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岡田祥嗣の1勝vs戸崎圭太の1勝

  • 2013年04月18日(木) 12時00分
答えは「社台F1:ノーザンF2」だった。

それはさておき、先週日曜は中山の皐月賞に蒟蒻問答しつつ、阪神の岡田騎手にも注目していた。
先週の日曜阪神は岩田騎手はいたものの、基本的には関西の名手系がこぞって中山に遠征していた。つまり阪神は留守系競馬になるから岡田騎手でメモリアルな大穴が取れるのではないか? と皮算用していたからだ。うひ。

岡田騎手とはもちろん今年の3月からJRAデビューした福山競馬出身の岡田祥嗣騎手のこと。
実はまだ中央で勝ち星がなく、この留守を利用して、1つ勝つのではないか? そう期待していた。
(岡田騎手は地方所属時代を含めてまだ中央で勝利がない。)

なぜ皮算用したかというと、日曜阪神の騎乗馬に「岡田騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会」と思しき(妄察)厩舎の馬がいたからだ。やったー!

岡田騎手の中央所属後の成績は先週土曜までで(0−3−1−40)だった。
2着3回の内訳
平田 3人気2着(シャイニーデイズ)
矢作 7人気2着(キョウエイバサラ)
小島太 11人気2着(アルベルティ)

3着1回の内訳
笹田 3人気3着(バハドゥール)

笹田厩舎は所属厩舎だから当たり前として、関西の平田&矢作厩舎はもしかしてもしかするかも…。
もしプレゼントする会のメンバーだったら……うひょ! で、下記の厩舎の馬に注目してみた(理屈はこまごまとあるけれど、ここは直感ということでお願いします)。

6R グレイスフルデイズ(西園厩舎)人気薄そう!9R グランプリブラッド(矢作厩舎)やや人気か?12R カシュカシュ(平田厩舎)人気薄そう!

結果は
グレイスフルデイズ 9人気3着(複勝770円)
グランプリブラッド 6人気8着
カシュカシュ    9人気4着

馬券的には3着1回のみで、初勝利はならなかったけれど、自分の皮算用もグレイスフルデイズの複勝だけで終わってしまったけれど、グレイスフルデイズとカシュカシュの走りを見て、1勝をプレゼントする会はあるとだいたい思えた(こういうのはだいたいがいい。絶対ではダメだし、なんとなくでもきっとダメ)。
なぜならカシュカシュも4着ながら、走る気に満ちていたからだ(スタートしてすぐに寄られて、最後方に下がって、そこから大マクリで追い込んで4着した)。寄られる不利がなければ確実に1着2着争いに加われたのではないか? そう思わせる内容だった。

というわけで、決めつけてみる。
岡田騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会は(だいたい)ある! と。

平田厩舎・矢作厩舎・西園厩舎(笹田厩舎は所属だから別格。小島太厩舎は様子見)らの馬に騎乗してきたら、穴を願いつつ、複勝込で単狙い。
(精度をあげるならば、馬は社台系でアゲ。連続騎乗でややアゲ。乗り替りならば前走が名手系だったらアゲアゲ。前走が若手からの乗り替りだったら成績次第でアゲ。単は大穴すぎてもダメ。それだけで応援してる人が皆無になってしまうからダメ。30倍くらいがちょーどいい)

と、岡田騎手の1勝を期待しつつ、その一方で、同期(?)の戸崎騎手の1勝にも期待している。

っていうかそろそろだろう〜、もうそろそろ中央移籍後・初重賞勝利するだろう〜、そう思っている。

戸崎騎手の今年の中央成績は(27−19−15−88)。
中央に移籍した3月以後の成績は(26−19−14−81)。
リーディング10位。
実質一か月半でこの成績。

当然のことながら、勝率.181はリーディング10位以内の騎手の中ではトップ(他は見てない)。

リーディング
1位 岩田.171 
2位 福永.179 
3位 浜中.143 

18位 Cデムーロ .144 
(参考・Mデムーロ 12年成績.190)

戸崎騎手の去年までの中央成績は
79−86−85−733で勝率.080だったから、現時点の勝率.181は驚異的だし、勝てる馬をいかに依頼されているかもわかる。

そんな、関東で今一番勝利に近い騎手ではあるけれど、重賞はまだ未勝利(大井の東京スプリントG3をラブミーチャンで1着しているけど、これは地方でしかも地方所属馬だから除く)。
12回騎乗して(0−1−1−10)は勝率.181の騎手としては少し物足りないか? しかし確率の収束的考えに立つなら、もういつ勝ってもおかしくないはず。

ちなみに地方出身の雄・安藤勝騎手は移籍して3回目の重賞騎乗で1着した(チューリップ賞・オースミハルカ)。戸崎騎手と同じように移籍後12回で切ると、重賞成績は5−1−0−6! うひょ! これはちょっと別格か。

では岩田騎手はどうか?
移籍後の重賞勝ちは17戦目の金鯱賞で、馬はコンゴウリキシオーだった。
戸崎騎手と同じ12回で切ると、0−2−4−6。
勝率はもちろん0%だけど、馬券圏内率は.500で存在感は見せていたように思う。

今週の戸崎騎手の重賞騎乗予定馬はフローラSのエバーブロッサム。
前走フラワーCも戸崎騎手が乗って2着した。
つまり連続騎乗。
父ディープインパクト 母父デインヒル 堀厩舎 社台F生産

戸崎騎手をパーフェクトに支援する会の重鎮であろう堀厩舎の馬で、社台F生産で、東京競馬場のディープインパクト産で、そしてフラワーC2着からの連続騎乗。
これだけで条件は揃っているように思える。

重賞13戦目で初勝利! うむ十分だ!
十分ではあるけれど、さらにもうちょっと上乗せして十二分にしてみる。

関東所属の地方出身のトップランナーといえば、もちろん内田博騎手。
その内田博騎手の中央移籍後初の重賞勝ちがフローラSだった。
しかも重賞13戦目。おっと!
馬はレッドアゲートで、フラワーCを内田博騎手で2着して、フローラS1着した。おっととっと! 
内田博騎手はそれまで重賞12戦で(0−1−0−11)だった。
戸崎騎手は(0−1−1−10)だからほぼいっしょ。

単なる偶然、単なる縁起物かもしれないけれど、馬の臨戦過程や、騎手の確率の収束具合から見ても、今回のエバーブロッサムは1着で買いたくなる。
これで十一分。でも十二分にはもうちょっと。

「ディープインパクト産牡馬をG1で1着させたことがある騎手は、まだ地方出身騎手しかいない。」

→戸崎・リアルインパクト・安田記念
→岩田・ディープブリランテ・ダービー

今回はG1ではないから、もっと広げてみる。

「ディープインパクト産の重賞勝ちは地方出身騎手か外国人騎手か武豊騎手が多い。」

全33勝中
岩田 7勝
武豊 4勝
ルメール 3勝
ウィリアムズ 3勝
蛯名 2勝
Cデムーロ 2勝
福永 2勝
内田博 2勝
戸崎 2勝
Mデムーロ 1勝
小牧 1勝
川田 1勝
ベリー 1勝

地方出身騎手 14勝
外国人騎手  10勝
中央騎手    5勝
武豊      4勝

今回出走を予定しているディープ産は5頭(出走が確定なのはエバーブロッサムのみ。他4頭は抽選対象)。

エバーブロッサム 戸崎(社台F・個人・堀)
デニムアンドルビー 内田博(ノーザンF・個人・角居)
ラストグルーヴ 福永(ノーザンF・個人・藤原英)
ラキシス 江田照(ノーザンF・個人・角居!!)
ロジプリンセス 三浦(ノーザンF・個人・古賀慎)

フローラSは前走新馬勝ち馬には分が悪いレースで、過去10年で1頭も馬券圏内なし。となると前走新馬勝ちの1戦1勝馬のラストグルーヴは逸材ではあるのだろうけど、ここでは一枚割引が必要か。ちなみに姉のイントゥザグルーヴ(父サンデーサイレンス)は3戦目でフローラSに出走し、1番人気で17着だった。

となると、ディープ産で勝利のある騎手が騎乗するディープ産は
戸崎のエバーブロッサムと抽選を通過したときの内田博のデニムアンドルビーの2頭となる。心強い!

どちらも地方出身騎手。
内田博&戸崎。
戸崎の中央所属初の重賞勝利、13戦目の大チャンスのここに、
同じ南関の先輩で、13戦目のフローラSで中央入り後重賞初勝利をあげた内田博が立ちはだかるとしたら、それはそれで面白い。

というわけで今週はこの春から中央所属となった南関の戸崎と福山の岡田騎手に注目してみようと思う。
テーマはもちろん、どちらが早く1勝するかだ。

フローラS注目馬
エバーブロッサム・戸崎の13戦目!
デニムアンドルビー・内田博は立ちはだかるか!
ラキシス・江田照・出た!角居厩舎のナックルボール!(詳しくは9/20付けコラム参照)角居=江田照コンビには現在無条件降伏中だ!

マイラーズカップ注目馬
出走が確定的なディープ産は2頭。どちらも外国人騎手。
ダノンシャーク Cデムーロ
ファイナルフォーム Mデムーロ

マイラーズカップの伝統は
「単オッズ10倍未満の馬たちだけで1着2着3着する」か、
「単オッズ18倍〜30倍未満の馬(7〜9番人気がベスト)の馬が1頭絡む」
去年から京都開幕開催になったけれど、単10倍未満の馬で着2着3着した。伝統は守られたわけだ。今年は7〜9番人気くらいの馬を絡められれば最高だ。

福島牝馬Sは1、2番人気をないがしろにして、4、5番人気を重宝すべきレースと去年書いたら、1着1人気・2着4人気・3着2人気で決まってしまった。
1人気も4人気も来た。
自分はもちろん今年も1、2番人気をないがしろにして、4、5番人気の拾い上げ狙う予定。ただ何番人気になってもダイワズームにはこだわってみたい。

そういえば皐月賞は馬体適性派が圧勝したようです。
競馬王5月号によると、皐月賞の馬体適性は1位ロゴタイプ・2位エピファネイア・3位コディーノ・4位カミノタサハラ・5位フェイムゲームとあった。
そのまま1・2・3・4着!! 3連単どころか4連単でもバッチリ!
特別付録の馬体メジャーを使えば、オークスもダービーもついでにPOGもバッチリだそうです(POG筋の見方も教えてくれてる)。
ちなみに本書によるとロゴタイプはダービーでの馬体適性は▲のようです。おっとー! ◎・◯はなんだろう。

社台F1:ノーザンF2とか言ってるバヤイではないようです。とほ。



競馬王5月号

競馬王5月号

競馬王5月号は「馬体メジャー」に注目!
4月8日発売の競馬王5月号、今回の目玉は綴込付録「馬体メジャー」です。特殊デザインを施した透明フィルムを馬体写真に重ねるだけで、各馬のスケール&適性が見抜けてしまう“POGファン必携のアイテム”の登場です! なんと、ディープインパクトと2歳初期のオルフェーヴルのシルエットはほぼ同じだったことも明らかになりました。

特集ではこの「馬体メジャー」を使い、大混戦の3歳GIをぶった切ります。有力馬の距離適性、コース適性、スケールを大胆にジャッジし、皐月賞、NHKマイルC、オークス、ダービーに最も適した馬の抽出を行なっています!

また、山本昌投手(中日ドラゴンズ)の「中京馬券勝負 密着レポート」、亀谷敬正&藤代三郎の「GIの裏でボロ儲け作戦」、グラサン師匠がノーザンファーム天栄に潜入した「鉄板競馬」など、盛り沢山の内容になっています。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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