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7月7日の七夕賞にはあるジンクスが!?

  • 2013年07月06日(土) 12時00分
 7日は七夕賞。言わずと知れた福島競馬の名物重賞です。1965年に創設されて今年で49回目。一時秋の開催となり、東北記念と名前を変えていたことがありましたが、1980年の第16回以降、今の時期に定着しました。

 このレースが七夕の日=7月7日に行われるのは今回で4度目。過去3回の優勝馬は以下のとおりです。

1985年第21回 ロシアンブルー
1991年第27回 シーキャリアー
2002年第38回 イーグルカフェ

 どうです、この3頭には見事な共通点がありますよね? そう、すべて7文字の馬が勝っているんです。7月7日の七夕賞は7文字の馬が勝つ。今年もそのジンクスが続くかどうか、これは大注目ですよ(!?)。

 それじゃぁ、7番の馬や7枠の結果はどうでしょう?まず7番の馬。これが意外に(?)苦戦しています。七夕賞がこの季節の開催になった1980年以降で言うと、勝ったのは87年第23回のダイナシュートだけ。2着も4回しかありません。

 そして7枠。よく「七夕賞だから7-7」なんていう人がいますよね。ところが、本当に7-7のゾロ目が出たのは、86年第22回(1着サクラトウコウ、2着ダイヤモンドラーン)のたった1度。しかも、もう四半世紀以上前のことです。81、83、84、86、89〜92(4年連続)、94、95、00、01、03年と、かつては頻繁に7枠の馬が連対していましたが、04年以降では09年第45回のミヤビランベリ(7枠14番)が勝っただけ。近年の“出現率”は今イチよくないようです。

 最近あまり出ていないってことは、逆にそろそろ出る番じゃないか? ウーン、そうも考えられますね。たしかに、7番の馬はここ10年で0勝2着1回という成績ですが、3着には4回来ています。また、09年はもうちょっとで7-7になるところ(1着と3着が7枠で2、3着はハナ差)でした。

 そんなことを調べていたら、93年から去年までの20回のうち14回は、名前に「タナバタのタ」(ダも含む)の字が付いている騎手が勝っていることを発見しちゃいました!その顔ぶれは、中館英二、竹原啓二、西田雄一郎、武豊、菊沢隆徳、田中勝春、柴田善臣、吉田豊、北村友一、内田博幸の10人。中館、武、田中、柴田騎手は複数回優勝しています。この4人、よく見ると名前に「タナバタ」の中の2文字が入っているじゃないですか!(武騎手はタとタですが…)。

 いやぁ、今回は実にしょうもない話になっちゃいましたね(笑)。でも、今年の七夕賞が1着2番、2着4番で決まったらどうしましょう? 2番=タガノエルシコの馬名は7文字。1、2着の騎手名は「タナ」、「バタ」の組み合わせですよ!そうそう、7枠にいるラッキーバニラも7文字で、7月7日の七夕賞歴代優勝馬と同じく“横棒”入り。さらに騎手名にタが!これも気になるなぁ…。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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