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高齢馬多数登録の中山金杯

  • 2014年12月30日(火) 12時00分


2015年の中山金杯は7歳以上が多く、馬が長持ちするようになったことを象徴するような特別登録だ

 中山金杯の登録を見て思うのが、高齢馬の多さである。明け4歳馬が2頭しか登録されていないのに対し、明け7歳馬は11頭。8歳9歳があわせて5頭いる。

 7歳馬を「昔で言ったら8歳だよ」と言ってしまうのは昭和世代の戯言になったが、いずれにしても、馬が長持ちするようになったことを象徴するような特別登録だ。

 問題は、馬券でどの程度期待できるのかである。

 日本のハンデは上がりやすく下がりにくい。かつてどこかで結果を出してしまった馬は、持ちハンデを減らすまでにかなり時間がかかる。理屈で考えたら高齢馬は、「これから真価を発揮する若い馬」に対して不利のようにも思える。

 そこで今回は、春競馬のハンデGIIIにおける年齢別成績をおさらいしてみた。距離や芝ダートを無視した乱暴な集計は以下の通り。
春競馬のハンデGIIIにおける年齢別成績

春競馬のハンデGIIIにおける年齢別成績

 勝率・複勝率ではさすがに苦しいが、8歳まではたまに出る複穴の効果が無視できないという印象だ。ただ、7〜8歳馬の回収率はダート戦が支えており、芝ではちょっと苦しい。回収率は芝だと単55%・複73%、ダートは単131%・複286%でダートの稀な穴が全体の数値を整えている。

 芝の場合、前走オープンで6着以下だった馬は単66%・複57%。5着以内だった馬だと単は32%で低くなるが複は105%となる。結局のところ、年齢はいっても前走時点でまだ走れることを示している馬が買えるということであり、ただアタマ勝負はできず2,3着でよしとするのが予想上のセオリーということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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