AJCCの基本パターンを押さえる
昨年、この原稿でAJCCは「前走大敗馬の巻き返しを狙え!」と綴ったところ、前走の有馬記念で勝ち馬から離されること2.6秒差(10着)のヴェルデグリーンが1着、2着サクラアルディートは前走9着、3着のフェイムゲームこそ前走6着ですが、ほぼ想定していたとおりの結果となりました。
しかし、その意味は、ただ「前走大敗馬を狙えばいい」という訳ではありません。競馬は基本的に強くなければ、勝つことができませんので、真意としては次の2つになります。
(1)前走G1の舞台を大目標としたようなタイプは楽をさせた後の一戦で敗れるということ。
(2)勢いがある馬のトップスピードの速さだけでは通用しないということ。
(1)の代表パターンは、2009年のドリームジャーニーや2010年のキャプテントゥーレでしょう。ドリームジャーニーは前走の有馬記念で4着、キャプテントゥーレは前走のマイルCSで4着でしたが、このレースでは別馬のように馬群に沈みました。
また、(2)の代表馬は前走準オープン勝ちのレッドレイヴンでしょう。そもそも前走準オープン勝ちで通用した馬といえば、同年の有馬記念を勝つことになるマツリダゴッホくらいで、ことごとく通用していません。
前記の傾向は、他の重賞でもしばしば見られる傾向ですが