オルフェもゴールドもまさかの“黄色信号”?〜山崎エリカ/有馬記念
◆有力馬に不安続出、リスクヘッジで大波乱馬券を狙え!
いよいよオーラス、有馬記念。このレースで史上7頭目の3冠馬にして、2年連続で凱旋門賞2着と涙を呑んだオルフェーヴルが引退します。阪神大賞典の逸走事件や昨年の凱旋門賞では、突き抜けて圧勝の勢いから内にササってラチに接触し、まさかの2着に敗れるなど強いんだけど破天荒。本当にドラマチックな馬で、これが映画ならば4歳馬代表のゴールドシップとの最初で最後のマッチレースで締めたいところです。
しかし、競馬はドラマではありません。夢想を捨てリアルを見つめると、オルフェーヴルもゴールドシップにもイエロー信号が灯ります。まず、オルフェーヴルは世界最高峰、凱旋門賞を大目標にした後の一戦であること。これまで前走の凱旋門賞で連対した馬が何十頭もジャパンCに出走しましたが、未だに勝利したことがありません。
昨年のオルフェーヴルも凱旋門賞2着後のジャパンCでは2着でした。そのとき池添騎手がジェンティルドンナを内に閉じ込める策に出たあたりからも、何かしらの不安があったことが窺い知れます。また、今年オルフェーヴルとともに凱旋門賞を目指したキズナが疲れが出て有馬記念を回避したことからも、世界最高峰を戦い抜くことの厳しさが窺い知れます。
また、オルフェーヴルは宝塚記念を圧勝した昨年よりも着実に基礎能力が