狙いは前走大敗馬の巻き返し!〜山崎エリカ/AJCC
◆上がり馬よりも実績馬、それも前走で大敗の実績馬に注目
AJCCはJRA重賞の中でも5本の指には入る得意の重賞です。あんまりでっかいことをいうと、なぜだか急に流れが変わって当たらなくなるので、読者の方は、ちょっと……ほんの少し山崎は他の重賞よりもAJCCが得意という程度の認識でお願いします<(_ _*)>。
私が他の重賞よりもほんの少しAJCCが当たる理由は、上がり馬よりも実績馬優勢の傾向にあり、私自身が本当の意味で強い相手と戦ったことのない、消耗戦を未経験の馬や消耗戦で結果を残せていない馬を評価しないからです。上がり馬が多く参戦する、G3ならば準オープンとそれほど変わらない、ゆったりとしたペース(実質、直線だけの競馬)になることもしばしばあるために、上がり馬が勢いで突破することもあります。
しかし、AJCCはG2。当然、G2の勝ち馬や、G1でも上位入線した実績のある総合能力の高いメンバーが相手となります。この時期の中山は時計が掛かる上に、前半から強い先行馬の先行争いが激化して、息が入れづらい流れとなるために、勢いがある馬のトップスピードの速さだけでは通用しないのです。仮に勢いがある馬が先行争いに加わらない差し、追い込みタイプだとしても、先団から大きく離されないようにと自然と追走に脚を使ってしまうため、十分な余力を残して直線に挑むことができず、いつもの末脚が不発なことが多いのです。
競走馬のトップスピードの速さは素質的なもの。陸上競技の100m走が大人よりも少年、少女のほうが得意であるように、キャリアの浅い若い馬ほど瞬発力はあります。しかし、競走馬のスタミナは後天的なもので、これは経験を積むことでしか得られないものです。つまり、上がり馬が連対しているパターンというのは消耗戦を経験している馬にほぼ限定され、それ以外は実績馬が連対しているのです。
また、その実績馬というのも