スマートフォン版へ

連続で低額配当が続いたWIN5、明日の“分岐点”は!?

  • 2014年11月15日(土) 20時00分


 ここ2回のWIN5は総組み合わせ数の多さがひとつのポイントでした。出走頭数が増える時期ということもあって、前回11月9日は124万8480通り、前々回11月2日も103万6800通り。前回までの190回中、総組み合わせ数が100万通りを超えたのは23回だけですから、歴代でもかなり多い部類の回が続いたことになります。もっとも、配当は前回が32万4170円、前々回が38万7370円止まり。2週連続で「総組み合わせ数が多いのに低額配当」という珍しいパターンの決着だったわけです。ちなみに、この2回を除くと、総組み合わせ数が100万通りを超えた21回のうち100万円未満の配当で決着したのはわずか3回。確率の問題とはいえ、2回ともこんな配当になったのは正直なところ予想外でした。

 明日11月16日のWIN5は総出走頭数が81頭、総組み合わせ数が109万6704通り(土曜12時現在)。普通に考えれば、5レースとも平穏な決着で数万〜数十万円の配当に止まる可能性は低いと思います。個人的には“三度目の正直”でそれなりの配当を狙っていくつもりですが、ここ2回の流れを考えると強気になり辛いのも事実。セオリー通りに穴っぽい馬を押さえるのか、それともあえて上位人気馬ばかりで固めるのかが、明日のWIN5予想における最初の分岐点と言えそうです。

◆エリザベス女王杯の最高評価はヌーヴォレコルト

 1レース目は3歳以上1600万下の晩秋S(東京10R)。実績上位のドコフクカゼ、クラージュドールが支持を集めるでしょう。

 2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の修学院S(京都10R)。重賞でも善戦したオースミナイン、タガノエトワールが上位人気に支持されると思います。

 3レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の福島記念(福島11R)。土曜12時の時点ではダイワファルコン、メイショウナルト、アロマカフェ、ウインマーレライあたりが人気を集めていました。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のオーロC(東京11R)。支持が割れそうなメンバー構成です。

 5レース目は3歳以上GIのエリザベス女王杯(京都11R)。こちらは土曜12時の時点だとヌーヴォレコルトの人気がやや抜けており、ラキシス、メイショウマンボ、ショウナンパンドラが2番手グループを形成しています。

[伊吹式WIN5ランキング 2014年11月16日版]

1位 京都11R 5.ヌーヴォレコルト
2位 福島11R 15.ウインマーレライ
3位 東京10R 1.ドコフクカゼ
4位 京都10R 8.オースミナイン
5位 東京11R 16.カオスモス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 6.マイネルディアベル
7位 東京11R 5.コウヨウアレス
8位 東京11R 12.アミカブルナンバー
9位 京都10R 14.タガノエトワール
10位 東京10R 2.ダノンミル
【以上すべての馬を買うと16点買い】

11位 福島11R 3.ダイワファルコン
12位 京都11R 1.ラキシス
13位 東京11R 9.サトノルパン
14位 東京11R 13.プリンセスメモリー
15位 京都10R 10.イリュミナンス
【以上すべての馬を買うと144点買い】

16位 京都10R 12.ワードイズボンド
17位 京都10R 4.アドマイヤビジン
18位 京都10R 5.メイケイペガスター
19位 東京10R 9.ケイジータイタン
20位 東京10R 16.クラージュドール
21位 東京10R 13.ショウナンアポロン
22位 福島11R 5.フィロパトール
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

23位 福島11R 4.メイショウナルト
24位 福島11R 16.サクラアルディート
25位 京都11R 12.ショウナンパンドラ
26位 京都11R 18.アロマティコ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 注目はやはり京都11Rのエリザベス女王杯。2009年以降のレース傾向を見ると、JRA、かつ芝2200m以上のレースで優勝経験のない日本調教馬は[1-2-1-51]、同年にJRA、かつ1600m以下のレースで9着以内となった経験がある4歳以上の日本調教馬は[0-0-1-26]、同年にJRA、かつ牝馬限定以外のレースを勝っていない4歳以上の日本調教馬は[0-0-1-36]と、それぞれ苦戦していました。これなら岩田康誠騎手とヌーヴォレコルトのコンビを素直に信頼したいところ。もう少し甘く採点して手を広げる場合も、ラキシス、ショウナンパンドラ、アロマティコあたりまでで十分と思います。

 手を広げるなら東京11RのオーロC。施行コースが東京1400mに戻った12年以降のオーロCは、東京芝1400mのレースで優勝経験のない馬が[0-0-2-12]と勝ち切れていません。先行力の高さが活きそうなメンバー構成なので、コース適性を兼ね備えているコウヨウアレス、マイネルディアベル、カオスモスあたりはしっかり押さえておくべきでしょう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング