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ひと足早く有馬記念の予想を…

  • 2014年12月20日(土) 12時00分


有馬記念になると走る馬とは?

 今週は、ひと足早く有馬記念の予想を書きます。でも、いつもながらの“自己流予想”ですので、“人心を惑わす”ことになっても責任は持ちません。ご了承ください。

 今年の新語・流行語大賞に選ばれたのは「ダメよ〜ダメダメ」。そこから、こんなことを連想しました。「ダメ」が3回繰り返されているので、「ここ3戦負け続けている馬かも」。そういう馬はけっこういます。出走馬決定順上位16頭の中では、ウインバリアシオン、オーシャンブルー、サトノノブレス、ジェンティルドンナ、デニムアンドルビー、トゥザワールド、トーセンラー、メイショウマンボの8頭が該当します。

 実は、ここ数年の有馬記念では、“前3走以内に勝ち星なし”という馬が毎年必ず3着以内に入っているのです(13年ウインバリアシオン=2着、12年ルーラーシップ=3着、11年エイシンフラッシュ=2着、10年トゥザグローリー=3着、09年エアシェイディ=3着、08年アドマイヤモナーク=2着、エアシェイディ=3着)。このうち、エイシンフラッシュ以外の馬は、その年のAJC杯か日経賞に出走して3着以内に来ていました。

 そして、有馬記念は、3着以内に来た馬が翌年または翌々年に再び3着以内に来るケースが目立つレースです。94〜03年の20年間で見ても、2年続けて3着以内に来た馬が12頭、中1年おいて来た馬が3頭います(このうちの2頭は、“間の年”の有馬記念は不出走。馬にとっては“2回続けて”3着以内に来た、ということ)。これは気にしておくべきです。

「ダメよ〜ダメダメ」(3連敗中)なんだけど、有馬記念になると走る馬。上記の要素を考え合わせると、去年2着のウインバリアシオンが浮かんできました。3連敗の前は今年の日経賞で優勝していますから、条件にはピッタリです。また、おととしの2着馬・オーシャンブルーも候補に入れておきましょう。同年の日経賞かAJC杯という条件には当てはまりませんが、中山金杯を勝っています。

 そうそう、今年の漢字は「税」でしたね。「税」と言えば「経済」、そして「お金」が絡みます。ウインバリアシオンは日経賞と金鯱賞、オーシャンブルーは中山金杯と金鯱賞に出ていました。「税」に縁がある、と考えてもいいんじゃないですか?

 もう1つ、今週、サイン馬券研究家のY氏から、「この秋のGIは、今年のJRA重賞未勝利で、勝負服に青と白、または赤と白が入っている馬が来ている。これで連戦連勝ですよ!」なんていうメールが届きました。連戦連勝なら「今度、メシおごりますよ」と言うのが礼儀のはずなのに(?)、ただ「笑」と書いてあるだけなのがなんとも憎らしいでしょう?それはさておき、今季JRA重賞未勝利馬は何頭か出て来そうですが、勝負服の色では、またまたウインバリアシオン(赤、黒縦縞、白袖赤一本輪)が浮上しちゃうんですよね。こんな予想、「ダメよ〜ダメダメ」ですか?

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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