第55回の挑戦者は、8日発売の「競馬王9月号」で漫画『鉄板競馬』のゲストとして登場してもらった、グリーンチャンネルなどでもおなじみ、デイリースポーツの人気記者、井上達也氏です。「当たったではなく当てた」をポリシーとし、膨大な時間をかけて各馬を徹底的に掘り下げ、その馬の走るタイミング(ストック放出時)を見極める予想スタイルで数々のヒットを飛ばしてきた井上氏。そんな“浪速のトレジャーハンター”が今回、ストック放出する馬とは?


◆今週のチャレンジャー…井上達也

◆普段の予想スタイル…券種は「まず単勝、次に馬連、欲をかくときはそこに3連単軸2頭(◎○)マルチをプラス。欲はかきたいけど、もう1頭が定まらない場合は3連複の軸1頭(◎)」といった感じです。基本的には単勝、馬連の勝負ですが、イレギュラーとして人気薄から狙う場合にワイド2、3点を使うことがあります。

◆得意レース…正直なところ、得手、不得手はあまり意識したことがないけど、1、2頭に人気が集中している場合は、予想もより燃えるし、その結果、高配当にありつけることも…。配当妙味があるのは重賞が多いです。あと、最近ではPATで購入可能となった地方交流重賞。

◆参考にするファクター…1頭1頭、過去のレースを成績と記憶で振り返って、条件が合致するときに◎を打つスタイル。距離、コース、季節、鞍上etc…。結果よりも内容重視。そこに関係者の感触をプラスしてより確実なものに。

◆井上氏のプロフィールの詳細、馬券サバイバーのルールは、競馬王ブログをご覧ください。

◆勝負レース◆
(日)小倉9R　タイランドカップ

◎11.アクションバイオ
○03.フルーキー
▲10.ダノンドリーム
△05.アイヴィーリーグ
△08.グレイスフルデイズ
△13.セトノフラッパー
△12.ピンポン
△15.メイショウガンツ

単勝　11　50%
ワイド　03-11　50%

　第3回中京は開幕週から芝の内目が悪く、それが明確に表れたのが最終週。外枠の差し馬ばかりが上位を占め、先行馬は“黙って消し”といった感じ。たとえ、先行馬が外枠を引いても不利な状況を打破するのは困難だった。

　アクションバイオの前走はそんな中京開催の最終日。実はレース前に相良助手からこんな話を聞いた。「前走は仕上がっていなかった。減った体を戻しただけだし、馬もイライラしていた。すぐに放牧に出して立て直したけど、今回はいいよ。追い切りでも追い掛けられていい馬が、今週は追い掛けて先着。500万の馬じゃないからね。でも、今の中京は先行馬不利だから、それがどうかだね…」

　レースは5番手を追走し、直線で伸びあぐねて馬群に沈んだが、上位3頭は外枠を引いた差し馬。状態の良さで、先行馬不利の状況をカバーできなかったが、コメント通りに落ち着いていたし、ゲートを決められたのも収穫。“次走は買い”と思わせたレースだった。

　今週の追い切りでも好時計をマークし、すこぶる順調。担当者も「これでダメなら、もうオススメしない!」と話すほどだ。マイルで新馬勝ちしているが、スムーズに先行できる1800〜2000メートルがベスト。萩Sで見せた二枚腰が印象的だ。小回り平たんを利して粘り込みを期待する。

　馬券は単勝と、悪くても3着は外さないフルーキーを相手にワイドでいいだろう。

◆来週のチャレンジャーは…競馬王では『迷い続ける馬券術』でおなじみ、66歳の亀谷チルドレン・藤代三郎氏です。

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