中山の2000m、王道の弥生賞から、いざ皐月へ発進〜丹下日出夫/弥生賞&チューリップ賞
◆風が巻きたつような走りを見せたトゥザワールド
月も改まった3月。先週の金曜日夜から、2歳馬取材のため、北海道の牧場を訪ね歩く旅が始まった。取材の合間、レースが始まると、思い思いに仕事の手を止め、みんなでテレビ観戦。ミッキーアイルがアーリントンCを悠々と逃げ切り勝ち。中山記念のジャスタウェイは、好位三番手からイン一気の強襲。天皇賞楽勝は、やっぱりフロックではなかった。本当に強くなった。ただ、目ぼしい馬券的中は、アーリントンCの馬単と、中山記念の3連単くらい。言い訳じゃないが、難しい週だったよね…?
なんて、3月の北海道。デビューを前にした2歳馬たちと向かい合い、オープン馬になれるだろうか。重賞の一つはとって欲しい。いや、ダービー馬になる、なって欲しい―― 予想は(予想家は)、馬主さん、生産者、育成に携わる牧場の人たちの、思いや願いというタスキを受け継ぐリレー走者。前記ミッキーアイルもそうだが、弥生賞出走予定の、トゥザワールドも、思えば一年前ノーザンFで、アレコレを調教スタッフと語り合った馬である。
前走の若駒Sは、11秒7-11秒3-11秒5(3Fは34秒5)というレースラップに対し、自身のソレは