいたい取ったノーザンFは強力と思っていた。
そしたら、前記したように1着非社台 2着ノーザンF・会員 3着ノーザンF系・会員という結末に。
1着・非社台系というひねり付きで、ノーザンFが2頭圏内に。
では今年はどうなのだろう。
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♯2 材料
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出走メンバーで社台系は以下のとおり。
ノーザンF+お得意様(個人)
カミノタサハラ 蛯名 金子 ノーザンF
ラブリーデイ 浜中 金子 ノーザンF
サトノネプチューン 戸崎 里見 ノーザンF
レッドルーラー 川田 東京HR ノーザンF
ノーザンF+会員様
コディーノ 横山典 サンデーR ノーザンF
フェイムゲーム 北村宏 サンデーR ノーザンF
エピファネイア 福永 キャロット ノーザンF
マズルファイヤー シュタルケ キャロット ノーザンF
社台F+会員様
ロゴタイプ Mデムーロ 吉田照哉(オーナーズ会員?) 社台F
白老F+お得意様
メイケイペガスター 藤岡佑 名古屋競馬 白老F
今年は圧倒的にノーザンF! 8頭! 社台Fは1頭、白老Fも1頭。
こうなると考える事はノーザンFは会員様なのか、お得意様なのか。そこ!
(お得意様4頭、会員様4頭とここでもバランシー!)
その前に今年の主要トライアルを振り返ってみる。
この10年で見ても、前走・弥生賞・若葉S・スプリングS・共同通信杯で1着した馬は必ず1頭は馬券圏内に入っているからだ。
もっと正確にいえば、弥生賞1着馬とスプリングS1着馬が「強チャンス」で、若葉S1着馬と共同通信杯1着馬は「弱チャンス」で、概ね弥生賞1着馬とスプリングS1着馬が両方馬券圏外に飛んだときに若葉&共同通信杯1着馬が圏内に飛び込んでくる感じ。
弥生賞 1着カミノタサハラ ノーザンF お得意様
スプリングS 1着ロゴタイプ 社台F 会員様
若葉S 1着レッドルーラー ノーザンF お得意様
共同通信杯 1着メイケイペガスター 白老F お得意様
ノーザンFが2つ取って、馬主的にはお得意様が3つ取っている。
今年はノーザンFのお得意様が6年ぶりに圏内を2つ占める! と断言してもいいくらいだ。
とはいえそうカンタンには問屋は卸しそうにない。
なぜなら主要トライアルを1着して、本番でも圏内に入ってくる馬は人気で勝っている馬ばかりだからだ。
カミノタサハラ 6人気1着
レッドルーラー 7人気1着
メイケイペガスター 4人気1着
人気で勝ったのはロゴタイプ1人気1着しかいない。
トライアルから信頼できそうな馬はノーザンFの馬ではなく、ただ1頭の社台Fのロゴタイプとも言える。
今年は社台F1:ノーザンF2という今までにないパターンが出現するか?
そもそも、このミステリーはサンデーサイレンスが亡くなってから始まった。
サンデーサイレンスという絶対的な馬がいなくなって、その後は社台F・ノーザンFでデキのいい方の馬たちが上位を占めるようになった。
そこにはノーザンFと社台Fで、ギリギリのバランスが存在していて、それが奇跡的なスーパーバランシーな順繰りを生んでいたのではないか? そう妄察していた。
しかし昨今の育成場の整備等でその均衡は少し崩れかけていないか? しがきらが整備されて、ノーザンFが頭1つ抜け出ていないか?
もちろん今後は再び均衡が取れる可能性はある。社台Fも非社台系もトレセン近くの育成基地作りに余念がないからだ。しかし今はまだノーザンFのアドバンテージの真っ只中。
そう仮定すると、11年、12年とノーザンF系が連続で2頭送り込んでいることも納得できる。
今年のトライアル系で1番信頼できそうな馬は社台Fのロゴタイプで、ここ2年の流れと今年の出走頭数の多さでいえばノーザンF系の馬が信頼できる。
ノーザンF2:社台F1
つまりノーザンF2:ロゴタイプ。
ムムム。
ではどうなるのか? 6年間常に1頭送り込んできた非社台系の馬は今年は0なのか?
ノーザンF系が強い年でも、社台F系を差し置いて、食い込んで来た非系の馬。
社台F系が強い年でも、ノーザンF系を差し置いて、食い込んできた非系の馬。
ちなみに今年出走する非系は現状最大8頭。
インパラトール・クラウンレガーロ・コパノリチャード・タマモベストプレイ・テイエムイナズマ・ナリタパイレーツ・ミヤジタイガの7頭+1頭(アポロソニック・クリノヒマラヤオー・ドコフクカゼ)
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♯3 朝FS
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今年のトライアルにこだわらずに世代にこだわってみる。
今年は朝日杯FS1着2着馬が揃って出走するからだ。しかもこの2頭が人気(おそらく1、2人気か1、3人気)で皐月賞に出走する。
以下は過去10年の朝日杯1着2着馬の皐月賞成績
03年
1着エイシンチャンプ→弥生賞1着(2人気)→皐月賞3着(3人気)
2着サクラプレジデント→スプリングS2着(1)→皐月賞2着(2)
04年
1着コスモサンビーム→スプリングS5着(1)→皐月賞4着(3)
2着メイショウボーラー→弥生賞2着(3)→皐月賞3着(6)
05年
1着マイネルレコルト→弥生賞3着(2)→皐月賞4着(2)
2着ストーミーカフェ→共同通信杯1着(1)→出走なし
06年
1着フサイチリシャール→共同通信杯2着(1)→スプリングS2着(1)→皐月賞5着(3)
2着スーパーホーネット→弥生賞5着(3)→皐月賞10着(9)
07年
1着ドリームジャーニー→弥生賞3着(2)→皐月賞8着(3)
2着ローレルゲレイロ→シンザン記念3着(3)→アーリントン2着(1)→皐月賞6着(9)
08年
1着ゴスホークケン→出走せず
2着レッツゴーキリシマ→きさらぎ賞4着(3)→スプリングS9着(8)→皐月賞5着(15)
09年
1着セイウンワンダー→弥生賞8着(2)→皐月賞3着(4)
2着フィフスペトル→スプリングS3着(2)→皐月賞7着(7)
10年
1着ローズキングダム→スプリングS3着(1)→皐月賞4着(2)
2着エイシンアポロン→弥生賞2着(2)→皐月賞11着(4)
11年
1着グランプリボス→スプリングS4着(5)→出走せず
2着リアルインパクト→ニュージーランド11着(4)→出走せず
12年
1着アルフレード→スプリングS12着(2)→出走せず
2着マイネルロブスト→京成杯2着(5)→スプリングS7着(4)→皐月賞16着(10)
朝日杯1着馬→7頭皐月出走(0−0−2−3−1−1)
朝日杯2着馬→8頭皐月出走(0−1−1−0−1−5)
1着はなし。2着も1回のみ。あっても3着。
決して優秀とはいえない。
だけど今年はないがしろにしにくい。
前哨戦を馬券圏内でまとめ、かつ本番でも人気を維持してくるとそれなりに頑張れているからだ(ダメな馬は前哨戦からダメなサインを出していた)。
今年の2頭は
ロゴタイプ→スプリングS1人気1着
コディーノ→弥生賞2人気3着
朝日杯を1着2着して、弥生賞かスプリングSを1人気で1着した馬は過去10年ではいない。ロゴタイプは今までの傾向を覆す可能性もある。
しかも来る場合はニア(近い着順)で来やすい。つまりロゴタイプの頑張りがコディーノの頑張りを引き出す可能性もあるわけだ。
03年サクラプレジデント2着・エイシンチャンプ3着
04年メイショウボーラー3着・コスモサンビーム4着
07年ローレルゲレイロ6着・ドリームジャーニー8着
今年の2頭は先行タイプ。
となると03年、04年のパターンと似る能性がある。
ちなみにサクラプレジデントもメイショウボーラーもローレルゲレイロも朝日杯2着馬。ニアでは2着馬が先着している。ここは頼もしい。コディーノに頼もしい。
つまり今年は朝日杯1着2着馬がニアでいい線つく可能性があるわけだ。
いい線。
この場合の一番いい線は1着2着、いや2着3着だけど、過去の傾向にならえば3着4着が一番現実的ないい線か。
3着/4着
3連系の馬券をよく買う自分にはブラボーとパンチドランク、センスとナンセンスを分ける重要、かつ大好物なライン、それが3着/4着。
そこに社台FのロゴタイプとノーザンFのコディーノをはめられるとしたら、社台系なぞなぞ的にもたいへん助かる。
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♯4 整理
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社台F・ロゴタイプ
ノーザンF・コディーノ
この2頭のどちらかが3着と想定すると、
1のパターン
ロゴタイプ+ノーザンF2頭(1:2)
ロゴタイプ+非社台系2頭(1:2)
2のパターン
コディーノ+ノーザンF+ロゴタイプ(2:1)
コディーノ+ノーザンF+非社台系(2:1)
コディーノ+ノーザンF+白老F(2:1)
コディーノ+非社台系2頭(1:2)
2:1の基本を守るならば、だいたいこんな感じか。
「皐月賞は1〜3人気の馬が1頭は3着以内する」と照らし合わせても、1人気ロゴタイプ、2か3人気コディーノは3着以内ならば心強いことがわかる。
(2か3人気のエピファネイアがやって来くる可能性も否定できない。そしたら場合によってはアウツ!)
週の真ん中水曜日〜木曜日。
ロゴタイプをアゲるか、コディーノをアゲるか。それは枠などお天気だのお馬場だの見ながらゆっくり検討しよう。
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♯5 ヒモ
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穴っぽいところで狙ってみたい馬は
フェイムゲーム(ノーザンF+会員様)予想5番人気・理想6番人気〜8人気
メイケイペガスター(白老F+お得意様)予想11人気・理想10〜11人気
インパラトール(非系)予想9番人気・理想8〜10人気
コパノリチャード(非系)予想8番人気・理想7番人気
2走前に勝って、次走人気をアゲて、そこで裏切って、本番では人気をサゲる馬はときどき穴をあける。
サンプリングとしては、ドリームパスポートやサンツェッペリンがそのパターン。
ドリームパスポート きさらぎ賞2人気1着→スプリングS2人気3着→皐月賞10人気2着
サンツェッペリン 京成杯3人気1着→スプリングS4人気8着→皐月賞15人気2着
フェイムゲーム 京成杯7人気1着→スプリングS6人気4着→皐月賞
メイケイペガスター 共同通信杯4人気1着→若葉S1人気8着→皐月賞
この2頭はこのノリに近く、人気のアゲ・サゲで買いたい馬たち。
ただしフェイムゲームは前走が期待感を伴う負け方だったのか、穴人気の気配も漂っている。できればもう1つサゲて6人気くらいになってくれるとありがたい。
逆にメイケイペガスターは前走の暴走気味の負け方で人気を落としそう。予想では11人気で、これは悪くないけれど10人気でも十分と見立てている。
G1のペースが発生する可能性はある。皐月賞なら十分ありえる。そうなると折り合いの難しい馬が折り合える可能性もある。
後方からでも2着3着ならば間に合う。皐月賞ならば十二分にありえる。
インパラトールも同じような理屈。
サンプリングはトライアンフマーチ。
トライアンフマーチ 未勝利4人気1着→若葉S4人気2着→皐月賞8人気2着
インパラトール 休み→きさらぎ賞・取り消し→若葉S5人気4着→皐月賞
休み明けで若葉S4着は、未勝利から若葉Sを2着して皐月でも2着したトライアンフマーチと同等としてもいいのではないか? そんな決めつけ込み。
コパノリチャードは開催前半のいい馬場でしか競馬をしてないのが気になって、サゲようと思っていた。
気性もけっしていい方ではないようなので、前で飛ばして、そのまま駆け込む競馬ができる開催前半競馬があってるようにも思うからだ。
ただ去年の内が死にすぎていた皐月賞のことを思い出すと今年は馬場回復のマジシャンたちが一生懸命馬場作りに励んでいるような気がしてならない。
レース中に雨が降ってしまったらダメだけど、もし雨が降らなければ、Bコース6日目とは思えない馬場になってる可能性だってある。
まあ土曜日の馬場を見ればだいたいわかるはず。
もし内が死んでなく(活き活きとしてなくていい)、そこそこ速い時計が出てたら、コパノリチャードは面白いのではないか?
だとしても、ロゴタイプが4角先頭に並びかけるような競馬をしたら、人気馬だけに後続もつられるわけで、あっという間に飲み込まれそう。そこを突破できれば、まだわからない。
というわけで、社台ミステリーを意識しながら、穴っぽいところは最前方と最後方にいそうな馬たちに期待してみた。
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♯6 別格
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蛯名のカミノタサハラ…理由はダービーの頃に。
競馬王5月号
●競馬王5月号は「馬体メジャー」に注目! 4月8日発売の競馬王5月号、今回の目玉は綴込付録「馬体メジャー」です。特殊デザインを施した透明フィルムを馬体写真に重ねるだけで、各馬のスケール&適性が見抜けてしまう“POGファン必携のアイテム”の登場です! なんと、ディープインパクトと2歳初期のオルフェーヴルのシルエットはほぼ同じだったことも明らかになりました。
特集ではこの「馬体メジャー」を使い、大混戦の3歳GIをぶった切ります。有力馬の距離適性、コース適性、スケールを大胆にジャッジし、皐月賞、NHKマイルC、オークス、ダービーに最も適した馬の抽出を行なっています!
また、山本昌投手(中日ドラゴンズ)の「中京馬券勝負 密着レポート」、亀谷敬正&藤代三郎の「GIの裏でボロ儲け作戦」、グラサン師匠がノーザンファーム天栄に潜入した「鉄板競馬」など、盛り沢山の内容になっています。