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レッツゴーキタムラとドナウなってんねん

  • 2013年08月08日(木) 12時00分
#1 軸までは超カンタンだ。

 関屋記念には4歳馬が2頭出走予定。

ジャスタウェイ
レオアクティブ

 どちらも人気もついてきそうで、軸としては万全ではないだろうか。

 さんざん書いているので詳細は省くけれど、今年の夏の芝重賞は4歳が少数精鋭で出走してきて、好成績をおさめている。

13頭出走して、3-2-2-6
7頭/13頭が馬券圏内

3着以内率は.538
連対率は.384

1〜3人気だと3-1-1-2
3人気以下だと0-1-1-4

 出走する4歳2頭は人気も集めそうで、これだけで信頼する動機に満ちているけれど、関屋記念はそもそも人気の4歳が強いレースで、今年はさらに信頼度は高まりそう。

関屋記念 4歳馬過去10年の成績4−3−3−12

12年
1着 ドナウブルー 1人気
4着 マイネイサベル 4人気

11年
2着 エアラフォン 2人気

10年
2着 セイクリッドバレー 2人気
7着 マイネルクラリティ 7人気
16着 マッハヴェロシティ 12人気

09年
1着 スマイルジャック 2人気
4着 キャプテントゥーレ 4人気
8着 タマモナイスプレイ 8人気

08年 出走なし

07年
15着 アポロノサトリ 6人気

06年
6着 ペールギュント 5人気

05年
2着 ダイワメジャー 1人気
3着 インセンティブガイ 12人気
5着 コスモサンビーム 7人気
8着 ケイアイガード 3人気
13着ダイワバンディッド 15人気

04年
1着 ブルーイレヴン 1人気
3着 マイネルソロモン 3人気
11着 ウインクリューガー 5人気

03年
1着 オースミコスモ 8人気
3着 アドマイヤマックス 1人気
16着 タイキリオン 11人気

4歳を人気別で分類すると、
1人気成績2−1−1−0
2人気成績1−2−0−0
3人気成績0−0−1−1
4人気以下1−0−1−11

1、2人気で3−3−1−0
3人気以下で1−0−2−12

 人気の4歳は圧倒的に信頼度が高いことがわかる。

 つまり、今年の夏の流れと関屋記念の伝統、両サイドから人気の4歳は相当に頼もしいといえる。その境界線は2番人気と3番人気の間にありそう。

 netkeiba.comの予想をみると、今のところ
ジャスタウェイ 1人気
レオアクティブ 3人気

 よし!万全だ!ジャスタウェイは下がっても2番人気までとみた! 軸鉄板だ。

 問題はレオアクティブの人気がどう動くかだ。2番人気になるか、3番人気のままか。3番人気以下はまとめて一括りでいいから、ここはけっこうなお楽しみどころか。

 大ざっぱにいえば、ジャスタウェイ1頭軸かジャスタウェイ&レオアクティブの2頭軸か、その決定がレオアクティブの人気で決まることになる。


#2 相手はカンタンじゃないけどカンタンでいい。


 1頭軸にするか2頭軸にするか。いずれにせよ1人気2人気が軸になるとしたら、あとは相手を絞り込むのみ。先週は、小倉記念優秀データの「前走5月」と小倉記念苦戦データの「3歳」の両方を内包していたラブリーデイを走れる方向で突っ張って正解だった。ならば今週も突っ張るのみ。柳の下にどじょうは3〜5匹はいる!

■北村宏は今年もレッツゴーするか。

 北村宏はただいま3年連続で馬券圏内中。
10年 レッツゴーキリシマ 6人気1着 1−1−1
11年 サトノフローラ 3人気3着 9−8−8
12年 エーシンリターンズ 5人気2着 2−3−3

 この10年で関屋記念を逃げ切ったのは10年のレッツゴーキリシマただ1頭。逃げの馬券圏内は他には08年のタマモサポート松岡の3着があるのみ。関屋記念での逃げ残りが難しいことがわかる。ただし4角5番手以内の馬は、逃げきりを含めて5勝しており、逃げは厳しくても先行がダメなわけではない。

 今年のメンバーには逃げてもいい系の馬はいるけれど(ナンシーシャイン・サニーサンデーなど)、逃げないとヤバイ系の馬はいない。となるとメンバー中唯一逃げて「2連対」の経験のある逃げ・先行系のレッドスパーダの「前で自在の脚質」は武器になるはず。

 北村宏は夏の新潟最終週の新潟記念でも11年にサンライズベガ9人気で逃げて2着している。直線の長さの裏をつくアプローチを掴んでいる可能性大。

 逃げるのか、番手を取るのか、そこはスタート次第かもしれないが、いずれにせよ今年も北村宏の「前で自在」のレッツゴー騎乗が炸裂する状況は十分ある。レッツゴーキタムラの騎乗するレッドスパーダの予想人気は現在4人気。レッドスパーダの過去の好走歴からも悪くない人気だ。

 おっと、1人気もしくは2人気のジャスタウェイ(場合によってはレオアクテイブも)を軸にすると宣言して、4人気候補のレッドスパーダを相手の筆頭としてしまった。こうなるともはや1か2か3人気が予想されるドナウブルーを受け入れる度量は自分にはもうない!

■ドナウブルー、ドナうなってんねん的な結論になんとか持ち込めないか?

 ドナウブルーは前走の中京記念を2人気56キロで4着した。関屋記念は54キロで、これは去年勝ったときと同じ斤量。ふつうに考えたらドナうなってんねんとは言いにくい。

 ただし、その一方で関屋記念はローカルでは珍しくリピート系の馬が活躍しにくいレースでもある。

 リザーブカードは2回馬券になったことがあるけれど、それ以外で複数回馬券に絡んだ馬は過去10年にはいない。

 2年前2着したエアラフォンは、去年は2人気で18着だった。レッツゴーキリシマもレインボーペガサスも勝った以後は悲惨な成績だった(17着、16着)。

 ドナウブルーがリザーブカード型なのかエアラフォン型なのかはわからないけれど、ここは凡走と決めつけて、最高でも4着と見立ててみたい。

■ランリュウオーはここでは引き出しのはず。

 ランリュウオーは中京記念を1人気で10着に負けた。前走1600万馬のG3中京記念の1番人気はさすがに荷が重かったか、押し出された人気のように思える。夏のハンデ戦は押し出し→引き出しが基本。だとすると、前走10着は絶好の引き出されポイントでナイガシロにしにくい。

 鞍上の松岡も魅力的だ。上手く説明できないけれど、あのような負け方をした馬を復活させるような騎乗は上手なような気がする。上手くサンプルを出せないけれど、過去にも何度かそのような騎乗をして、突っ張りきった気がする。

ランリョウオー 予想6人気

 うむ、引き出し的にも上等だ。

関屋記念注目馬

軸候補 ジャスタウェイ

軸候補? レオアクティブ

レッツゴーキタムラ! レッツゴー・レッドスパーダ!
→4人気ならば逃げないで番手が理想。でも枠や相手の出方次第では逃げも致し方なし。それでも理想は番手競馬。

ランリョウオー(引き出し。松岡で)

ウインドジャズ(石橋脩でもう一歩前進できないか)

ドナウなってんねん! ドナウブルー!
→関屋記念の伝統が基本リピート禁止ならば、ここはナシ(馬券圏外)で突っ張れる。少なくとも2連レベルでは突っ張れる。っていうか突っ張ったる! ここは伝統に委ねたる!

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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