伏兵同士の決着まではもつれない
今年からこの時期のフルゲートの頭数が変わって、これまでより多い18頭立て。
牡馬相手のビッグレースで好走するほど抜けた力量を持つ馬は少なく、また、圧倒的な良績を誇る4歳馬がちょっと少ない組み合わせになったわりに、人気の馬が限られている。
そのあたりに、牝馬限定戦にしては比較的順当なことの多い最近のパターンが崩れる危険はあるが、芝コンディションは悪くない。人気薄の伏兵同士の決着まではもつれないだろうと考えたい。
昨年の勝ち馬
ウリウリ(父ディープインパクト)の2連覇に期待する。
昨年は1000万特別を勝ったばかりで、1600万クラスの条件馬として挑戦し、レースレコードタイの1分33秒0。上がり32秒9でまとめてみせた。そのあとここまでの4戦は休養期間もあって勝っていないが、G2の阪神牝馬を1分20秒3で2着し、前回は牡馬相手の阪神C1400mを1分20秒9(55キロ)で4着。もともと早熟タイプではなく、坂のある阪神でも快走したように、5歳の今年はさらにパワーアップが期待できる。阪神Cより軽い54キロは有利だ。
ファミリーは、2007年のこのレースを1分33秒0のレコードで快勝したディアデラノビア(父サンデーサイレンス)と同じく、同系ではないがアルゼンチン産の輸入馬リアルナンバー(父レインボウコーナー、その父レインボウクエスト)が日本での出発点。リアルナンバーも、その母ヌメラリア(父は南米のサンデーサイレンスと形容されたサザンへイロー)もアルゼンチンのG1勝ち馬であり、ダート競馬でも活躍している。
ディープインパクト産駒らしく、京都コースに良績が集中(全4勝中3勝)しているが、決して非力型ではない。雨の影響はないはずだが、少しくらい渋った馬場でも能力減はないはずである。福永騎手は先週まで【7-10-12-29】。ちょっと2-3着が多いものの、馬券に関係する3着以内率.500である。
デキの良さが光る4歳
ダンスアミーガと、6歳になったが今がピークと思える
キャトルフィーユ。もう1頭、ずっと善戦止まりがパターンだったのに、6歳の11月になって快勝してオープン入りした
パワースポットが相手本線。パワースポットの父スズカマンボは、サンビスタがTCK女王盃を楽勝するなど、メイショウマンボに続く牝馬の活躍馬を送りだしている。
メイショウスザンナ、絶好調
ウイングドウィール、
アロマティコが押さえ。