スマートフォン版へ

知る人ぞ知る競馬大好き小説家、乗峯栄一氏にインタビューしてきました!

  • 2014年04月01日(火) 18時00分


 日本馬が世界で活躍…ドバイデューティフリーG1優勝。福永祐一騎手の手綱裁きは天下一品。ジャスタウェイがやってくれましたね。

 同期が世界で活躍し僕もパワーが沸いてくるのでうれしいです。TVの前で思わずバンザイ!をやっていました。

 23日に赤ちゃんが生まれ、子供の誕生祝いをして自ら最高の記念日を作りましたね。
 ユーイチ「おめでとう!」(パチパチ)。

 そして女王ジェンティルドンナがドバイシーマC・G1優勝おめでとうございます。
 昨年のチャレンジの時、担当の日迫助手に取材させてもらっていたんですよ。今年は、ドバイ帰りを待ってこのときの絶妙な走りをバッチリお聞きしたいと思います。

 みなさん楽しみにまっていてくださいね。

 そして日本でも高松宮記念G1が行われコパノリチャードが見事に制覇。

 今年の春、早々リチャードの花が咲き誇っていますね。
 僕の当たらない馬券もコパノ風水に頼ってみようかな…?(笑)。

 今週のコラムは前回に続き逆取材させていただきました。
 少し前にお聞きし、じっくりと暖めていた方です。

 みなさん乗峯栄一氏をご存知ですか?なんてお聞きすると大変失礼になりますよね。
 知る人ぞ知る競馬大好き人間ですが、凄い経歴のお持ちの方です。

 文人・小説家・脚本家・競馬評論家などなど早稲田大学第一文学部卒業。
 1998年「なにわの忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞を受賞。

 前置きはさておいて本題に。

常石 乗峯さんはいつごろから競馬に興味もたれたんですか?

乗峯 実はね、定時制高校の教師をやっていたことがあるんです。つねちゃんの実家の近くなんですよ。そこで野球部の監督に抜擢というといいように聞こえますが、まったく興味もなく野球のこともよくわからず、試合に行くと早く終わって欲しいなとよく思っていました。すぐ近くになんば場外馬券売り場があり、お昼は暇だから競馬に興味を持ってよく出かけていました。もっと南の高校(岬高校)への転勤の話があって58年に退職しました。

職人

競馬へ興味をもったのは定時制高校の教師をやっていた頃


常石 えーそうだったんですか?僕は競馬学校だったから高校は知らないですが同級生がいますね。すぐ近くにいてたんですね。もしかしてお会いしていたかも…?

常石 パドックで馬を見るときのポイントは、どんなところですか?

乗峯 まあね。パドックはあまり見ないですね。こんなんじゃあダメなんですけどね。見るとしたらおしりかな(爆笑)。

常石 どうしてですか?

乗峯 お尻をじっくり見ていたら尻尾の振りや脚の動きがわかるでしょう。女性のお尻も見ると面白いし楽しいでしょう(笑)

常石 確かに(納得)。馬を見るとき真正面から見よ、とか真後ろからとか言いますよね。僕が現役の時、馬に跨ったっとき、真上というか馬の頭の真後ろを見て耳の動きに注意しましたね。そうすることで馬の動きやリズムがよくわかるんですよ。

乗峯 そうそう人も馬も外見ではわからない部分がいっぱいあるじゃないですか。だったら少しでも内に入って見てみたいとか内に入ろうとするでしょう。いつもと違う目線で見るということになるんじゃないですか?

常石 あーそういうことなんですね。いつもと違う目線で見ることが大事なんですね。

乗峯 大事かどうかわからないけど僕はすきですね。こんなんじゃ予想にならないですね。僕の予想を見て馬券を買わないでくださいね。

職人

「僕の予想を見て馬券を買わないでくださいね」


常石 小説とか書かれていたんでしょう。「なにわの忠臣蔵伝説」という小説で朝日新人文学賞を受賞され、まったく競馬とは関係ないところからコラムや予想をするきっかけはなんだったんですか?

乗峯 教師していたころから小説は書きたいと思い少しずつ書いていました。自費出版のようなものですが。新聞社へ持っていたんですよ。そしたら紙面で紹介をしてくれ、競馬のコラムを書いてみないかと誘われたんです。

常石 それが今のスポニチですか?

乗峯 最初から土日だったんですよ。土日に書けるような暇な記者がいなからという理由だそうです。(笑)

常石 いえいえそれが15年も続いているんでしょう。すごいですね。他にもいろいろかかれていますよね。競馬ブックの連載「乗峰栄一の理想と妄想」が160回以上の連載ですからすご過ぎです。面白いんですよね。でも時々妄想だらけなんて気がするんですけど。

乗峯 そうなんですよね。僕も思います。連載中止っていつ言われるかひやひやしていますよ。

常石 文面もそうですが「題」が面白いですね。それを見ただけで読んでみたくなるような。最近では、122回の「手を振るな」「走るな」「傘さすな」が面白く、なーるほどと思いました。トレーニングセンターのある滋賀県栗東市は東海道と中仙道が交差する分岐点です。そこに壇ノ浦合戦の平家の宗盛の胴塚があるらしい。もう20年もすんでいるのに知らなかったですね。馬を見るだけではなく、その地の歴史などにも詳しい。さすが小説家なんですね。

乗峯 いやいや面目ないですよ。この日は本当に恥ずかしいくらい関係者のみなさんに叱られましたね。短パン姿でトレセンに行き「ここはリゾート地か」と厩舎訪問もそこそこにしてトレセンをでましたよ。ポンコツの車でやっときたしそのまま帰るのはもったいないので馬探索ではなく歴史探索しました。

常石 僕も競馬の職人というコラムを書かせてもらっていますが、視野を広げて馬の歴史も探って行きたいと思いました。競馬とは関係のないことを書かれているようですが本音をついていますよね。そこが魅力だとおもいました。

乗峯 トレセンで一日調教スタンドに座っているだけですよ。

常石 表現力も豊かですよね。だから面白いんですね。

乗峯 首にならないのでよかったですよ。4月から土日のコラムが復活しました。G1のみですがね。さあーどれだけ書けるんでしょうね。

常石 お話していてゆったりゆっくり馬を見て関係者を見て観察する必殺業は、凄いと思いました。これからどんな仕事をされていかれるんですか?

乗峯 書き物はやっぱりみなさんに読んでもらいたいですね。
G1の特集号をタブレットにのせていきます。これを是非みなさんに読んで頂きたいと思います。競馬場は、夢とロマンがあるのでのんびり観察して欲しいと思います。

常石 貴重な、そして面白いお話ありがとうございました。

乗峯 つねちゃん大丈夫?こんな話でコラム書ける?馬のこと何にもないね。ごめんなさい。僕に馬のこと聞いてもむりやったね。

常石 乗峯さんの馬を競馬を愛する気持ちが十分に伝わりました。のりみねワールドにどんどんはまりそうです。特集号楽しみにしています。

 みなさんものりみねワールドにはまってみませんか?馬が競馬がもっと好きになると思います。つねかつこと常石勝義でした。

職人

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング