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前走2、3着馬に注目

  • 2015年03月24日(火) 12時00分


昨年は難しかったがもともとは堅い傾向にあるスプリントGI

 昨年は高松宮記念が3、8、1番人気、スプリンターズSが13、2、5番人気となかなか難しかったスプリントGIだが、もともとは堅い傾向にあるカテゴリだ。

 2005年以降の両レース、計20レースで出走馬全頭を均等買いした場合の回収率は単53%・複75%。特に単は堅い。横綱不在の感がある現在のスプリント界だが、アタマからひねっていく買い方をおすすめできるわけではない。

 もうひとつ、このカテゴリで特徴的なのは、ステップレースは惜敗でよいという傾向があることだ。

 先述した計20レースの前走成績別を取ると、前走オープン1着馬の勝率が9.4%なのに対し、2着馬は15.2%、3着馬は11.1%(地方馬・外国馬含む)。前走惜敗した馬のほうが勝ちきっている。

 スプリントGIで単勝10倍未満に推されていた馬に限定してみると、前走着順別成績は以下の通り。

前走着順別成績

前走着順別成績(スプリントGIで単勝10倍未満に推されていた馬に限定)



 それぞれサンプル数は少ないのだが、前走「負けて掲示板」という馬が本番で良い走りをしていることに気付くだろう。今回も該当しそうな馬が何頭かいるが、馬券の中に積極的に取り入れていきたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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