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世代を超えたGI馬達の競演/エリザベス女王杯の見どころ

  • 2014年11月10日(月) 18時00分


 牝馬3冠レースで実績を残した3歳馬達が、古馬の一流牝馬に胸を借りることになるエリザベス女王杯。ジェンティルドンナ、ハープスターの参戦はないが、世代を超えて6頭のGIホースが集結。前哨戦を制したディアデラマドレ、無冠でも力のあるスマートレイアーなどもいて、馬券検討が非常に楽しみな一戦となりそう。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■11/16(日) エリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・京都芝2200m)

 メイショウマンボ(牝4、栗東・飯田祐史厩舎)は昨年のこのレースの覇者。今年初戦の大阪杯では7着と敗れたが、一叩きされたヴィクトリアマイルでは2着に巻き返した。秋初戦の京都大賞典も結果が出なかったが、使って良くなるタイプだけに、春のような巻き返しが期待される。

 ヌーヴォレコルト(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)は秋華賞でショウナンパンドラに敗れ惜しくも2冠を逃したが、世代トップレベルの力は示せた。距離延長、直線の長い外回りコースもピッタリで、ここも勝ち負けに持ち込めるだろう。

 ショウナンパンドラ(牝3、栗東・高野友和厩舎)は決して内回りが向くタイプではないが、前走は好枠を引けた事もあって内から抜け出して初GI制覇を果たした。元々の能力は相当なものを持った馬で、外回りコースに替わるここは更なるパフォーマンスが期待される。

 ディアデラマドレ(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は昨年のこのレースで9着に敗れているが、当時は条件戦を勝ってすぐに臨んだもの。前哨戦を制して臨む今回は臨戦過程が違う。今年は勝ち負けに持ち込めても良い。

 ヴィルシーナ(牝5、栗東・友道康夫厩舎)は大崩れすることもあるが、2走前のヴィクトリアマイルで積極的な競馬をして復活を遂げ、続く宝塚記念でも牡馬相手に3着と健闘した。今回は休み明けでの参戦となるが、上位争いに持ち込めても良い。

 その他、衰え知らずのホエールキャプチャ(牝6、美浦・田中清隆厩舎)、末脚ではここでも引けを取らないスマートレイアー(牝4、栗東・大久保龍志厩舎)、先行して堅実なキャトルフィーユ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)、昨年のこのレースで2着に入線したラキシス(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時40分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[2-2-2-4]連対率40.0%、複勝率60.0%とまずまずな成績も単勝、複勝共に回収率は100%を切っている。2人気は[3-3-2-2]連対率60.0%、複勝率80.0%とかなり高い数値。他には4人気の[2-0-4-4]複勝率60.0%、5人気の[0-2-2-6]複勝率40.0%が優秀。

脚質…4角先頭が[2-1-0-7]連対率30.0%、2〜3番手が[1-4-2-19]連対率19.2%、複勝率26.9%、4〜6番手が[1-3-2-20]連対率15.4%、複勝率23.1%、7〜9番手が[4-0-4-25]連対率12.1%、複勝率24.2%となっており、先行脚質が若干数値が高い。10番手以下は[2-2-2-67]連対率5.5%、複勝率8.2%と高くはなく、後方一気以外の脚質から軸を選びたい。

前走コース…秋華賞が行われる京都芝2000mは[4-2-2-38]連対率13.0%、複勝率17.4%、府中牝馬Sが行われる東京芝1800mは[1-3-5-63]連対率5.6%、複勝率12.5%となっており東京芝1800m組は成績が振るわない。頭数は少ないが成績が良いのは東京芝2000m[2-1-1-2]、京都芝2400m[1-2-1-4]となっている。

◆ヌーヴォレコルト
・一週前調教診断/井内利彰
 前走後、JC参戦を表明したものの、同レースへの出走へ切り替え。当初からエリザベス女王杯を目標にするなら、前走から引き続いて栗東滞在となったのだろうが、一旦美浦へ戻り、それからの調整になっている。
 それだけに

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気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

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