08年のリトルアマポーラとダブる キャトル一発/トレセン発秘話
◆積極的騎乗で一発を期待
日曜(9日)の特別登録途中の段階ではメンバーが7頭しかいなかったという。GIIデイリー杯2歳S(15日=京都芝外1600メートル)のことだ。
「JRAから頭数が少ないから登録してほしいというメールが来たぐらい。それで一応、登録はしたんだけどね」とはベルラップの須貝調教師。
他にも頭数が少ないと聞いて兼登録してきた馬が多くおり、最終的な特別登録は17頭にはなったが…。様子見で入れてきた馬がほとんどで、それらの本線は土曜東京のダート戦オキザリス賞や日曜京都の黄菊賞という自己条件。案の定、想定の段階でどんどんやめて結局は少頭数での競馬になりそうな気配だ。
「2歳の芝のレースが多過ぎるんや」と言う人がいるが、確かにその通りかもしれない。もともと頭数が少ない2歳戦で、さらにレースを増やしている最近の傾向に、まだ現場が追いついていない状況に映る。黄菊賞にしても特別登録の段階で兼登録馬も含めて12頭しかいなかったのだから、なんとも寂しい限りだ。
26日に行われるダート1400メートルの交流GII兵庫ジュニアグランプリの登録に多くのJRA馬が殺到して、補欠にも入らない馬が数多く出ている状況を考えれば、もう少し芝のレースをダートに分け与えてもよさそうな気がするのだが…。
頭数的に寂しい(ただしメンバーは結構強烈)デイリー杯とは対照的に、フルゲートで行われるエリザベス女王杯。坂路野郎の◎はルメールのテン乗りというシチュエーションが08年リトルアマポーラとダブるキャトルフィーユ。ジリジリ伸びるタイプの馬だけに、08年の時のような前めの積極的騎乗で一発がないかと、ひそかに期待している。
(栗東の坂路野郎・高岡功)