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スプリンターズSは今年もやっぱし基本7枠から拡げるのが男の嗜みとみた!
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このレースの7枠の強さについては去年も一昨年も触れた。7枠は過去10年で1着4回2着2回3着3回で、馬券に絡まなかった年は不良馬場だった年の2回しかない。良馬場ではすべて絡んでいる。(不良馬場では1枠と3枠が2回ずつ絡んでいる)
フルゲートだと7枠は13番と14番になる。15頭立てだと12番と13番だけど、面白いのは13番と14番だから12番は無視してみる(実際12番が7枠だったことは過去10年で1回しかない)。
・13番[3-0-2-4・1引き分け]
※引き分けとは一昨年ゲートで放馬して発走除外になったビービーガルダンのこと。
・14番[1-2-1-6]
過去10年では13番の方が頼りになっているように見えるけれど、直近5年では14番が[1-2-1-1]と優秀。[1-0-1-2・1引き分け]の13番を圧倒している。っていうか、13番は一昨年放馬、去年最下位と散々だ(ビービーガルダンの呪いと決定するにはまだ足りない。今年まで待ってみたい)。
とにかく13番か14番が馬券に絡まなかったことは過去10年で2回しかない。その2回も不良馬場。今年も良馬場だったらまずは13番、14番の馬から検証するのが正しいアプローチのはず。
ちなみに13番は逃げ・先行、14番は先行・中団で結果を出している。しかも人気馬ほど信頼しやすくなる。
先週から中山の芝はCコースになったけれど、フルゲートで行われた芝12・セプテンバーSでは7人気の14番が4着に、同じくフルゲートの芝12・日曜最終でも9人気の13番が3着に入った。
今年の芝は、当初絶好だけど例年より軟らかい馬場ではないか? と言われていたけれど、いきなりの雨でそれもよくわからなくなった。ただ先週の結果を見るかぎりでは今年も13番14番にとっていい感じに芝は熟成されているようにも思える。
つまり、13番、14番にそこそこ人気で、真ん中より前で競馬ができそうな馬が入りさえすれば、話は一件落着する。該当馬からロードカナロアに馬券を買えば、当たるからだ。
やったー! 超カンタンだ!
先週の馬券サバイバーでは1着・3着、1着・惨敗でスットコドッコイの2点勝負を披露してしまったけれど、今週はもう間違わない。間違いようがない!
13番-ロード、14番-ロードでだいたいだ。
自分の出番はもう一生回ってくることはないと思うので、ここでちょっとジタバタしておこう。
ちなみに今週の馬券サバイバーは現在、矢作調教師の書籍を制作中の競馬王のマツヤマ君が担当するそうな。スプリンターズSでの最大の取捨ポイントになりそうなグランプリボスをどう取り扱うのか興味のある方はどうぞお楽しみに。っていうか、グランプリボスで勝負になる自信がなければ担当編集者が登場するはずない!(ここは妄察です) うむ、やっぱり注目だ。
とにかく自分はロードカナロアが13番か14番に入らないことを願っている。もしそこに入ってしまうと相手探しが面倒になるからだ。
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ロードカナロアは10年に1度の逸材か、20年に1度の逸材か。
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スプリンターズSを連覇した馬は1993年、94年のサクラバクシンオー以来1頭もいない。12月に施行されていた頃で、あれから19年〜20年もたつ。
サイレントウィットネスも1着、4着だった。デュランダルも1着、2着、2着だった。カレンチャンも1着、2着だった。過去歴からはロードカナロアも危ないのではないか? そんな理屈はたつ。単純にたつ。
いやいやロードカナロアの実績は、香港スプリント、安田記念を勝ってることでサクラバクシンオー以上ともすでに言える。だから今週のロードカナロアも先週のエピファネイア同様に土俵入り的競馬をすると言っても言い過ぎではないのかもしれない。もし、ロードカナロアが約20年ぶりに連覇したら、サクラバクシンオーは20年に1度の逸材だったと言えばいいし、同様にロードカナロアも20年に1度の逸材と言えばすむこと。
実際、全成績[11-5-1-0]で、去年のスプリンターズS勝利から、[5-1-0-0]の成績を見せられてはケチをつける部分など微塵もない。まして充実の5歳馬でもある。過去の10年でも5歳は………おっと、1勝しかしてないな。ローレルゲレイロが6人気で逃げ切った1勝のみ。ワオ。5歳馬の1人気は[0-3-0-2]。ワオワオ!
よし、切り口を変えてみよう。年齢とか強い馬には関係ない。全体の1人気でせめるべきだ。
1人気は[3-3-0-4]。
60:40で1人気は連対している。着外4頭も香港馬と星国馬と不良馬場と押し出された1人気っぽかった馬で、ロードカナロアとはぜんぜん違う。もちろんロードカナロアの実績の方が抜けている。
しかし、それはあくまでも連対についてだ。今回はロードカナロアが1着するかがテーマだ。
だとすると心配事がないわけでもない。馬券圏内への心配事はないけれど、1着となるとちょっと気になることもある。
前走1人気で負けて、今回1人気になる馬のサンプルが少ないからだ。
過去10年では03年に2着したビリーヴがそのパターンで、それのみだ。
そのビリーヴの負け方を見ると、ほんのちょっとだけロードカナロアが心配になる。
ビリーヴは前走セントウルを1人気で2着して、スプリンターズで1人気になって2着だった。そのときの1着馬はデュランダルだった。デュランダルは14-15-14で1着した。
この10年で4角10番手より後ろから追い込んで1着した馬は03年のデュランダルしかいない。それ以外の1着馬はすべて、逃げか先行で、一番後ろでも去年のロードカナロアの4角9番手までだ。今のスプリントは前につけられて、なおかつそこからもうひと踏ん張りできる馬でないと勝ち切ることは難しいことがわかる。
そのデュランダルも翌年、翌々年は追い込んでも2着、2着だった。先行して踏ん張った馬をとらえきれなかった。差し切ることをクロスカウンター成功と捉えるならば、カウンターは決まったけれど、クロスはしきれなかったといえる。
ではなぜ、デュランダルは4歳時にクロスカウンターを決めることができたのか?伏線は前哨戦のセントウルSにあったように思う。
セントウルS(03年)
1着 テンシノキセキ 3- 3- 3 2人気
2着 ビリーヴ 4- 4- 3 1人気
3着 デュランダル 11-11-11 4人気
テンシノセキとビリーヴの着差はハナ差だった。ビリーヴとデユランダルの着差は1馬身1/4だった。
1人気ビリーヴはハナ差で前のテンシノキセキを捕えきれなかった。しかしデュランダルとはセーフティリードを感じさせる着差だった。
スプリンターズS(03年)
1着デュランダル 14-15-14 5人気
2着ビリーヴ 6- 4- 2 1人気
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5着テンシノキセキ 1- 1- 1 4人気
ビリーヴはハナ差2着に敗れた。その原因はセントウルでハナ差敗れたテンシノキセキが逃げたからではないか?
捕らえきれずに負けた相手を今度はきっちり捕らえて勝つ。実際、テンシノキセキはきっちり捕らえた。しかし、捕らえるがためにほんのちょっとだけかもしれないけれど、気持ち仕掛けが早くなったことはないか? それゆえに届かないはずのデュランダルが届いてしまった。そんな見立てはできる。
う〜ん…。この展開。このシチュエーション。巷で言われる今年のロードカナロアとハクサンムーンの関係に似ているような……。まあいい。
でも「ほんのちょっとの仕掛け早」が着順を逆転させる例は他にもある。
11年スプリンターズS
1着カレンチャン 9-6-6 3人気
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4着ロケットマン 3-3-4 1人気
カレンチャンは1人気ロケットマンのちょっと後ろからレースを進め、差し切った。
カレンチャンは4角回ったところでロケットマンにフタをした。ここでほぼ勝負あった。カレンチャンの圧勝だった。しかしそのカレンチャンも翌年は勝てなかった。
12年スプリンターズS
1着ロードカナロア 8-8-9 2人気
2着カレンチャン 6-5-5 1人気
スタートして、それなりの伏兵馬4頭が先手争いをした。絶対に逃げたい馬というより、逃げられるなら逃げてもいい馬たちが主導権争いをした。それが前半32.7秒の速い流れを作ったように思える。中山の芝1200はスタートして下っていくから、主導権争いをしてしまうとスピードに乗りすぎて止まらなくなる場合がある。隊列が決まったときにはもはや乗りに乗ったスピードをゆるめることが出来ずにペースは上がったまま。それをカレンチャンは5番手で追走した。
そのカレンチャンを見ながらレースを進めたロードカナロアがカレンチャンの外に出して、差し切った。ほんのちょっとだけ前に行きすぎたのかもしれない。
で、思う。岩田はセントウルでのハクサンムーンの走りをどう捉えているのかと。
#1ハクサンムーンを負かすにはそれなりの位置を取りにいかないといけない。
#2ハクサンムーンは逃げ先行争いに巻き込まれ、勝手に自滅する。
1人気でなければ、#2の考え方をするかもしれない。けれど圧倒的1人気の今回、逃げ先行馬を射程圏に入れない走りをすることはできるのだろうか?
ペースは水物で、仮に逃げ争いをするであろうフォーエバーマークが出遅れたりしたら、ハクサンムーンがマイペースで逃げてしまう可能性だってある。
去年はすぐ前のカレンチャンを見ながら、8-9-9の位置で1着した。
でも今年は、念のため位置をもう1つか2つ上げてくる可能性もある。王者として、2戦続けて前を捕まえきれない負け方はしたくないのでは? と思うからだ。
そこに後ろからは差されない自信が混ざり合うと……………
ハクサンムーンを警戒しつつ、同時に先行勢を視界に入れて、抜け出したところを何かがズドン! ちょっとだけ仕掛けが早くなって、ロードカナロアをマークする馬、もしくは何も考えずに後方にいた馬がズドン!!
正直、ロードカナロアが差されるイメージは浮かびにくい。けれど10年前は届かないはずの位置からデュランダルは届いた。ないとは言えない。ロードカナロアが10年に1頭の逸材ならば、何かに差されてもおかしくはない。
ただしロードカナロアが20年に1度の逸材ならば、そんなもんは難なく弾き返すはず。
自分は、20年に1度の逸材と期待しつつ、馬券は10年に1度を期待してみようかと思っている。つまり別の馬の単勝を買いながら、ロードカナロアよ、スーパースプリンターたれ!と応援しようってわけだ。別名ムシのいい戦法。うは。
クロスカウンター候補としてふつうに考えられるのは、グランプリボス・サクラゴスペルの2頭。
グランプリボスはこのレースを勝てないと言われるサクラバクシンオー産だけど、この馬はサクラバクシンオー産なのにNHKマイルを勝っている。サクラバクシンオー産なのに安田記念で2着している。サクラバクシンオー産なのに朝日杯Fを勝っている。ならばサクラバクシンオー産なのにスプリンターズSを勝ってもいい。
しかも1、2人気よりも3〜7人気の方が1着の可能性が高いのがグランプリボス。
1、2人気 [1-1-1-2]
3〜7人気 [5-1-0-5]
予想人気は現在4人気。単勝の妙味に溢れている。
サクラゴスペルは、中山の芝1200のオーシャンSを1着しているからというより、4歳時に9着に敗れた高松宮を今年は4着し、得意とは言えない距離の安田記念を5着(16人気)したことが強烈に印象に残っている。GIに連続で掲示板入りしたわけで、急激に力をつけて来ているのがわかる。横山典がインサイドワークでサクラゴスペルを好走させても驚けない。
スプリンターズS注目馬
1着カウンター候補
グランプリボス
サクラゴスペル
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別格ロードカナロア
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3着カウンター候補
アドマイヤセプター…四位騎手のいい線狙う騎乗技術が、追い込んで3着でハマる可能性はないか。ヴィクトリアマイルは15着と惨敗したけれど、その時も走る気は見えた。その後2戦も走る気は十分見える。
スギノエンデバー…福永騎手になって、もう1つ前の位置で競馬をする練習をしていたように思える。今回蛯名騎手に替わって、その取り組みが3着で実を結ぶことはないか。中山12も0-0-2-0と悪くない。
7枠の馬
ハクサンムーンの酒井騎手はフォーエバーマークやパドトロワといった逃げそうな馬とどこまでやりあう気があるのだろう。GIで2人気になろうかという馬で玉砕覚悟の逃げを打つのだろうか? まあ今回はロードカナロアが気持ち早めに動く設定だから、ハクサンムーンには3着いや4着以下に敗れていただく想定だ。だけど、やりあったらすぐにペースが上がってしまう中山1200であることを知らないわけがなく、どのように操縦するのか気になっている。もし7枠に入ったら、上手に前半を乗りこなすかもしれない。
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