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サマー2000シリーズの年齢別成績

  • 2014年08月05日(火) 12時00分


それよりなにより、買うべきは4、5歳馬

 今年の小倉記念には、4〜8歳の各年齢および、10歳馬のオートドラゴンが登録している。最近は高齢馬が長持ちする傾向にあるが、サマー2000シリーズの年齢別成績はどのようになっているだろうか? 今回は2006年にシリーズが設定されて以降の年齢別成績を見てみよう。

 2006年以降の対象レースにおける年齢別成績はこちら。

2006年以降の年齢別成績

2006年以降の年齢別成績


 3歳馬は古馬の壁に跳ね返されているが4、5歳馬の指標が良く、高齢になるほど成績は下がっている。8歳馬の回収率が良く見えるのは、ダンスアジョイ(09年小倉記念16番人気1着)とタガノエルシコ(13年七夕賞14番人気3着)が効いている面があり、コンスタントに穴を期待できるかは分からない。ただ6、7、8歳馬の成績差が小さいことも確かであり、なんとなくアリと見なされがちな6歳馬よりもちょっと高齢だなと思われそうな7歳馬を狙ってみる手はある。

 ただ、それよりなにより、買うべきは4、5歳馬だ。ベタ買いで複勝回収率プラス、しかも勝率・複勝率を見たら的中頻度もそれなりに高い。

 ただ、4、5歳馬は人気馬を信頼するというより、もう少し人気のないところを狙ってみる必要がある。人気帯別成績は以下の通り。

2006年以降の人気帯別成績

2006年以降の人気帯別成績


 上位人気馬は回収率がぱっとせず、4〜6番人気は勝率と単回収率が高い。そしてそれより下の人気だと複穴として(時には単穴としても)期待できる。

 今週に限らず、サマー2000シリーズでは「4、5歳の穴馬」に注目しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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